プロレス/格闘技DX

　スマックダウンが現地時間20日、ミシガン州グランドラピッズで行われ、ジョン・シーナが統一WWE王座戦を前に挑戦者CMパンクをテーブル葬。パンクのお株を奪うマイクで「シーナ!」チャントの大合唱を起こした。

　パンクが王者・シーナに宣戦布告し、6・28サウジアラビア大会『ナイト・オブ・チャンピオンズ』での統一WWE王座戦が実現する。先週、Rトゥルースに2度の襲撃を受けたシーナはこの日、5・24『サタデーナイト・メインイベント』以来の再戦に臨んだ。

　開始早々、トゥルースが襲いかかり、パンチを乱れ打ったが、シーナはプロトボムで叩きつけて鎮圧。ファイブナックルシャッフルを叩き込んだ。負けじとトゥルースがルー・テーズ・プレスで反撃すると、シーナはベルトを手に花道を下がった。トゥルースが追いかけてくるとシーナはベルトで殴打。即座に反則裁定が下された。

　するとパンクが現れ、ベルト攻撃を狙ったが、シーナは急所蹴りで返り討ち。鬼の形相でパンクの顔面をベルトで殴りつけた。大ブーイングの中、シーナはリング下から持ち出したテーブルをセット。再びベルトでパンクを殴打すると、アティテュードアジャストメントでテーブル葬にした。

　「パンク、無様だな。つらそうだ」と嘲笑したシーナは「半年後、俺はベルトとともに去る」とあらためて宣言。「それまでに言いたいことは山ほどある。まず俺はお前のことは嫌いじゃない。気に入っている。他の選手の中じゃお前が一番マシだ。だが、笑わせんな。てめえがベスト・イン・ザ・ワールドだって? 史上最強は俺だ」と罵倒したうえで豪語した。

　さらにシーナはパンクを「ベスト・オブ・クソ詐欺ヤロー」呼ばわりし、「口は達者、現実はザコ」と罵倒を続けた。そして「サウジアラビアで思い知らせてやる。世界もやっと気づくだろう。俺は25年間休みなし。だから俺が史上最強なんだとな」と言い放つと、場内は「シーナ!」チャントの大合唱に包まれた。

　「サウジアラビアでは本気で来い。今日、流れが変わったからな」。そう通告したシーナが「ベスト・イン・ザ・ワールドvs史上最強。この業界の最高位、統一WWE選手権だ。バカどもが。やっと真実が分かっただろ? チャンプはここだ」と言い放つと、場内は割れんばかりの大歓声に包まれた。

　レッスルマニアでのヒール転向以来、シーナがこれだけの大チャントと大歓声を受けたのは初めて。シーナの言う通り、この現象がサウジアラビア決戦の流れを変えるか。

　今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。