【新日本】オレッグがデビュー2年2ヵ月でシングル初戴冠 TAKESHITAとの激闘制してNEVER奪取 2025/6/15

『DOMINION 6.15 in OSAKA-JO HALL』大阪城ホール(2025年6月15日)
NEVER無差別級選手権試合 ○ボルチン・オレッグvsKONOSUKE TAKESHITA×

 オレッグがTAKESHITAを激闘の末に破ってNEVER王座を奪取。デビュー2年2ヵ月にしてシングルベルト初戴冠を果たし、6・29名古屋大会の永田裕志戦を初防衛戦に希望した。

 TAKESHITAとオレッグは昨年のG1公式戦でシングル初対決。オレッグが勝利したが、その後、TAKESHITAがNEVER王座を戴冠すると、今年の2・11大阪大会でベルトを懸けての再戦が実現。TAKESHITAが雪辱を果たした。TAKESHITAが防衛を重ね、NEVER王座最多防衛記録を更新すると、オレッグが改めて対戦を熱望。同じ大阪で4ヵ月ぶりとなる決着戦が実現した。

 開始早々、両者は真っ向勝負。オレッグがショルダータックルでなぎ倒せば、TAKESHITAはジャンピングニーで場外に吹き飛ばし、トペコンヒーロで突っ込む。エプロンからのブレーンバスターでオレッグをリング内に投げ入れると、背中にダイビングセントーンを投下。すかさずエルボー連打で腰を狙い撃ちした。

 オレッグもTAKESHITAのフライングラリアットをキャッチし、バーディクトで場外に投げ飛ばす荒技を決めた。入場用花道でのエルボー合戦はTAKESHITAが競り勝ったが、ラリアット合戦はオレッグが制し、花道上でボルチンシェイクからの俵返しを敢行した。

 リングに戻るとTAKESHITAがエルボーを連発して圧倒。ブルーサンダーを敢行すると、ラリアット、ジャーマンの猛攻に出る。オレッグもコーナーに上がったTAKESHITAを雪崩式ブレーンバスターで叩き落とし、ラリアット合戦、エルボー合戦の真っ向勝負で渡り合うと、カミカゼで叩きつけた。

 再びエルボー合戦になると、TAKESHITAが強烈な一撃で押し込んだが、オレッグも渾身の一発を振り抜いてヒザをつかせる。ラリアットの打ち合いも競り勝ったが、TAKESHITAもジャーマンでぶん投げて応戦。負けじとオレッグも正面飛びドロップキックで反撃し、TAKESHITAのジャンピングニーをキャッチ。そのまま上空ホイップしてファイアーマンズキャリーに持ち込むとカミカゼを爆発させて3カウントを奪った。

 オレッグがTAKESHITAを破ってNEVER王座を奪取。2023年4月のデビューからわずか2年2ヵ月にして初のシングルタイトル戴冠となった。「自分の中でTAKESHITAはもうプロレスのオリンピックチャンピオンのイメージだから。やっぱり本当に日本人として凄い身体、スタミナ、パワー、何でもある」とTAKESHITAに敬意を表したオレッグは「このベルトを持ってここからスタートですね。ここでストップじゃないです。ここから大きなモチベーションを持って、もっともっと強いプロレスラー……強いだけじゃなくて、怪物なだけのプロレスラーじゃなくて、上手いプロレスラーになりたい」と王者としての進化を誓った。

 そしてオレッグは初防衛戦の舞台を棚橋プロデュース興行6・29名古屋大会に定めた。すでに永田との一騎打ちが決定済み。オレッグは「このベルトを持って初防衛戦を永田さんとやりたい」と希望した。オレッグは永田が監督を務める「ブシロードクラブ」出身。「プロレスでコーチだけじゃないから。監督だけじゃないから。お父さんみたいだから」というほど師匠・永田は大きな存在で、「永田さんのおかげで俺はプロレスを始めて、それで永田さんに自分はどんなプロレスラーになったかを見せたい」と見据えた。


【試合後のオレッグ】

▼オレッグ「やっぱりこのベルト、ずっとシングルベルト欲しかったんですけど、まぁ今日闘って、その前闘って、あれは本当に簡単に獲れないし、本当にベルト獲るために頑張らなきゃいけない、もっともっと頑張らなきゃいけないという気持ちが伝わったですね。やっぱりTAKESHITAは本当に怪物ですね。もうアスリート同士でプロレスラー同士でも、本当に自分の中でTAKESHITAはもうプロレスのオリンピックチャンピオンのイメージだから。やっぱり本当に日本人として凄い身体、スタミナ、パワー、何でもある。メンタルも凄いし、頭の使い方、プロレス(技)の使い方をやっぱり見ても、そういう選手ともうずっとやりたかったから。もうやるとしたら強い選手とやって、自分の強さ、自分の足りないところが分かってくるし、本当にTAKESHITA、ベストコンディションでいてほしかったから。その時に勝って本当にもっと嬉しいかなと思いますけど、やっぱり6回防衛をしてそのベルトを持って海外で防衛続けて、本当に凄いと思うんですけど、それに対しては負けたくないから、このベルトを持ってここからスタートですね。ここでストップじゃないです。ここから大きなモチベーションを持って、もっともっと強いプロレスラー……強いだけじゃなくて、怪物なだけのプロレスラーじゃなくて、上手いプロレスラーになりたいと思いますね。これからもっと頑張ります。今日は本当にありがとうございました」

──シングル王座初戴冠になったが、チャンピオンになったことでこれまでと違う責任が生じてくると思う。防衛戦も含めてそのあたりは?

▼オレッグ「この前発表されたんですけど、次のシングルマッチは『TANAHASHI JAM』で永田さんじゃないですか。まぁこのベルトを持って初防衛戦を永田さんとやりたいですね。なぜと言うのは外国の選手とか若くてデカい選手とかやりたいけど、永田さんはレジェンドレスラーだから。僕に対してはプロレスでコーチだけじゃないから。監督だけじゃないから。お父さんみたいだから。永田さんのおかげで俺はプロレスを始めて、それで永田さんに自分はどんなプロレスラーになったかを見せたいから。まぁ6月29日ですかね? 永田さんと初防衛戦をやりたいと思うんで、これから今日も『G1』の発表も出たから『G1』に向けて頑張ります。ありがとうございました」

【TAKESHITAの話】「ボルチン、ボルチン・オレッグ、強ぇよ。そんなことはな、みんなわかってんだ。ボルチン、強ぇよ。そんなよ、強ぇボルチンに俺は負けたんだ。どういうことかわかるか? 俺はもっと強くなるってことだ。NEVERのベルトが俺の腰から離れた今、俺は獲りに行くぞ、IWGPと名の付くベルトを。俺は獲りに行くぞ、夏の頂点を。新日本プロレスを俺が獲ってやる。From THE ALPHA!」