【新日本】Bブロックは5人が首位タイ 覚醒・田口が王者狩り寸前もデスペラード執念の4勝目 2025/5/24
『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』アクリエひめじ(2025年5月24日) Bブロック公式戦 ○エル・デスペラードvs田口隆祐× シリアスモードで覚醒した田口が王者狩り寸前に迫ったものの、デスペラードが執念で4勝目をマーク。2戦を残した中、Bブロックは5人が首位タイとなった。 昨年覇者で史上3人目の連覇がかかるIWGPジュニア王者・デスペラードは3勝3敗で終盤戦に突入。5・22大阪大会ではYOHに3敗目を喫したばかりだ。対する田口も3勝3敗。この日のメインで両者が星を潰し合った。 デスペラードが得意の足攻めを仕掛けたが、阻止した田口はヒザ十字固めで捕らえる。デスペラードもメキシカンストレッチで動きを止めて応戦。フロントインディアンデスロックで絞め上げる。負けじと田口がアキレス腱固めを仕掛けてもデスペラードは極めさせず。「チャンピオンに勝ったら凄いんじゃないの?」と挑発し、田口がヒップアタックを繰り出してもアトミックドロップで迎撃した。 田口も執念でヒップアタックを決め、三角飛びプランチャを発射した。ダイビングヒップアタックを放つと、オーマイ&ガーアンクルで捕獲。デスペラードもすぐさまロープに逃れ、逆回転式ドラゴンスクリューでやり返したが、マフラーホールドは田口が切り抜けて再びオーマイ&ガーアンクルで絡みつく。デスペラードが振りほどいてもジャックナイフで丸め込み、デスペラードがラ・マヒストラルを仕掛けてもオーマイ&ガーアンクルで切り返した。 耐えるデスペラードに田口はどどんスズスロウンで追い討ちをかけ、オーマイ&ガーアンクルでギブアップを迫る。耐えたデスペラードがどどんをサムソンクラッチで切り返しても、田口は若手時代からの得意技ドロップキックを発射。「オヤァイ!」の叫びからスライディングヒップアタックで突っ込む。キャッチしたデスペラードがマフラーホールドを仕掛けても丸め込み、今度こそのスライディングヒップアタックをぶち込んだ。 デスペラードもどどんは決めさせず。ピンチェ・ロコを爆発させた。が、田口は2カウントで返すと同時にオーマイ&ガーアンクルで捕らえる。振りほどいたデスペラードはエルボーをフルスイング。田口の延髄斬りをかいくぐり、ようやくマフラーホールドで絡みつく。田口が足首をひねって抵抗するものの、デスペラードはグラウンドドラゴンスクリューで応戦。ヌメロ・ドスに持ち込んで逆転勝利を決めた。 デスペラードが田口に敗戦寸前に追い込まれたものの執念で4勝目。勝ち点を8に伸ばした。試合後、マイクを手にしたデスペラードは花道を下がる田口に向かって「田口さん、これが“ありのままの私"ですか? 田口隆祐の全部っすか? まだ足んねえな。あんただったら、まだまだもっと面白えもん持ってんだろ。知ってんだ、こっちは」と語りかけ、「あんた、ちゃんと物事筋立てて、誰にも文句言われない権利を取ってから挑戦するって言ってたけど、タイトルマッチできるな。ありがとうございました」と賛辞とともにベルトをかけての再戦を見据えた。 「さあ、どうだ? ネタものだと思われていた人があれだけのものを見せてくれる。新日本プロレスのベテランっつうのは恐ろしくて頼もしくてカッコいいね。いつまでも俺とかヒロムとかも挑戦者だとか若造だとか言うつもりさらさらないですが、ああいう人たちが上にいるんだから、まだまだふんぞり返って俺やったから、俺獲ったことあるから、スーパージュニアもう優勝してるから…全然関係ないからね」。田口に追い込まれたことで刺激を受けた様子のデスペラードは「今出てるこのスーパージュニア、バックステージにいるお前ら全員聞いとけよ。俺が優勝するからな」と宣言して姫路大会を締めた。 この結果、Bブロックはデスペラード、YOH、石森、ウェイン、MAOの5人が首位タイとなった。公式戦は残り2戦で、デスペラードの次戦は5・25名古屋大会のナイト戦。連覇を成し遂げるためにも残り連勝でブロック突破を果たすのみだ。 【デスペラードの話】「痛った……。ああ、えーと、なんか別に俺が相手だからって、タイミングも良かったんだろうね。田口さんの1個前の公式戦の相手がMAOちゃんで、世界見渡してもMAO選手ほどの自由なプロレスをやる人はそういないからさ。それで田口さんが、俺は所詮キャラクターものだとかなんとか、そういうふうに言ってたけど、それを考えてできるっていうことはそれも本当のアナタの1人であって、俺が凄い好きな歌詞、パンクスの歌詞なんだけど、『どうせ人はみんな多重人格 どれが本当か選ぶだけ 生き描くだけ』って、自分で自分のやることって選択するわけじゃないですか。だから選択しなかったほうももしかしたらその人の本当の本質の、でも表には出さないよっていう部分だけなのかもしれないし、今日あの人がやった尻を出さないプロレス……まぁ本当は尻を出さないプロレスって当たり前のことで、今、俺は何を言ってんだろうなって思ったけど、出すプロレスも本当のあの人だし、出さねぇプロレスも本当のあの人だし、なんか人のコメント見ていろいろ考えちゃったよ。(※両手で自分を指差し)俺はこれが本物だ。これから全部選ぶこと選ばなかったことも全部俺の責任で俺が選んだことだ。楽しく観てる人はそれでいい。ガタガタ文句言うヤツ、文句言いながら観てみろ。おもしれぇもん見せてやるよ」 【田口の話】「(※片ヒザをついて)チャンピオンが嬉しい言葉をかけてくれたけど、結果は負け。負けは負け。いい試合したから、もうちょっとの試合したからチャンピオンになるわけでもないし、タイトルマッチだったらね、またもっと奥の深さを見せてくるでしょうし、あんな、あんな言葉を言わせてる時点で負けなんで。挑戦してくるのが怖かったらあんな言葉は出てこないでしょうし、まだまだってことですよ。まだまだ。だからやっぱりちゃんとね、正式にしっかり結果を残して挑戦表明しないとダメだね。昨日のMAO戦がそう、(※立ち上がって)いい刺激になって変わりつつありますよ。内面が燃えてますよ。後藤革命の火はまだ消えてなかったというね。メラメラとメラメラと燃え上がってきてますよ。MAO選手はそこに薪をくべてくれました、いい薪を。ありがとうございます。そして今日デスペラード、ありがとうございます。ますますやる気が出てきました。ありがとうございます」
『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』アクリエひめじ(2025年5月24日)
Bブロック公式戦 ○エル・デスペラードvs田口隆祐×
シリアスモードで覚醒した田口が王者狩り寸前に迫ったものの、デスペラードが執念で4勝目をマーク。2戦を残した中、Bブロックは5人が首位タイとなった。
昨年覇者で史上3人目の連覇がかかるIWGPジュニア王者・デスペラードは3勝3敗で終盤戦に突入。5・22大阪大会ではYOHに3敗目を喫したばかりだ。対する田口も3勝3敗。この日のメインで両者が星を潰し合った。
デスペラードが得意の足攻めを仕掛けたが、阻止した田口はヒザ十字固めで捕らえる。デスペラードもメキシカンストレッチで動きを止めて応戦。フロントインディアンデスロックで絞め上げる。負けじと田口がアキレス腱固めを仕掛けてもデスペラードは極めさせず。「チャンピオンに勝ったら凄いんじゃないの?」と挑発し、田口がヒップアタックを繰り出してもアトミックドロップで迎撃した。
田口も執念でヒップアタックを決め、三角飛びプランチャを発射した。ダイビングヒップアタックを放つと、オーマイ&ガーアンクルで捕獲。デスペラードもすぐさまロープに逃れ、逆回転式ドラゴンスクリューでやり返したが、マフラーホールドは田口が切り抜けて再びオーマイ&ガーアンクルで絡みつく。デスペラードが振りほどいてもジャックナイフで丸め込み、デスペラードがラ・マヒストラルを仕掛けてもオーマイ&ガーアンクルで切り返した。
耐えるデスペラードに田口はどどんスズスロウンで追い討ちをかけ、オーマイ&ガーアンクルでギブアップを迫る。耐えたデスペラードがどどんをサムソンクラッチで切り返しても、田口は若手時代からの得意技ドロップキックを発射。「オヤァイ!」の叫びからスライディングヒップアタックで突っ込む。キャッチしたデスペラードがマフラーホールドを仕掛けても丸め込み、今度こそのスライディングヒップアタックをぶち込んだ。
デスペラードもどどんは決めさせず。ピンチェ・ロコを爆発させた。が、田口は2カウントで返すと同時にオーマイ&ガーアンクルで捕らえる。振りほどいたデスペラードはエルボーをフルスイング。田口の延髄斬りをかいくぐり、ようやくマフラーホールドで絡みつく。田口が足首をひねって抵抗するものの、デスペラードはグラウンドドラゴンスクリューで応戦。ヌメロ・ドスに持ち込んで逆転勝利を決めた。
デスペラードが田口に敗戦寸前に追い込まれたものの執念で4勝目。勝ち点を8に伸ばした。試合後、マイクを手にしたデスペラードは花道を下がる田口に向かって「田口さん、これが“ありのままの私"ですか? 田口隆祐の全部っすか? まだ足んねえな。あんただったら、まだまだもっと面白えもん持ってんだろ。知ってんだ、こっちは」と語りかけ、「あんた、ちゃんと物事筋立てて、誰にも文句言われない権利を取ってから挑戦するって言ってたけど、タイトルマッチできるな。ありがとうございました」と賛辞とともにベルトをかけての再戦を見据えた。
「さあ、どうだ? ネタものだと思われていた人があれだけのものを見せてくれる。新日本プロレスのベテランっつうのは恐ろしくて頼もしくてカッコいいね。いつまでも俺とかヒロムとかも挑戦者だとか若造だとか言うつもりさらさらないですが、ああいう人たちが上にいるんだから、まだまだふんぞり返って俺やったから、俺獲ったことあるから、スーパージュニアもう優勝してるから…全然関係ないからね」。田口に追い込まれたことで刺激を受けた様子のデスペラードは「今出てるこのスーパージュニア、バックステージにいるお前ら全員聞いとけよ。俺が優勝するからな」と宣言して姫路大会を締めた。
この結果、Bブロックはデスペラード、YOH、石森、ウェイン、MAOの5人が首位タイとなった。公式戦は残り2戦で、デスペラードの次戦は5・25名古屋大会のナイト戦。連覇を成し遂げるためにも残り連勝でブロック突破を果たすのみだ。
【デスペラードの話】「痛った……。ああ、えーと、なんか別に俺が相手だからって、タイミングも良かったんだろうね。田口さんの1個前の公式戦の相手がMAOちゃんで、世界見渡してもMAO選手ほどの自由なプロレスをやる人はそういないからさ。それで田口さんが、俺は所詮キャラクターものだとかなんとか、そういうふうに言ってたけど、それを考えてできるっていうことはそれも本当のアナタの1人であって、俺が凄い好きな歌詞、パンクスの歌詞なんだけど、『どうせ人はみんな多重人格 どれが本当か選ぶだけ 生き描くだけ』って、自分で自分のやることって選択するわけじゃないですか。だから選択しなかったほうももしかしたらその人の本当の本質の、でも表には出さないよっていう部分だけなのかもしれないし、今日あの人がやった尻を出さないプロレス……まぁ本当は尻を出さないプロレスって当たり前のことで、今、俺は何を言ってんだろうなって思ったけど、出すプロレスも本当のあの人だし、出さねぇプロレスも本当のあの人だし、なんか人のコメント見ていろいろ考えちゃったよ。(※両手で自分を指差し)俺はこれが本物だ。これから全部選ぶこと選ばなかったことも全部俺の責任で俺が選んだことだ。楽しく観てる人はそれでいい。ガタガタ文句言うヤツ、文句言いながら観てみろ。おもしれぇもん見せてやるよ」
【田口の話】「(※片ヒザをついて)チャンピオンが嬉しい言葉をかけてくれたけど、結果は負け。負けは負け。いい試合したから、もうちょっとの試合したからチャンピオンになるわけでもないし、タイトルマッチだったらね、またもっと奥の深さを見せてくるでしょうし、あんな、あんな言葉を言わせてる時点で負けなんで。挑戦してくるのが怖かったらあんな言葉は出てこないでしょうし、まだまだってことですよ。まだまだ。だからやっぱりちゃんとね、正式にしっかり結果を残して挑戦表明しないとダメだね。昨日のMAO戦がそう、(※立ち上がって)いい刺激になって変わりつつありますよ。内面が燃えてますよ。後藤革命の火はまだ消えてなかったというね。メラメラとメラメラと燃え上がってきてますよ。MAO選手はそこに薪をくべてくれました、いい薪を。ありがとうございます。そして今日デスペラード、ありがとうございます。ますますやる気が出てきました。ありがとうございます」