プロレス/格闘技DX

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』Gメッセ群馬(高崎市)(2025年5月20日)
Aブロック公式戦 ○高橋ヒロムvsニンジャ・マック×

　ヒロムが昨年のスーパージュニア公式戦に続き、ニンジャをDで絞殺して2連勝。3勝3敗の勝敗五分として勢いを加速させたヒロムは「“ヒロムちゃんスイッチ"、押しちゃったね! 誰かが」と好調ぶりをアピールした。

　3年ぶり5度目の優勝を狙うヒロムは、開幕戦こそKUSHIDAに勝利したものの、その後は藤田晃生、フランシスコ・アキラ、ドラゴン・ダイヤと新世代に3連敗。それでも5・18八王子大会ではクラーク・コナーズを破り、反撃姿勢を取った。今宵の相手は2勝3敗のニンジャ。昨年の公式戦ではヒロムがDでギブアップ勝ちを奪っていた。

　ヒロムはニンジャのアクロバティックな動きに翻ろうされず、序盤からDに絡め取って主導権。ニンジャスペシャルもキッチリと防いでみせると、逆水平連打で快音を鳴らした。

　ニンジャも意地を発揮。ニンジャスペシャルを仕掛けると、ヒロムはスピーディにリングに戻り、反対側の場外へ逃れたものの、ニンジャはさらにバク転を連発して、ニンジャスペシャルをヒットさせる。逆エビ固めでガッチリと絞め上げると、トラースキック3連打でチャンスを掴んだ。ジャーマン合戦でも競り勝って、ヒロムを追い詰める。

　ライガーボムで追い討ちしたニンジャは必殺のニンジャボムで勝負に。しかし、動きを完璧に読んだヒロムは体をズラして、ダイブしてきたニンジャをDで捕獲。逆転のギブアップ勝ちを奪った。

　ヒロムがニンジャを下して2連勝。勝敗をイーブンに戻した。試合後、ヒロムはニンジャと握手。花道を下がりながら地声で「いけるよ。いいね。乗ってきてるね。感じるよ。俺自身が乗ってきていることを感じてるよ。いけるよ。優勝するぞ!」とアピールしてみせた。

　バックステージでも「ああ、来た。入っちゃったよ! 皆さん、お待ちかね! “ヒロムちゃんスイッチ"、押しちゃったね、誰かが! これ、押しちゃってるよ、完全に!」と勢いを実感。ヒロム曰く、今は「ひとつひとつ相手のやることが手に取るようにわかる」状態になっているという。もちろんそれでリーグ戦を制覇できるほど甘くはないが、「でも、そう簡単にはいかないのがプロレス。そこが楽しいところでもあるからね」とヒロムに慢心はない。

　Aブロックは首位に立つマスター・ワトを2点差で8人が追う大接戦となっているが、狙うはもちろん優勝のみ。次戦となる5・24姫路大会ではくせ者・金丸義信と対戦する。