【新日本】石森が逆転料理で待望初日「プロレスは強えヤツが勝つんだよ」 デスペラードは痛恨2連敗 2025/5/15

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』東京・後楽園ホール(2025年5月15日)
Bブロック公式戦 ○石森太二vsエル・デスペラード×

 石森が逆転の丸め込みでデスペラードを料理して、スーパージュニアで待望の初日。雪辱に成功した。一方、連覇を狙うデスペラードは痛恨の2連敗となった。

 前日の後楽園大会で新鋭ウェインに敗れて初黒星を喫した前回覇者でIWGPジュニア王者のデスペラード。今宵は開幕2連敗中の石森と対戦した。両者は昨年の優勝決定戦、今年の1・11サンノゼ大会のIWGPジュニア戦で激突し、どちらもデスペラードが勝利しており、石森にとっては負けられない一戦となった。

 トペで先制を狙ったデスペラードを石森がジャンピングハイキックで迎撃。鉄柱や観客席に連続して投げつけると、左腕攻めに着手する。剥き出しになったコーナー金具に投げつけるなどラフファイトも織り交ぜて一点集中攻撃を展開した。デスペラードの悲鳴が何度も場内に響くと、客席からは「デスペ」コールが巻き起こる。

 バックドロップで一矢報いたデスペラードは、ドラゴンスクリューから左足攻めを開始。集中砲火を浴びせて、マフラーホールドでも絞め上げた。左ヒザに痛みが走り、なかなか反撃できなかった石森だったが、不意を突く逆打ちから流れるようにBone Lockに絡め取って逆襲に転じる。

 肩からデスペラードを鉄柱に叩きつけると、ショルダーバスターをズバリ。先読み合戦からYes Lockに捕らえたものの、デスペラードもマフラーホールドで切り返して、ヌメロ・ドスをしつこく狙う。だが、今度は石森が切り返して巧みにクルリ。技ありの3カウントを手にした。

 連敗中だったデスペラードに雪辱を果たして、石森が待望の初日。悲願のスーパージュニア初制覇に向けて立て直した。一方、前回覇者のデスペラードは痛恨の2連敗となった。

 試合後、石森は「デスペともう何回もやり合っているしハードルが上がり過ぎているからよ、このまま勝ち逃げしてやってもいいけどよ。でもアイツ言ってたよな? 『俺と闘うヤツらは全員タイトルマッチのつもりでかかって来い』って。どうだ、今日の結果は? ベルトは? ……なんてな」とニヤリ。

 さらに、昨年のスーパージュニア優勝決定戦を制したデスペラードが「石森さんが言ったんだよ。プロレスはよ、人気者だとか、顔がいいとか、そういうことじゃない。強いヤツが勝ったんだよ」と宣言したことに触れ、「アイツに貸した言葉、その俺の言葉は返してもらうぞ。プロレスはな、イケメンが勝つとか人気者が勝つとか、そんなんじゃねえんだよ。プロレスはな、強えヤツが勝つんだよ! そうだろ、オイ!?」と断言してみせた。次戦は5・17代々木大会。石森はティタン、デスペラードはMAOと激突する。