【NOAH】マスクも贈呈…小峠20周年で“感謝”の師デルフィン撃破 欠場中・潮崎&Hi69も祝福 2025/6/3

『STAR NAVIGATION 2025』後楽園ホール(2025年6月3日)
小峠篤司デビュー20周年記念試合 ○小峠篤司vsスペル・デルフィン×

 小峠がデビュー20周年記念試合で師匠スペル・デルフィンと一騎打ち。初の“師匠超え"を果たしてマスクも贈呈され「もう一回テッペン獲りにいきます」と奮い立った。

 大阪プロレス出身の小峠は2005年4月29日、デルフィンアリーナ大会での兜王ビートル戦でデビュー。20周年イヤーに師匠デルフィンとの一騎打ちを熱望し、NOAHマットでの師弟対決が実現した。

 欠場しているTEAM NOAHの同志・潮崎とHi69も駆けつけて小峠のセコンドに。まずは大ベテランのデルフィンが衰えを知らぬスピーディな動きを見せる。ラリアットからドロップキックにつなげて小峠を場外に蹴落とすと、トペにいくと見せかけて、デルフィンポーズを披露した。

 師匠に負けじと、小峠も「スペル・デルフィン捕まえた!」とぶら下がり式首4の字固めに捕らえて反撃開始。スリーパーやキャメルクラッチでガッチリと絞め上げる。デルフィンのショートレンジ大阪臨海アッパーを食らっても引かず、マグザムがさく裂した。

 なおも弟子の前に立ち塞がったデルフィンは変型DDT、垂直落下式ブレーンバスター、ダイビングエルボードロップと一転して厳しい攻撃を連発。大阪臨海アッパーを連続して叩き込むと、必殺のスイング式DDTで突き刺し、「終わり!」とデルフィンクラッチを予告する。

 だが、丸め込んで切り抜けた小峠は、元盟友の原田大輔さんばりのニーアッパー、ジャーマンで一気に逆襲。最後は「ありがとうございました!」と感謝の叫びからキルスイッチで突き刺して3カウントを奪った。

 20周年記念試合で感謝の“師匠超え"を成し遂げた小峠は、神妙な面持ちでデルフィンと握手。師デルフィンも「ホンマに強くなってる。俺も久しぶりのシングルマッチやってん。まだまだ動けるっていうデルフィンを後楽園の皆さんに見てほしかった」と切り出して歓声を浴びると、「小峠、20周年おめでとう」と花束を贈呈した。

 恐縮する小峠を「ますますNOAHのジュニアのトップとして頑張ってくれ」と激励したデルフィンは、「もうひとつお土産がある。今日この試合と同じタイプのマスクを」とデルフィンマスクを贈呈し、小峠も「うれしい! ありがとうございます!」と装着して一枚の写真におさまった。

 節目の一戦で大きな“収穫"を得た小峠は「本当に師匠としての器の大きさをメチャクチャ感じましたね。だからこそ、どんな苦しいときであっても、自分が劣勢の状況であっても、やっぱりリングには立ち続けんと、男みせんとあかんなって」と刺激。「あらためて20年迎えて火つけてもらって、ありがたい言葉もらったなって思うんでね。俺は負けねえぞ。もう一回テッペン獲りにいきます」と奮い立った。

【小峠の話】「(デルフィンのポーズを真似てからマスクを脱いで)ありがとうございました! なんだろう。ちょっとうれしい感情が自分の器の最大限を超えてしまってるんで表現しようがないんですけど。何だろう。リング上で対戦して、自分の師匠であるスペル・デルフィンと。何だろうな。たぶんシングルマッチ、今の選手とやるのも、シングルマッチ自体やるのもたぶん何年もないって言ってたんで。試合しながらこういう僕の20周年やからこそ、相当無理してでも受けてくれたんじゃないかなって、自分が勝手に思ってるだけかもしれないですけど。本当に師匠としての器の大きさをメチャクチャ感じましたね。だからこそ、どんな苦しいときであっても、自分が劣勢の状況であっても、やっぱりリングには立ち続けんと、男みせんとあかんなっていうのはあらためてこの20年を迎えて、師匠と試合して感じましたね。リング上でもメッセージいただきましたけど、このNOAHでどんどん新しい風が吹いて、上下関係も変わってみたいな感じになってきてるけど、やっぱ負けてらんねえなって、あらためて20年迎えて火つけてもらって、ありがたい言葉もらったなって思うんでね。俺は負けねえぞ、まだ。やることいっぱいや。まだまだ課題があるってことはありがたい。その課題を乗り越えて、師匠に今日もらった言葉に恥かかせないように、もう一回テッペン獲りにいきます。ありがとうございました」