4/13【新日本】ニコルス&ヘイストが新日本での初ベルト 4WAY戦制してSTRONGタッグ戴冠
『Windy City Riot』アメリカ・Wintrust Arena(イリノイ州シカゴ)(2024年4月12日)
STRONG無差別級タッグ選手権試合 ○マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイストvsヒクレオ&エル・ファンタズモvsトム・ローラー&フレッド・ロッサーvsロイス・アイザックス&ジョレル・ネルソン×
“TMDK"ニコルス&ヘイストが4WAY戦を制してSTRONGタッグ王座戴冠を果たし、新日本での初ベルトを手にした。
STRONGタッグ王者・ヒクレオ&ファンタズモが3・20長岡大会で4WAY戦による挑戦者を募集。ニコルスがヘイストとの挑戦を表明した。さらにローラー&ロッサ―、アイザックス&ネルソンも名乗りを上げ、この日ヒクレオ&ファンタズモがV5戦に臨んだ。
序盤から一進一退の攻防が展開されると、アイザックスに投げっぱなしジャーマンで叩きつけられたファンタズモが劣勢に。ならばとヒクレオが両腕ラリアットでアイザックスとネルソンをまとめてねじ伏せ、チョークスラムでローラーとロッサーをまとめて叩きつける大暴れを見せた。
その後、ニコルス&ヘイストがダブルバックドロップで叩きつけてヒクレオを止めた。それでもヒクレオ&ファンタズモは終盤、ネルソン相手にサドンデス、ゴッドセンドを立て続けに決め、スーパーサンダーキス'86で勝機を作った。が、割り込んだニコルスがジャックナイフでネルソンを丸め込み、電光石火の3カウントを奪った。
勝利を横取りされた形のヒクレオ&ファンタズモは敗れずして陥落。TMDKコンビがSTRONGタッグ王座を奪取した。二人は2019年の参戦から5年、新日本でのベルト初戴冠となった。「このタッグ王座が俺たちの最後の王座にはならない。これが俺たちの新たなスタートだ」と宣言したヘイストは「毘沙門、まだ終わってないからな。それは俺たちの王座だ。返してもらうぞ。それだけじゃない。世界にあるすべてのタッグ王座を獲りにいく」とIWGPタッグ王者・後藤洋央紀&YOSHI-HASHIに宣戦布告していた。
【試合後のニコルス&ヘイスト】
▼ニコルス「(STRONG無差別級タッグ王座を持って)これは返り咲きじゃない。俺たちは何年もここにいるんだ。ここ数年の新日本プロレスでのTMDKのテーマは『NICE GUYS FINISH LAST(善良な人間は最下位になる)』だ。そして初めて"良くないこと"をしたら、今日、善良な俺たちが、勝つことが出来た」
▼ヘイスト「幼い頃からレジェンドがこの新日本プロレスのタッグ王座をかけて戦う姿を見てきた俺が大人になり、この王座を獲るなんて夢のようだ。おとぎ話が現実のものになったようだ。何年も何年も耐えてきた甲斐があった。やったぜ。この王座を保持してきたレジェンドたち、例えば…思い出せない。でも俺たちはそれを今、持っている!」
▼ニコルス「だから言っただろう。お前はメールを絶対に読まないからだ! 全てのメールにCCで入れてるってのに! せっかくの栄光の日なのにダサいじゃないか!」
▼ヘイスト「でも、このタッグ王座が俺たちの最後の王座にはならない。これが俺たちの新たなスタートだ。過去の栄光の日々がまた始まるんだ。金と黒色のベルトを持つ誰かさん……毘沙門ともまだ終わってないからな。それは俺たちの王座だ。返してもらうぞ。それだけじゃない。世界にある全てのタッグ王座を獲りにいく。これからがスタートだ」
▼ニコルス「あぁ、まだ第一章だ」
▼ヘイスト「TMDKの第一章だ! ここ暑くないか?」
▼ニコルス「確かに本当だな。何故だ?」
▼ヘイスト「何故ならTMDKが炎を燃やしているからだ! ファイヤー!」
▼ニコルス「サッポロ(ビール)を飲みにいくぞ!」
【試合後のヒクレオ&ファンタズモ】
▼ファンタズモ「クソッタレが!」
▼ヒクレオ「クソ!!!」
▼ファンタズモ「NJPW STRONG史上最大の観客動員数のイベントで、注目のタッグ戦だったというのに! 俺たちのものだったのに……負けちまって……STRONG無差別級王座までも……」
▼ヒクレオ「IWGPタッグ王座も(もうない)…」
▼ファンタズモ「両方ない! フ○○ク!!」
▼ヒクレオ「良い方向に考えよう。俺たちがセットアップした対戦だ。挑戦を受けたわけじゃない。自信があったからこそ、やったんだろう。俺たちはTMDKにも勝ってきたし、ウェストコースト・レッキングクルーにも勝ってきた」
▼ファンタズモ「トム・ローラーとフレッド・ロッサーはいつも喧嘩している!」
▼ヒクレオ「あいつらは嫌い合ってるからな!」
▼ファンタズモ「あいつらにも負けたことなかったのに! クソッタレが。日本に帰ろう。日本は俺たちのものだ! アメリカはまだものにできてないし…もう嫌だ。良いエナジードリンクはあるけど、好きになれない」
▼ヒクレオ「次はドンタクだ。TMDK!」
▼ファンタズモ「気を取り直してやってやるぜ!」
▼ヒクレオ「すぐにまた対戦することになるだろう」
▼ファンタズモ「王座奪還だ! STRONG無差別級タッグ、IWGPタッグ王座も」
▼ヒクレオ「そうだ、YOSHI-HASHI、ゴトウ、俺たちはお前たちに勝っている。あの最も大きなステージで……」
▼ファンタズモ「レッスル・ファッ●ング・キングダムで! 『Windy City Riot』はクソッタレだ!」
▼ヒクレオ「大丈夫だ。俺たちは大丈夫」
▼ファンタズモ「こんな時はどうすればいいか分かるか?」
▼ヒクレオ「ヤキニク?」
▼ファンタズモ「ここ(シカゴ)に焼肉店はあるのか?」
▼ヒクレオ「いやシカゴと言えばディープ・ディッシュ・ピザだろう」
サンっ買うファンタズモ「おぉ、いいね。ならピザにしよう。ここはレモンサワーはあるかな?」
▼ヒクレオ「ないね……」
▼ファンタズモ「だよな……。ならジャックダニエルのダイエットコーラ割にするか」
※二人して深いため息を吐く
▼ファンタズモ「でも、楽しかったよな」
▼ヒクレオ「あぁ。日本に帰って気持ちを取り直して、またやるぜ」
※二人は熱く握手してヒクレオが先に控室へ。ファンタズモはハートのポーズを作り、キスをして控室へ