プロレス/格闘技DX

『DOMINION 6.15 in OSAKA-JO HALL』大阪城ホール(2025年6月15日)
ドッグカラーチェーンデスマッチ ○EVILvsデビッド・フィンレー×

　EVILがドッグカラーチェーンデスマッチで因縁のフィンレーを完全粉砕。失神KOして担架送りに追い込んだ。

　HOUSE OF TORTUREとBC WAR DOGSは、BULLET CLUB追放を懸けて5・3博多大会のドッグパウンドケージマッチで激突。WAR DOGSが激闘を制し、HOUSE OF TORTUREを追放した。しかし、試合後、EVLはフィンレーに首輪を装着させ、チェーンで引っ張り絞首刑を仕掛ける暴挙に。これに激怒したフィンレーがドッグカラーチェーンデスマッチを要求し、大阪城ホール大会でユニットのリーダー同士による一騎打ちが実現した。

　「ドッグカラーチェーンデスマッチ」は首に犬用の首輪をつけ、互いにチェーンでつないだ状態で試合を行う形式。チェーンを使った攻撃が認められ、場外カウントはなく、ピンフォール、KO、ギブアップのいずれかで決着となる。

　今大会で拷問軍にドン・ファレ、チェーズ・オーエンズ、DOUKIが加入。この試合前の時点で10人の大所帯となった。EVILは9人を引き連れて悠然と入場。一方、フィンレーが率いるWAR DOGSはファレ&オーエンズが脱退したため、メンバーは5人に留まり、戦力差は明らか。EVILは余裕の笑みを見せる。

　試合が始まると、チェーンを巧みに使ったフィンレーが先手。博多のお返しとばかりにチェーンをEVILの首にまき付け、絞首刑に持ち込んだ。しかし、場外に転落したEVILはチェーンを引き寄せてフィンレーをリングから引きずり下ろすと、両軍入り乱れての大乱闘に。数的有利な拷問軍が主導権を握ると、EVILはフィンレーを客席に連行して、執ように暴行し、流血に追い込んだ。拷問軍の面々も介入し、総出でフィンレーの首をチェーンで絞め上げる。

　フィンレーはチェーンでの急所攻撃で逆襲。チェーンをムチのようにしてEVILを痛打すると、拳に巻きつけて殴りつけた。荒ぶるフィンレーはパワーボムでEVILを場外の拷問軍に投げつける。さらに、チェーンでEVILを鉄柱にくくりつけると、ナックルパンチ連打や噛みつきで徹底的に痛めつけた。

　負けじとEVILはチェーンを引き寄せて、フィンレーを鉄柱に連続して衝突させる。フィンレーと同じようにチェーンをムチ代わりにして殴りつけ、腕に巻いてのラリアットもぶち込んだ。ダークネスフォールズもさく裂。そして、総仕上げとばかりにEVILへ。

　防いだフィンレーはINTO OBLIVIONで逆襲すると、コーナー金具へ、そしてチェーンの上へ投げ捨てパワーボムを強行。怒とうの3連発を繰り出す。だが、EVILは浅見レフェリーを巻きこんで無法地帯を生み出して反攻。気にせずフィンレーはニーリフトで連続してカチ上げるが、東郷が乱入すると、これを合図に両軍が次々と飛び込んでリング上は大混乱に。

　やはり戦力差は明らかで拷問軍がリングを掌握すると、金丸のウイスキー噴射、DOUKIの鉄パイプ攻撃、オーエンズのCトリガーが立て続けにフィンレーにさく裂。EVILはテーブルで殴りつけると、ファレはテーブルの上に倒れるフィンレーめがけてダイビングボディプレスを投下した。そして、EVILはチェーンで首を絞めながらのScorpion DeathlockでTKO勝ちを奪った。

　EVILがフィンレーを完全粉砕。総力戦に持ち込み、WAR DOGSのメンバーたちも叩きのめすと、余裕の表情を浮かべてリングをあとに。締め落とされたフィンレーは失神して担架送りとなった。

　一日で3人も増員し、フィンレーをKO。「見たか、この野郎。これがよ、新生HOUSE of TORTUREだ。てめえらみたいなな、バカな脳ミソじゃ、Xが一人だけじゃねぇってことなんかわかりっこねえに決まってんだろ」と勝ち誇ったEVILは「俺らに盾突くヤツは片っ端から叩き潰してやるからな。わかったか? よく覚えとけ」と気勢を上げていた。