【WWE】シーナが手段選ばずオートンとのライバル対決制して統一WWE王座死守 2025/5/11

 『バックラッシュ』が現地時間10日、ミズーリ州セントルイスで行われ、ジョン・シーナがランディ・オートンとのライバル対決を制し、統一WWE王座防衛を果たした。

 年内引退を表明しているシーナは4・20『レッスルマニア41』2日目でコーディ・ローデスを破って統一WWE王座を奪取。17度目の頂点ベルト戴冠を果たした。“ラスト・リアル・チャンピオン"を自称するシーナにオートンが宣戦布告。最後になるであろう両者のライバル対決がこの日、オートンの地元・セントルイスで実現した。

 両者は意地の攻防を展開。オートンがショルダータックルでなぎ倒せば、シーナもラリアットを叩き込んで譲らず。パンチ連打を浴びせると、オートンもパンチ連打でお返し。互いにスリーパーで絞め上げ、オートンがバックドロップで投げれば、シーナはフライングショルダーで応戦した。

 すかさずシーナがプロトボム、ファイブナックルシャッフルと得意技を連発したが、アティテュードアジャストメントはオートンが決めさせず。ラリアット連打、高速パワースラムでやり返す。エレベイテッドDDTを阻止したシーナがSTFで捕獲しても、すぐさま脱出。今度こそのエレベイテッドDDTで突き刺した。

 大歓声の中、オートンはRKOの構え。食い止めたシーナがアティテュードアジャストメントを仕掛けても、RKOで切り返した。ともに消耗が激しい中、殴り合い、頭突き合戦で削り合うと、シーナが電光石火のアティテュードアジャストメントをさく裂。2カウントで返したオートンはシーナが放ったフライングショルダーをRKOで撃墜した。

 ここでオートンは禁じ手となっているパントキックを繰り出したが、シーナはすんでのところで回避し、アティテュードアジャストメントを決めた。オートンばりに何度もマットを叩き、掟破りの逆パントキックを繰り出したが、不発に終わらせたオートンはRKOを狙う。シーナが突き放して食い止めると、オートンはレフェリーに激突してしまう。すかさずシーナはアティテュードアジャストメントで追い討ち。ベルトで殴りかかろうとした。

 するとオートンがRKOで阻止。場外に逃れたシーナを追いかけ、再びレフェリーに激突させられたものの、掟破りの逆アティテュードアジャストメントを連発し、シーナを実況席、テーブルに叩きつけた。すかさずリングに戻したオートンはRKOで追い討ちをかけ、サブレフェリーが飛び込んだが、3カウントは入らず。シーナのベルト攻撃を回避したものの、レフェリーに誤爆。オートンはRKOを決めたが、幻の3カウントに終わった。

 ここでニック・オールディスGMがスタッフたちを引き連れて駆けつけ、サブレフェリーを介抱すると、オートンはRKOを乱れ打って蹴散らした。パントキックの構えに入ると、シーナのファンであるRトゥルースが飛び込んで二人の間に割って入る。そのスキにシーナはローブローをお見舞い。ベルトでオートンの顔面を殴打して覆いかぶさると、息を吹き返したレフェリーが3カウントを叩いた。

 シーナが手段を選ばずオートンを粉砕。ライバル対決を制して統一WWE王座を死守した。ブーイングの中、マイクを手にしたシーナは「俺に必要なのは対戦相手だ。お前らは必要ねえ。セントルイス、よく見ろ。これがラスト・リアル・チャンピオンだ」とベルトを掲げて勝ち誇った。

 『バックラッシュ』の模様は日本国内ではABEMAにて放映された。