プロレス/格闘技DX

『スーパーパワーシリーズ2025』仙台サンプラザホール(2025年6月1日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○吉岡世起vs田村男児×

　吉岡が熱戦の末に田村を退け、世界ジュニア王座初防衛を果たした。

　吉岡は5・18大田区大会でMUSASHIとの“むーちゃんせーちゃん対決"を制し、世界ジュニア王座初戴冠。試合後、田村が挑戦を表明し、この日の初防衛戦が決まった。田村は勝利すれば昨年3月に第67代王者から陥落以来、1年3ヵ月ぶり2度目の戴冠となる。

　吉岡がジャンピングフロントハイキックで先制すると、田村はすぐさまショルダータックルで反撃。場外ブレーンバスターで攻め立てる。吉岡もミドルキック連打で応戦。田村の攻撃力の源といえる右腕を何度も蹴りつけたり、踏みつけたりと徹底攻撃していく。田村が串刺しショルダータックルを連発し、バックドロップで叩きつけても、吉岡はミドルキック、シザースキックの連続攻撃でせき止めた。

　すかさずケブラーダを放った吉岡はリングに戻ってもスワントーンボムを投下。腕ひしぎ逆十字固めで右腕を絞め上げる。三角絞めは田村が力ずくで持ち上げて振りほどき、俵返し、バックフリップの猛攻に出た。吉岡も師匠カズ・ハヤシばりのファイナルカットで反撃するものの、田村はパワーボムでコーナーに投げつけて譲らない。

　田村は痛む右腕でショートレンジラリアットを連打。吉岡が右腕を蹴りつけ、トラースキックを見舞っても、ラリアットを振り抜く。デスバレーボムで追い討ちをかけ、パワーボムで勝負に出ようとした。が、吉岡が決めさせず。カナディアンデストロイヤーで突き刺した。田村のガードをぶち壊して左右の顔面蹴りを連打。旋風脚、顔面蹴りとたたみかけて3カウントを奪った。

　吉岡が苦戦の末に田村を退け、世界ジュニア王座初防衛に成功。試合後、敗れた田村が一礼すると、二人は拳を合わせて称え合った。