【全日本】昨年覇者・宮原が予告「本田を10分以内で仕留る」、鈴木とレイは乱闘寸前に CC決勝T会見 2025/5/15

 5・18大田区大会の『チャンピオン・カーニバル2025』優勝決定トーナメントへ向けた会見が15日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。

 春の祭典・カーニバルは5・18大田区大会の決勝トーナメントを残すのみ。3日後、今年の優勝者が決まる。ベスト4に生き残ったのはAブロック1位・鈴木秀樹、同2位・宮原健斗、Bブロック1位・本田竜輝、同2位・斉藤レイ。準決勝で「鈴木vsレイ」、「本田vs宮原」が行われ、勝者が決勝戦を争う。

 昨年覇者・宮原は史上4人目の連覇がかかる。カーニバル期間中は多くのファンから連覇を期待する声が寄せられたという。「当日はファンのみんなが俺を、俺の背中を押してくれると思います。5月18日、最後に立っているのは俺だ」とその期待を追い風に2年連続優勝を成し遂げるつもり。そのためにも準決勝での敗戦は許されない。「瞬発力、突進力はありますよね。その突進力、猛烈にくるのを全て受け止め、10分以内で仕留めます」と決勝戦も見据えて短時間料理を予告した。

 本田は4度目の出場にしてブロック突破を果たした。優勝すれば、自身が初出場した2022年の青柳優馬(26歳6ヵ月)を抜く25歳3ヵ月の史上最年少記録となる。昨年の王道トーナメント準決勝で宮原を破っており、「彼の試合のペース、試合運びだったり、そういうのはずっと前から見てますから、ある程度把握してるつもり。俺ができる爆発力で絶対に勝ちたい」と豪語。「準決勝を勝たないと何の意味もないと思うので。後先考えず、まずは準決勝の宮原健斗を俺はぶっ倒したい」と誓った本田はELPIDAのメンバーで唯一シングルタイトル未戴冠。「チーム同士でもやっぱり悔しい気持ちはどこかに絶対あったので、その気持ちを今回のチャンピオン・カーニバルで爆発させたい」と対抗意識ものぞかせた。

 鈴木は優勝すれば、今年1月の入団以来、初のシングル栄冠獲りとなる。公式戦では昨年覇者・宮原を破って堂々のAブロック1位通過。準決勝へ向けて「斉藤ブラザーズの斉藤レイじゃなくて、斉藤レイ個人の本質を準決勝の場で引き出して、そのうえで勝って決勝にいきます」と予告した鈴木は「決勝戦で宮原健斗ともう一度戦って、そこで優勝します」と最高男連破による初優勝を描いた。

 レイは開幕3連敗の逆境を乗り越えてBブロック2位通過。「もうこうなったら俺には優勝しか見えねえ。誰が相手でも必ずぶっ倒して、最後にあのどでけえトロフィーを手にして、うまいビールを飲んでやるぜ。フォー!」と初優勝と美酒を見据えている。準決勝の相手・鈴木とは昨年、同ブロックで勝利。「こいつは俺に持ってないものをたくさん持ってる。まず間違いなく相手の土俵で戦ったら大苦戦を強いられるだろう。俺は相手の土俵に立つつもりは1ミリもねえ。自分の土俵で戦ったうえで、しっかりと叩き潰してやるぜ」と予告した。

 会見後の写真撮影時、鈴木がレイからサングラスを奪い取り、胸倉をつかんだ。レイも胸倉をつかみ返して乱闘寸前に。3日後の対決へ向けて緊張感が漂った。


【会見の模様】

▼宮原「全日本プロレス、宮原健斗です。いよいよ『チャンピオン・カーニバル2025』優勝決定戦が迫ってきました。最後に残った4人はこの男たち。ただ、他の3人と俺が違うことが一つある。それは2連覇がかかっているということ。なぜ2連覇を果たさなきゃいけない、果たしたいのか。それは、このチャンピオン・カーニバル、日本全国で試合をしている中、たくさんのファンが『2連覇してください』『優勝してください』。そんな言葉をもらいました。そして何より俺自身が2連覇を果たしたい。5月18日、大田区総合体育館。当日はファンのみんなが俺を、俺の背中を押してくれると思います。5月18日、最後に立っているのは俺だ」

▼本田「本田竜輝です。4度目の出場で、やっと、やっとブロックを勝ち抜くことができました。まずは準決勝の宮原健斗しか俺は見えてないですが、その先に俺が優勝をしたあかつきには、歴代最年少優勝という勲章を手にすることができます。だから準決勝の宮原健斗をまず勝って、俺が決勝にコマを進んで必ず2025年チャンピオン・カーニバル、俺が優勝したいと思います」

▼鈴木「最初から言ってることが変わらないので、皆さんには申し訳ないですが、決勝戦で宮原健斗ともう一度戦って、そこで優勝します」

▼レイ「斉藤ブラザーズ、弟の斉藤レイだ。今回のチャンピオン・カーニバル、これだけ意気込んでいたにもかかわらず、俺は開幕戦から3連敗だった。だがな、前にも言った通り俺は1ミリたりともあきらめなかった。こうして優勝決定トーナメントに進むこともできると必ず信じていた。もうこうなったら俺には優勝しか見えねえ。誰が相手でも必ずぶっ倒して、最後にあのどでけえトロフィーを手にして、うまいビールを飲んでやるぜ。フォー!」

――開幕前は公式戦でジュン選手、優勝戦でレイ選手を破る斉藤ブラザーズへのリベンジを宣言していた。開幕戦で敗れている鈴木選手という存在もあるが、あらためて?

▼宮原「5月6日、斉藤ジュンを倒したことで俺の中で斉藤ブラザーズに対する、負けたことへの執念は晴らしたつもりなので、斉藤ブラザーズへのこだわりはもうないです。鈴木秀樹か斉藤レイでしょ。どっちかがくるわけでしょ。それはもう5月18日、どっちが来てほしいとか、どっちを倒したいとかないですよ。もうフラットな気持ちで5月18日はリングに立つつもりです」

――準決勝のリーグ戦での戦いぶりを踏まえて準決勝の相手の印象は? どんな戦いをしたい?

▼宮原「優勝するためには2試合しなければいけないわけで。ということは準決勝は本田竜輝。瞬発力、突進力はありますよね。その突進力、猛烈にくるのを全て受け止め、10分以内で仕留めます」

▼本田「準決勝、宮原健斗ということで、もう彼の試合のペース、試合運びだったり、そういうのはずっと前から見てますから、ある程度把握してるつもりです。だからこそ、俺ができる爆発力で絶対に勝ちたいと思います。2試合あると思うんですけど、まずはこの準決勝を勝たないと何の意味もないと思うので。後先考えず、まずは準決勝の宮原健斗を俺はぶっ倒したいと思います」

▼鈴木「斉藤ブラザーズの斉藤レイじゃなくて、斉藤レイ個人の本質を準決勝の場で引き出して、そのうえで勝って決勝にいきます」

▼レイ「この鈴木秀樹、こいつは俺に持ってないものをたくさん持ってる。まず間違いなく相手の土俵で戦ったら大苦戦を強いられるだろう。俺は相手の土俵に立つつもりは1ミリもねえ。自分の土俵で戦ったうえで、しっかりと叩き潰してやるぜ」

――ELPIDAで本田選手が唯一残ったが、他の二人への思いはある?

▼本田「いや。結果的には俺が残りましたけど、綾部も安齊も二人は個人の成績を持ってますから。綾部は王道トーナメント優勝だったり、安齊は三冠ヘビー級チャンピオンになってますから。ELPIDAの中でHAYATOもそうですけど、僕だけなんですよ、まだ個人的に結果を出してないのは。チーム同士でもやっぱり悔しい気持ちはどこかに絶対あったので、その気持ちを今回のチャンピオン・カーニバルで爆発させたいですね。絶対に結果を残します」