プロレス/格闘技DX

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』Gメッセ群馬(高崎市)(2025年5月20日)
Aブロック公式戦 ○金丸義信vs藤田晃生×

　HOUSE OF TORTUREの面々を乱入させた金丸が無法勝利でスーパージュニア3勝目。3連敗となったIWGPジュニアタッグ王者の藤田に対して、「ベルト獲ってもそんなの世代交代じゃねえからな。テメーの力で引っ張り上げてみろ。話はそっからだ」と通告した。

　2勝3敗と黒星が先行しながらも、その策士ぶりを発揮して、リーグ戦をかき乱している金丸。今宵は3勝2敗と首位タイに立つ藤田と対戦した。両者は昨年の開幕戦で対決し、藤田が勝利しており、金丸は虎視眈々と雪辱を狙っていた。

　ゴングを待たずに金丸が背後から奇襲したものの、冷静に対応した藤田はスワインダイブ式ミサイルキック、ジャーマンスープレックスで一気に猛攻。金丸は場外に退避して間を取ると、藤田は痺れを切らしてあとを追った。だが、これを待っていた金丸はテーピングの巻かれた藤田の左腕を鉄柱に叩きつけて逆転。ハンマーロックした状態で場外ボディスラムを繰り出すと、教科書通りの一点集中攻撃に打って出る。

　何度も悲鳴を上げた藤田はレッグラリアットで反撃ののろし。スワンダイブ式攻撃はレフェリーを盾にして防がれ、旋回式DDTを食らってしまうと、ネ申スペシャルも指を掴まれて防がれる。それでもジャーマンで追撃。Abandon Hopeは丸め込みで防がれたものの、スピンキックをぶち込み、必殺のThrill Rideの構えに。

　しかし、ここでHOUSE OF TORTUREの面々が乱入。ギターを持ったSANADAがレフェリーの注意を引きつけているスキに、SHOが金的攻撃を繰り出し、裕二郎がケインで殴りつけた。すかさず金丸がタッチアウトでダメ押し。まんまと3カウントを奪った。

　反則攻撃を駆使して金丸が3勝目。藤田は3連勝からの3連敗で急ブレーキとなった。無法勝利を挙げながらも、金丸は「これに文句ねぇだろう。俺らの試合は、どういう試合か見てりゃわかるだろう、普段からよ」と意に介さず。「ベルト獲ってもそんなの世代交代じゃねえからな。テメーの力で引っ張り上げてみろ。話はそっからだ」と若い藤田をバッサリと斬り捨てた。

　次戦は5・24姫路大会。金丸は高橋ヒロムと、藤田はドラゴン・ダイヤとそれぞれ対戦する。