【全日本】吉岡が土井に8ヵ月越し雪辱で世界ジュニアV2 ジュニアリーグにへ全勝優勝宣言 2025/6/18

『スーパーパワーシリーズ2025』後楽園ホール(2025年6月18日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○吉岡世起vs“ミスター斉藤”土井成樹×

 吉岡が土井に8ヵ月越しに雪辱し、世界ジュニア王座V2に成功。7月開幕のジュニアリーグに向けて、全勝宣言をぶち上げた。

 世界ジュニアヘビー級王者の吉岡は6・1仙台大会で田村男児を破り、初防衛に成功。V2戦の相手として元王者の土井を指名した。両者は昨年10月にタイトルを懸けて対決。当時王者だった土井が防衛を果たしており、吉岡にとっては8ヵ月越しのリベンジマッチとなった。

 スピードを活かして、鋭いサッカーボールキックを叩き込んで吉岡が先制したものの、土井は巧みに場外転落を誘って流れを変える。そして、DOI555の体勢から鉄柵へ投げつける荒技を披露。首から鉄柵に叩きつけて大ダメージを与えた。ラフファイトを交えつつ、コブラツイストでも絞め上げて、ジワリジワリと吉岡を攻め立てる。吉岡に声援を送るファンに対し、「吉岡より俺やろ!」と吠えた。

 劣勢が続いた吉岡だったが、カウンターのゼロ戦キックで土井を場外に蹴散らすと、ケブラーダを敢行。リングに戻っても、串刺しニー、串刺しジャンピングニー、サッカーボールキック、ランニングローキックと蹴り技を乱れ打つ。土井もネックブリーカードロップ、サマーソルトドロップと流れるようにたたみかけて五分に戻すと、試合は打撃戦に。吉岡はミドルキックを連打して押し返した。

 ジュニアらしいハイスピードの先読み合戦で火花。攻守が次々と入れ代わると、土井はDOI555の体勢からバカタレスライディングキックの構えに。先に動いてミドルキックで足止めした吉岡はシザースキックを振り下ろして両者大の字に。勝負に出た吉岡はクラッシュドライバーを防がれてもトラースキックで蹴り倒してスワントーンボムへ。これを自爆させた土井は即座に動き、DOI555からバカタレスライディングキックをクリーンヒットさせた。

 吉岡にキックアウトされると、切り札のマスキュラーボムへ。これを丸め込んで逃れた吉岡は、逆にラ・ミスティカからラ・マヒストラルでクルリ。負けじと土井もトラースキックを避けると、丸め込み返してから、バカタレスライディングキックを叩き込む。即座に吉岡もバズソーキックを返して五分に戻すと、なおも丸め込み合戦が継続。何度も体勢が入れ代わったものの、最後に吉岡がガッチリと押さえ込んで、接戦をものにした。

 吉岡が8ヵ月越しの雪辱を果たして、世界ジュニア王座V2に成功した。王者として次に狙うのは7月に開催されるジュニアヘビー級選手によるリーグ戦『ゼンニチJr.フェスティバル2025』だ。今大会で出場選手が決定。吉岡もAブロックにエントリーすることになり、「チャンピオンとして出るからには全勝優勝だよな。全勝優勝して、Bブロックのヤツらと片っ端から防衛戦して倒してやるよ」と予告した。

【吉岡の話】「“ミスター斉藤"土井成樹、リベンジ果たしたぞ。あの苫小牧で負けてから、ずっとこの機を狙ってたんだよ。そして、来月から開催されるジュニアリーグ。もちろんチャンピオンとして出るからには全勝優勝だよな。全勝優勝して、Bブロックのヤツらと片っ端から防衛戦して倒してやるよ」

【土井の話】「3つ取られたんか? 取られた? 試合前、7月開催するジュニアリーグ戦が発表されて、もちろん俺もエントリーされてる。そんな中で、チャンピオンになって弾みをつけてエントリーして試合する予定やったけど…クソ。吉岡、あいつとブロック違うよな? もう1回やらせろ。俺はBブロック勝ち抜くから、お前もAブロック勝ち抜いて、もう1回や。勝ち逃げは許さへんぞ」