【全日本】羆嵐が同期・芦野に3ヵ月越し雪辱 勝敗五分でCC完走 2025/5/6

『チャンピオン・カーニバル2025』後楽園ホール(2025年5月6日)
Aブロック公式戦 ○羆嵐vs芦野祥太郎×

 羆嵐が最終公式戦で同期・芦野に3ヵ月越しに雪辱。4勝4敗の勝敗五分でチャンピオン・カーニバルを完走した。

 3勝4敗で並ぶ芦野と羆嵐が勝敗五分を狙って最終公式戦で激突した。元WRESTLE-1の同期で、デビュー戦でも対決(芦野が勝利)している。今年の2・9後楽園大会でもデビュー10周年記念試合で一騎打ち。この時は芦野が勝利しており、羆嵐にとっては雪辱戦となった。

 意外な動きで先に動いたのは羆嵐。体格に似合わぬコルバタでどよめきを誘うと、プランチャの体勢に。だが、場外から足をすくって妨害した芦野は左足を捻り上げ、エプロンに叩きつけて一点集中攻撃をスタート。テクニックのみならずラフファイトなども駆使し、あの手この手で左足を攻め続ける。

 しかし、羆嵐もフライングボディアタックから反撃に打って出る。セントーン、バックフリップ、コーナー2段目からのダイビングフットスタンプと猛攻。アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げると、後方に投げつけた。

 屈しない芦野もジャーマンで試合をイーブンに戻すと、エルボー合戦で気持ちをぶつけ合う。ジャンピングエルボースマッシュを放った芦野はジャーマン2連発で追い討ち。クラッチを解かずさらにジャーマンを3連続で繰り出すと、アンクルロックに捕獲した。羆嵐が必死の抵抗を見せても、離さずに絞め続ける。

 ならばと羆嵐は芦野の顔面を鷲づかみにし、体を蹴り上げて強引に脱出。ラリアット、ドロップキック、埼玉に乾杯!と大技ラッシュで巻き返した。そして、コーナーに駆け上がり、最上段からダイビングセントーンを投下。芦野から逆転の3カウントを奪った。

 羆嵐が3ヵ月越しに芦野に雪辱。4勝4敗の勝敗五分でチャンピオン・カーニバルを終えた。「芦野祥太郎。お前にだけはな、負けたくねえんだよ」と同期・芦野への対抗心をむき出しにした羆嵐は「俺たちのプロレスをこの全日本プロレスのファンは心に、目に焼き付けたよな。お前も俺も全日本プロレスの生え抜きじゃねえけど、間違いなくあいつにも俺にもプロレスLOVEの血が流れてるんだよ」と再確認。「この王道で、全日本プロレスで、俺たち亜種がいてもいいじゃねえか。あえて名前を出さないけどな、俺たちがいる限りまだ終わっちゃいねえんだよ」と古巣・WRESTLE-1への思いを口にした。

 一方、芦野は3勝5敗で負け越しに終わった。「一番負けたくないのに負けた。これで今年の戦績は1勝1敗だ。2月のメモリアルマッチは勝ったんだから1勝1敗だな。また続きあるだろ。2本先取だよ」と羆嵐とのネクストを見据え、「チャンカンも負け越しだよ、クソ! 2年連続。どうしたらいい? 誰も教えてくんねえよな。自分で見つけるしかねえんだよ、この全日本プロレスで。クソみてえな負けばっかで。絶対変えてやるよ。俺自身で変えてやるよ」と浮上を誓っていた。

【羆嵐の話】「お前には負けられないんだよ、芦野祥太郎。お前にだけはな、負けたくねえんだよ。俺たちのプロレスをこの全日本プロレスのファンは心に、目に焼き付けたよな? お前も俺も全日本プロレスの生え抜きじゃねえけど、間違いなくあいつにも俺にもプロレスLOVEの血が流れてるんだよ。この王道で、全日本プロレスで、俺たち亜種がいてもいいじゃねえか。あえて名前を出さないけどな、俺たちがいる限りまだ終わっちゃいねえんだよ。それだけだ。芦野祥太郎、いや、アッシー、今日はありがとう」

【芦野の話】「負けた! 負けた。クソ。一番負けたくないのに負けた。これで今年の戦績は1勝1敗だ。2月のメモリアルマッチは勝ったんだから1勝1敗だな。また続きあるだろ。2本先取だよ、2本先取。チャンカンも負け越しだよ、クソ! 2年連続。どうしたらいい? 誰も教えてくんねえよな。自分で見つけるしかねえんだよ、この全日本プロレスで。クソみてえな負けばっかで。絶対変えてやるよ。俺自身で変えてやるよ」