プロレス/格闘技DX

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』キラメッセぬまづ(2025年5月27日)
Aブロック公式戦 ○ロビー・エックスvs高橋ヒロム×

　ヒロムが最終公式戦でエックスに敗れ、決勝進出ならず。3年ぶりV2がついえたものの「決勝戦、超満員」を熱望した。

　史上最多優勝記録を更新するV5がかかるヒロムは勝ち点10。首位タイでこの日の最終公式戦を迎えた。最後の相手は勝ち点6で脱落となったエックス。この時点でAブロックはヒロム、ワト、藤田、アキラ、コナーズが勝ち点10で首位タイ。ヒロムは負けさえしなければ決勝進出が決まる状況だった。

　開始早々、ラリアットの相打ちで正面衝突。ヒロムは低空ドロップキックを連発して左ヒザを狙い撃ちしていく。ヒロムが場外に追いかけると、エックスはすぐさまリングイン。エプロンに上がったヒロムにサマーソルトアタックで突っ込み、プランチャを放っていく。さらにヒロムを客席に投げ飛ばし、ファンから奪ったヒロムの応援タオルで首を絞め上げた。

　ヒロムも客席ホイップ攻撃でお返し。エックスを客席に追いかけて逆水平を連発していく。反撃に出たエックスはヒロムをイスに座らせ、イスを踏み台にしてのキャノンボールを発射。リングに戻ると右腕攻めを展開し、スリーパーで絞め上げた。

　ヒロムも再び低空ドロップキックで左ヒザを射抜いて反撃を開始。コルバタで吹き飛ばし、串刺しラリアット、低空ドロップキックの連続攻撃を浴びせる。場外に転落したエックスめがけてエプロンからミサイルキックを発射した。

　リングに戻るとエックスがヒロムをトップロープに乗せてのダイビングフットスタンプで逆襲。コーナーに追い込んでの旋風脚、その場飛びシューティングスタープレスの波状攻撃に出る。ヒロムもコーナーダイブを食い止め、雪崩式TIME BOMB 1.5を敢行。コーナーデスバレーボムで追い討ちをかけ、TIME BOMBを仕掛けたが、エックスは回転エビ固めで切り返してニアフォールに追い込んだ。

　それでもヒロムはコーナーに上がったが、エックスはオーバーヘッドキックで叩き落とす。エックスエクスプレスを回避したヒロムはフロントスープレックスでコーナーに投げつけて応戦。エルボー合戦も連打で押し込むと、エックスは中指を突き立てて挑発。ハンドスプリング攻撃をヒロムがキャッチしてジャーマンで投げても、すぐさまジャーマンでやり返した。

　両者は意地の攻防に突入。トラースキックを打ち合い、エックスがハンドスプリング攻撃を繰り出すと、ヒロムはバッククラッカーで迎撃。ヒロムちゃんボンバーを叩き込み、TIME BOMB 1.5で追い討ちをかけた。が、TIME BOMBはエックスが指に噛みついて阻止。ハンドスプリングカッターを連発すると、エックスエクスプレスを発射して3カウントを奪った。

　ヒロムが最終公式戦で痛恨の4敗目を喫し、勝ち点10止まりでAブロック突破ならず。試合後、決勝進出が決まった藤田が現れると、ヒロムは託すように肩を叩いてから花道を下がった。「藤田が突破したか。アイツの勢いは本物だな。本物だ」と称えたヒロムは「悔しいけど、6月1日、大田区、俺のいない決勝戦、みんな来てくれよ。超満員にしてくれ。俺のいない決勝戦が超満員になることで、その悔しさで俺はもっと頑張れるんだよ。新日ジュニアのためにな」と呼びかけていた。