【新日本】ワトがAブロック単独首位キープ KUSHIDAの腕攻め耐えて5勝目 2025/5/24

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』アクリエひめじ(2025年5月24日)
Aブロック公式戦 ○マスター・ワトvsKUSHIDA×

 ワトがKUSHIDAの腕攻めをしのいだうえで5勝目。Aブロック単独首位を死守した。

 2023年覇者・ワトは2年ぶり2度目の優勝=飛び石連覇を狙う。しかもここまで4勝2敗・勝ち点8でAブロック単独首位。V2が視界に入りつつある。対するKUSHIDAは2017年以来、8年ぶりV3がかかり、3勝3敗・勝ち点6で追う。ワトが敗れれば6人が首位タイとなる状況で両者が対決した。

 一進一退の先手争いが続いた中、ワトがローキックを連発すると、フェースクラッシャーで叩きつけて先制。KUSHIDAも左腕に蹴りを連発し、腕攻めで流れを作る。左腕にダイビングニードロップを投下すると、アームロックで絞め上げ、ミドルキックで左腕を狙い撃ちした。

 ワトもハンドスプリング攻撃をゼロ戦キックで撃墜。スワンダイブ式エルボースマッシュ、トペコンヒーロで飛翔して巻き返す。ミサイルキックで追撃したが、レシエントメンテには持ち込めず。KUSHIDAがアリキックを連発すると、飛びつきアンクルホールドで絡みつく。ワトがロープをつかんでも左腕を蹴り上げ、ランニング掌底を叩き込んだ。

 ワトもソバットで反撃。KUSHIDAがオーバーヘッドキックで応戦しても、マサヒロタナカをかいくぐってミドルキックを連打していく。KUSHIDAも突っ込むワトに飛びつくやホバーボードロックで捕獲。切り抜けたワトはレシエントメンテを阻止されてもハイキック、旋風脚を立て続けにさく裂させる。すかさず通天閣ジャーマンの構えに入った。

 こらえたKUSHIDAがホバーボードロックを仕掛けてもワトはジャーマンを敢行。2カウントで返したKUSHIDAがチキンウイングアームロックで絡みついても体を入れ替えてレシエントメンテをさく裂。間髪入れず通天閣ジャーマンを爆発させて3カウントを奪った。

 ワトがKUSHIDAの腕攻めをしのいで5勝目をマーク。勝ち点を10に伸ばし、Aブロック単独首位の座を死守した。ヒロム、藤田、アキラ、コナーズが2位で追う状況で公式戦は残り2試合。次戦の5・25名古屋大会でヒロムとのヤマ場を控えるワトは「このまま優勝まで突き進んで、必ずこの手でもう一度、IWGPジュニアのタイトルも、この『BEST OF THE SUPER Jr.』の先に勝ち獲って、新日ジュニアは俺だってことを証明したい」と誓ってみせた。

【ワトの話】「KUSHIDAさん、こうやってシングルマッチで対戦するの久しぶりで楽しかったです。あの時と今は違うって証明できたのかなと。ただ、1回じゃ終わりじゃない。これからも何度もあなたの首獲って、このベルトもそう、今回やってるこの『BEST OF THE SUPER Jr.』もそう。そして、まだ巻いてないIWGPジュニアのベルト、しっかりこの腰に巻きたいと思います。この勝ち、すごく貴重な勝ちだと思ってます。このまま優勝まで突き進んで、必ずこの手でもう一度、IWGPジュニアのタイトルも、この『BEST OF THE SUPER Jr.』の先に勝ち獲って、新日ジュニアは俺だってことを証明したいと思います」

【KUSHIDAの話】「(※床に座り込んで)このKUSHIDAに勝ったんだ。ワト、アッパレだよ。今日のところはな!」