【スターダム】玖麗苦杯も 尾崎が高評価「案外根性あるね」 2025/5/31

『なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。〜うちらの足跡〜』大田区総合体育館(2025年5月31日)
○尾崎魔弓vs玖麗さやか×

 玖麗がチェーン攻撃を連発した尾崎に苦杯。尾崎は「案外根性あるね」と高評価を与えた。

 今年のシンデレラトーナメント覇者・玖麗は5・11後楽園大会で上谷沙弥の持つワールド・オブ・スターダム王座に挑戦し、敗戦に終わったものの善戦した。この日は“試練の戦い"として大ベテラン・尾崎に挑んだ。

 開始早々、尾崎がチェーンで玖麗の顔面を殴打。場外戦に持ち込むと、客席に投げ飛ばし、観客の傘でめった打ちにする。場外ボディスラムを敢行し、リングに戻ってもチェーンを頭部に投げつけ、何度もチェーンで殴りつけた。

 尾崎はジャンピングネックブリーカードロップで叩きつけ、腕固めで絞め上げるなど正攻法でも玖麗を圧倒。玖麗がロープに逃れても噛みついたり、何度も踏みつけたりと左手を狙い撃ちしていく。チェーンで首を絞め上げると、トップロープ越しに絞首刑に処した。

 なおも尾崎が何度もチェーンで殴りつけ、胴締めスリーパーで絞め上げる。ワンサイドな展開が続いた玖麗だったが、ジャンピングエルボーでようやく反撃。一度は手にしたチェーンを投げ捨て、ドロップキック、ミサイルキックを見舞って巻き返した。

 尾崎も雪崩式ブレーンバスターで叩き落として逆転。チェーンによるバックブローを連発していく。テキーラサンライズは玖麗が食い止めても、ローリングバックブローをカウンターでさく裂。なおもローリングバックブローを連発すると、玖麗はギリギリで肩を上げる。ならばと尾崎は4発目のローリングバックブローをぶち込んだが、玖麗は一瞬のスキを突いての胴締めスリーパーで絡みついた。

 番狂わせと思われたが、尾崎もロープに脱出。ならばと玖麗は中野たむばりのバイオレットシューティングで追い討ち。ときめきスピアーで豪快になぎ倒したが、尾崎も3カウントを許さない。カウンターのローリングバックブローを叩き込む。「玖麗」コールが後押しする中、尾崎はチェーンで殴打すると、元祖・テキーラサンライズを爆発させて3カウントを奪った。

 苦杯をなめた玖麗は「プロレスって何なんですかね? なんか自分の知らない、H.A.T.E.ともまた違う、極悪同盟ともまた違うような悪いヤツが、怖いヤツがこの世にいるんだなって身を持って実感した」と敗戦の弁。それでもなつぽいと安納がこのカードを組んだ理由を「いろんな種類の悪いレスラーたちを私が倒していく姿が見たくて組んでくれたのかなあって思いました」と解釈すると、「2人が10周年でいろんなことを経験してきたように、私もこれからいろんなことを経験して、吸収して。絶対にリベンジします。全員ぶっ倒します」と雪辱を誓っていた。

 一方、圧勝した尾崎は「スターダムにもあんな根性がちょっとある子いるんだ」と玖麗を評価。「なんか弱っちいなと思ったから、根性もないのかなと思ったけど、案外根性あるね。正危軍にいいかも。もしかしたら」と興味を示していた。

【尾崎の話】「いやあ、スターダムにもあんな根性がちょっとある子いるんだ。メッチャいじめ甲斐があった。名前も知らなかったけど。なんか弱っちいなと思ったから、根性もないのかなと思ったけど、案外根性あるね。正危軍にいいかも。もしかしたら」

【玖麗の話】「最近、ああいう選手、尾崎魔弓……あの、プロレスって何なんですかね? なんか自分の知らない、H.A.T.E.ともまた違う、極悪同盟ともまた違うような悪いヤツが、怖いヤツがこの世にいるんだなって身を持って実感して。2人が私になんでこのカードを組んでくれたのかなって考えた時に、そういういろんな種類の悪いレスラーたちを私が倒していく姿が見たくて組んでくれたのかなあって思いました。今はボコボコにされて、メチャクチャで、頭はフラフラするし、わからないですけど、2人が10周年でいろんなことを経験してきたように、私もこれからいろんなことを経験して、吸収して。絶対にリベンジします。全員ぶっ倒します」