【新日本】“無所属”初戦・ヒロムがKUSHIDA撃破で白星発進 藤田戦へ「スーパー新世代かかってこいや」 2025/5/10
『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』千葉・YohaSアリーナ〜本能に、感動を。〜(2025年5月10日) Aブロック公式戦 ○高橋ヒロムvsKUSHIDA× “無所属"としての初戦となったヒロムがKUSHIDAを足攻めで料理。スーパージュニア5度目の優勝へ向けて好発進だ。 史上初の3連覇を成し遂げた2022年以来、3年ぶりV5を狙うヒロムは“無所属"として10度目の出場となるスーパージュニアを迎えた。初戦となったこの日の相手は2015年、2017年と2度の優勝経験を誇るKUSHIDA。両者は昨年も開幕戦・千葉大会のセミファイナルで対戦し、KUSHIDAが勝利しており、同じシチュエーションでの歴代覇者対決となった。 入場直後のヒロムにKUSHIDAがドロップキックで奇襲。コーナーに上がり、ヒロムが追いかけてきてもコーナー上でのアームロックで絞め上げる。ハンドスプリングキックでヒロムをコーナー上から場外に叩き落とし、ヒロムがサンセットフリップパワーボムを仕掛けても決めさせない。フロントハイキックはヒロムが回避。エプロンに引っかかったKUSHIDAの右足を低空ドロップキックで射抜いた。 すかさず足攻めに出たヒロムは「いこうか、無所属!」と絶叫。リングに戻ると再び低空ドロップキックで右足を狙い撃ち。マキシマムザホールディングで絞め上げる。KUSHIDAがすぐさまロープに逃れても足攻めを続けた。 KUSHIDAはハンドスプリングエルボーでようやく反撃を開始。お返しとばかりにアンクルホールドで絞め上げる。ドロップキックでヒロムを場外に蹴落とすと、エプロンから場外へのダイブ式コルバタで追撃。リングに戻ってもDDTで突き刺し、腕ひしぎ逆十字で捕らえる。ヒロムが即座に逃れても、ドロップキックやミドルキックで左腕を狙い撃ちした。 ヒロムも蹴り足をキャッチし、ドラゴンスクリューでひねり上げると、マキシマムザホールディング第三形態で絞め上げる。逃れたKUSHIDAはラ・ミスティカで反撃し、ホバーボードロックで捕獲。耐えたヒロムがトラースキックで反撃しても、スライディングローキックを連発した。 ヒロムも起死回生のヒロムちゃんボンバーで逆襲。KUSHIDAが丸め込みを連発しても3カウントを許さず。ローリングエルボーを食らってもトラースキックで応戦。オーバーヘッドキックを見舞ったKUSHIDAにBUSHIばりのコードブレイカーを決めたヒロムはマキシマムザホールディング第二形態で絞め上げてギブアップを奪った。 ヒロムが足攻めを完遂してKUSHIDAを撃破。3年ぶり5度目の優勝へ向けて好スタートを切った。次戦は5・14後楽園大会。藤田との世代闘争を迎える。「『どんたく』が終わるぐらいまでさ、新世代をどうのこうの言ってんの凄い嫌だった」というヒロムだが、22歳の藤田を「陽太とかゲイブとかもね、あのへんが新世代。でも、藤田ってそれのさらに相当下だと思うんですよ。ということはスーパー新世代」と勝手に設定し、「スーパー新世代かかってこいや」と宣戦布告していた。 【試合後のヒロム】 ▼ヒロム「(※コメントスペースに現れるとヒザをつき)随分、このブースに入らせてもらうのに時間かかったな。いやぁ、負けたのに長いこと喋ってたんですかね、KUSHIDAさんは。流石だ。いや、ほら、昔からKUSHIDAさんのこととか嫌いじゃん、普通に。っつうかね、ヤングライオン時代に外から入ってきた選手っていうのはね、だいたい嫌なもんだよ、誰でもね。KUSHIDAさんだろうが、BUSHIさんだろうが最初は嫌なんだよ。嫌いなんだよ。でもさ、まぁ凱旋した当時もね、俺は凱旋した当時も嫌いだったけど、ずっと嫌いだった、基本的にはね。でもね、このキャリア15年という中途半端なところまで来るとね、『あの時、KUSHIDAさんはこうやって考えてたんだろうな』『こうだったんだろうな』とかね、いろんなことを思うとね、KUSHIDAさんってやっぱ凄ぇんだな、勉強になるな、見習わなきゃなって思うことがたくさんあるんですよ。だからね、もし今日リング上でKUSHIDAさんから『俺と一緒に組むか?』って感じで言われたら、組んじゃったかもしんねぇな。やっぱ勢いって大事じゃん。試合した後のこの興奮状態とかで誘われちゃうとさ、『やろうかな』って感じで思っちゃうこともあるんだけど、そんなことはなかったね。でもね、KUSHIDAさん、なんか意味深なことを言ってたな、試合後に。まぁ言えないんだけど、深いこと言われたな。(※左腕を押さえながら)いやぁ痛ぇ。でも、今日のこれ4点とかですか?」 ――2点です ▼ヒロム「2点! 2点かぁ。みんな2点なんですか?」 ――一応、はい ▼ヒロム「そういうルール?」 ──ルールです ▼ヒロム「どうにもなんないですか?」 ──ならないです ▼ヒロム「岡本さんでも?」 ──まぁダメですね(笑) ▼ヒロム「ダメですか。でも岡本さん、いてくれて良かった。なんか『どんたく』の時に意味深なXやるからビックリしちゃった。いやぁ良かった。いてくれて良かったっす。なんか質問とかあります? 全然いいですよ」 ──次の試合、藤田選手ですけど ▼ヒロム「ああ、新世代ね。昨日も言いましたよ、新世代について。この新世代を迎え撃つっていう気持ちを作るのに結構時間がかかって、本当に『どんたく』が終わって、『どんたく』が終わるぐらいまでさ、新世代をどうのこうの言ってんの凄い嫌だったわけですよ。でも本当に昨日、一昨日ぐらいでね、そっか、まぁこれは今日の対戦相手のKUSHIDAさんを含めて全選手が、全歴代新日本プロレスの選手が通った道なんだと、ここを簡単に超えさすわけにはいかないんだと、それが新世代のためでもあるんだなと、そう思ったっす。まぁ陽太とかゲイブとかもね、あのへんが新世代。でも、藤田ってそれのさらに相当下だと思うんですよ。ということはスーパー新世代になるんですかね? どうなんですか?」 ──大岩選手は超新世代って言ってたんですけど、藤田選手は、それは名乗ってない ▼ヒロム「新世代って言葉は嫌いだって言ってたじゃないですか。じゃあスーパー新世代にしましょう」 ──あっ、勝手に(笑) ▼ヒロム「うん、そうやって伝えておいてください。スーパー新世代かかってこいやと伝えといてください。あっ、でももう試合終わったんでしたっけ? 藤田は。そっかぁ、じゃあ伝えられないな。そっか」 ──明日 ▼ヒロム「明日。明日だね」 【KUSHIDAの話】「(※コメントスペースに来ると座り込んで)僕がいない間の出来事ですんで、どういう事情か知らないけど、この新日本プロレスのリングを去った人間の亡霊に負けちまったよな。まぁヒロムもこのシリーズ、“vs新世代"と言っておりましたが、なんかねちょっと世代抗争ってのも自分の柄じゃないんで、原点を見つめると僕はやっぱりプロレスを漂流していて、プロレスに興味があって右から左まで全部知りたい。そういう意味で新日本プロレスの生え抜き、道場でやってること、それにやっぱり興味があるんですよね。だから教わりたいんですよ。令和、まぁ彼らが育ったのは平成、昭和、その上野毛新日本道場の教え、雰囲気、それが生え抜きと言われる人たちのアイデンティティになるわけでしょ。だから藤田晃生、ワト、俺にどうか新日本プロレスの道場というものを教えてほしい。それを感じられるのなら今回出た意味が凄くあると思う。これは僕の持論なんだけど、やっぱり突き抜けると、生え抜きというのは生え抜きの色がなくなるんだよね。棚橋さんにしろ、中邑さんにしろ、高橋ヒロムにしろ。だから触れてて毎度毎度刺激的なんだけれども、まだ新日本プロレス、上野毛道場、生え抜き、それの真髄には触れられてねぇんじゃねぇかなと思って。若い世代から教えてもらう、教えを請う。これも一つやるべき仕事かなと思ってます。(※立ち上がって)ああ、2点くれてやるよ、高橋ヒロム」
『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』千葉・YohaSアリーナ〜本能に、感動を。〜(2025年5月10日)
Aブロック公式戦 ○高橋ヒロムvsKUSHIDA×
“無所属"としての初戦となったヒロムがKUSHIDAを足攻めで料理。スーパージュニア5度目の優勝へ向けて好発進だ。
史上初の3連覇を成し遂げた2022年以来、3年ぶりV5を狙うヒロムは“無所属"として10度目の出場となるスーパージュニアを迎えた。初戦となったこの日の相手は2015年、2017年と2度の優勝経験を誇るKUSHIDA。両者は昨年も開幕戦・千葉大会のセミファイナルで対戦し、KUSHIDAが勝利しており、同じシチュエーションでの歴代覇者対決となった。
入場直後のヒロムにKUSHIDAがドロップキックで奇襲。コーナーに上がり、ヒロムが追いかけてきてもコーナー上でのアームロックで絞め上げる。ハンドスプリングキックでヒロムをコーナー上から場外に叩き落とし、ヒロムがサンセットフリップパワーボムを仕掛けても決めさせない。フロントハイキックはヒロムが回避。エプロンに引っかかったKUSHIDAの右足を低空ドロップキックで射抜いた。
すかさず足攻めに出たヒロムは「いこうか、無所属!」と絶叫。リングに戻ると再び低空ドロップキックで右足を狙い撃ち。マキシマムザホールディングで絞め上げる。KUSHIDAがすぐさまロープに逃れても足攻めを続けた。
KUSHIDAはハンドスプリングエルボーでようやく反撃を開始。お返しとばかりにアンクルホールドで絞め上げる。ドロップキックでヒロムを場外に蹴落とすと、エプロンから場外へのダイブ式コルバタで追撃。リングに戻ってもDDTで突き刺し、腕ひしぎ逆十字で捕らえる。ヒロムが即座に逃れても、ドロップキックやミドルキックで左腕を狙い撃ちした。
ヒロムも蹴り足をキャッチし、ドラゴンスクリューでひねり上げると、マキシマムザホールディング第三形態で絞め上げる。逃れたKUSHIDAはラ・ミスティカで反撃し、ホバーボードロックで捕獲。耐えたヒロムがトラースキックで反撃しても、スライディングローキックを連発した。
ヒロムも起死回生のヒロムちゃんボンバーで逆襲。KUSHIDAが丸め込みを連発しても3カウントを許さず。ローリングエルボーを食らってもトラースキックで応戦。オーバーヘッドキックを見舞ったKUSHIDAにBUSHIばりのコードブレイカーを決めたヒロムはマキシマムザホールディング第二形態で絞め上げてギブアップを奪った。
ヒロムが足攻めを完遂してKUSHIDAを撃破。3年ぶり5度目の優勝へ向けて好スタートを切った。次戦は5・14後楽園大会。藤田との世代闘争を迎える。「『どんたく』が終わるぐらいまでさ、新世代をどうのこうの言ってんの凄い嫌だった」というヒロムだが、22歳の藤田を「陽太とかゲイブとかもね、あのへんが新世代。でも、藤田ってそれのさらに相当下だと思うんですよ。ということはスーパー新世代」と勝手に設定し、「スーパー新世代かかってこいや」と宣戦布告していた。
【試合後のヒロム】
▼ヒロム「(※コメントスペースに現れるとヒザをつき)随分、このブースに入らせてもらうのに時間かかったな。いやぁ、負けたのに長いこと喋ってたんですかね、KUSHIDAさんは。流石だ。いや、ほら、昔からKUSHIDAさんのこととか嫌いじゃん、普通に。っつうかね、ヤングライオン時代に外から入ってきた選手っていうのはね、だいたい嫌なもんだよ、誰でもね。KUSHIDAさんだろうが、BUSHIさんだろうが最初は嫌なんだよ。嫌いなんだよ。でもさ、まぁ凱旋した当時もね、俺は凱旋した当時も嫌いだったけど、ずっと嫌いだった、基本的にはね。でもね、このキャリア15年という中途半端なところまで来るとね、『あの時、KUSHIDAさんはこうやって考えてたんだろうな』『こうだったんだろうな』とかね、いろんなことを思うとね、KUSHIDAさんってやっぱ凄ぇんだな、勉強になるな、見習わなきゃなって思うことがたくさんあるんですよ。だからね、もし今日リング上でKUSHIDAさんから『俺と一緒に組むか?』って感じで言われたら、組んじゃったかもしんねぇな。やっぱ勢いって大事じゃん。試合した後のこの興奮状態とかで誘われちゃうとさ、『やろうかな』って感じで思っちゃうこともあるんだけど、そんなことはなかったね。でもね、KUSHIDAさん、なんか意味深なことを言ってたな、試合後に。まぁ言えないんだけど、深いこと言われたな。(※左腕を押さえながら)いやぁ痛ぇ。でも、今日のこれ4点とかですか?」
――2点です
▼ヒロム「2点! 2点かぁ。みんな2点なんですか?」
――一応、はい
▼ヒロム「そういうルール?」
──ルールです
▼ヒロム「どうにもなんないですか?」
──ならないです
▼ヒロム「岡本さんでも?」
──まぁダメですね(笑)
▼ヒロム「ダメですか。でも岡本さん、いてくれて良かった。なんか『どんたく』の時に意味深なXやるからビックリしちゃった。いやぁ良かった。いてくれて良かったっす。なんか質問とかあります? 全然いいですよ」
──次の試合、藤田選手ですけど
▼ヒロム「ああ、新世代ね。昨日も言いましたよ、新世代について。この新世代を迎え撃つっていう気持ちを作るのに結構時間がかかって、本当に『どんたく』が終わって、『どんたく』が終わるぐらいまでさ、新世代をどうのこうの言ってんの凄い嫌だったわけですよ。でも本当に昨日、一昨日ぐらいでね、そっか、まぁこれは今日の対戦相手のKUSHIDAさんを含めて全選手が、全歴代新日本プロレスの選手が通った道なんだと、ここを簡単に超えさすわけにはいかないんだと、それが新世代のためでもあるんだなと、そう思ったっす。まぁ陽太とかゲイブとかもね、あのへんが新世代。でも、藤田ってそれのさらに相当下だと思うんですよ。ということはスーパー新世代になるんですかね? どうなんですか?」
──大岩選手は超新世代って言ってたんですけど、藤田選手は、それは名乗ってない
▼ヒロム「新世代って言葉は嫌いだって言ってたじゃないですか。じゃあスーパー新世代にしましょう」
──あっ、勝手に(笑)
▼ヒロム「うん、そうやって伝えておいてください。スーパー新世代かかってこいやと伝えといてください。あっ、でももう試合終わったんでしたっけ? 藤田は。そっかぁ、じゃあ伝えられないな。そっか」
──明日
▼ヒロム「明日。明日だね」
【KUSHIDAの話】「(※コメントスペースに来ると座り込んで)僕がいない間の出来事ですんで、どういう事情か知らないけど、この新日本プロレスのリングを去った人間の亡霊に負けちまったよな。まぁヒロムもこのシリーズ、“vs新世代"と言っておりましたが、なんかねちょっと世代抗争ってのも自分の柄じゃないんで、原点を見つめると僕はやっぱりプロレスを漂流していて、プロレスに興味があって右から左まで全部知りたい。そういう意味で新日本プロレスの生え抜き、道場でやってること、それにやっぱり興味があるんですよね。だから教わりたいんですよ。令和、まぁ彼らが育ったのは平成、昭和、その上野毛新日本道場の教え、雰囲気、それが生え抜きと言われる人たちのアイデンティティになるわけでしょ。だから藤田晃生、ワト、俺にどうか新日本プロレスの道場というものを教えてほしい。それを感じられるのなら今回出た意味が凄くあると思う。これは僕の持論なんだけど、やっぱり突き抜けると、生え抜きというのは生え抜きの色がなくなるんだよね。棚橋さんにしろ、中邑さんにしろ、高橋ヒロムにしろ。だから触れてて毎度毎度刺激的なんだけれども、まだ新日本プロレス、上野毛道場、生え抜き、それの真髄には触れられてねぇんじゃねぇかなと思って。若い世代から教えてもらう、教えを請う。これも一つやるべき仕事かなと思ってます。(※立ち上がって)ああ、2点くれてやるよ、高橋ヒロム」