【GLEAT】10年ぶり来日の元WWE・アルベルトが圧巻勝利 AAAのドリアンCEOがGLEAT4周年を祝福 2025/7/1

『GLEAT Ver.19〜旗揚げ4周年特別大会〜』CITY HALL & GALLERY GOTANDA(2025年7月1日)
○アルベルト・エル・パトロン&CIMAvsクリス・ヴァイス&河上“シャーマン"隆一×

 約10年ぶりに来日した元WWEのアルベルトが抜群の動きを見せて快勝。AAAのドリアン・ロルダンCEOも来場し、GLEAT4周年を祝福した。

 ドスカラスJr.の名前でメキシコや日本で活躍し、WWEではアルベルト・デル・リオとして世界ヘビー級王座を獲得するなど多くの実績を残してきたアルベルト。現在はAAAで活動しており、最近までメガ王座も保持していた。そんなアルベルトが2014年11月のW-1両国大会以来、約10年ぶりに来日。GLEAT初参戦を果たし、新人時代から旧知の関係にあるCIMAとタッグを組んで、反GLE軍の河上&ヴァイスと対戦した。

 反GLE軍が奇襲を仕掛け、客席になだれ込んでの場外戦で幕開け。CIMAが劣勢となったが、アルベルトがヴァイスをヘッドバット連打で押し込む。タックル合戦で正面衝突し、高速パワースラムで叩きつけると、コーナーに追い込んでのパンチ連打を浴びせた。

 その後、CIMAが長時間捕まってしまうが、自力で耐え抜くとアルベルトが再登場。バッククラッカーやジャーマンで反GLE軍を圧倒して拍手を巻き起こす。2人に串刺しラリアットをこれでもかと連打。2人まとめてブレーンバスターでぶん投げた。息を吹き返したCIMAも連続串刺し攻撃やブルドッキングヘッドロック&ランニングネックブリーカーで続く。

 反GLE軍はCIMAを孤立させたものの、ここでもアルベルトが活路を開く。河上にダイビングラリアットをぶち込んで、一気にチャンスを掴んだ。ならばと河上はレフェリーとの交錯を誘うと、「火気厳禁」と刻まれたパネルを振り回して暴走。他のメンバーも乱入する。

 だが、アルベルトはショルダースルーで相手方をナデ斬りにすると、ラリアットやジャンピングハイキックで場外に蹴散らして大暴れ。手拍子が巻き起こると、CIMAがトペスイシーダを敢行。アルベルトもトペの構えに。河上が背後から襲いかかって阻止すると、強引に担ぎ上げるが、アルベルトは屈せず。最後は華麗に腕に飛びつき、クロスアームブリーカーでギブアップをもぎ取った。

 試合後、アルベルトとCIMAは抱擁を交わして勝利を分かち合う。マイクを持ったCIMAは「皆さん、GLEAT4周年記念大会、楽しんでますか? 今日の大会のためだけにアルベルトがメキシコから来日してくれました。ここだけの話、彼のビザが毎度のことながらてんやわんやありまして、出発の前日に発行されました」と明かすと、30年前にアルベルトの父であるドスカラスのもとでともにトレーニングに励んだ思い出を振り返った。

 さらに、「今日この日のために来日したのはわが同期のパトロンだけじゃないですよ。皆さんにどうしてもあいさつしたいということで、AAAのCEOドリアンさんが会場に来ています」とドリアン・ロルダンCEOをリングに呼び込む。ドリアンCEOは日本への思いを語り、4周年を迎えたGLEATを日本語で「ココロカラオメデトウゴザイマス」と祝福した。

 ドリアンCEO、GLEATの鈴木社長、アルベルト、CIMAの4ショットが実現すると、CIMAは「大きなことは言えないです。今ちょっとぶっ放そうと思ったんですけど、大きな会社と一緒なんで、僕のジョークが通じないところもありますんで」と苦笑しつつ、「メキシコ、日本、そしてもしかしたらアメリカも踏まえて、インターナショナルでGLEATしようぜってことです、皆さん。インターナショナルなGLEATでみんなで後半戦も一緒にGLEATしようぜ」と締めくくった。

 バックステージでは、アルベルトも「日本で私の人生が変わった」と日本への感謝の言葉を重ね、日本語で「アリガトウゴザイマス」と表明。WWEがAAAを買収し、新たな局面を迎えているが、CIMAは「ドリアン代表も来た。鈴木社長もリングに上がった。これから何が起こるかわからん。ネバー・セイ・ネバー…それがプロレスや。プロレスで勇気をもらって、夢をどんどん作っていこうぜ」と前を見据えた。


【試合後のアルベルト&CIMA】

▼アルベルト「本当にありがとう。残念ながら日本語は話せない。日本のファンには申し訳ないが、でも私は心から、魂から、情熱から、プロレスへの愛から皆さんに伝えたいことがある。日本はプロレスをするにも、バーリトゥードをするにも、地球上で一番好きな場所だった。初めて日本に来た時から、日本の文化、サムライの精神に魅了されて、いつもサムライのようになりたいと思っていた。そんな時、私にプロレスやバーリトゥードをする機会を与えてくれた。ケンゴ・ワタナベとの試合で私の人生は変わった。ケンゴ・ワタナベとの試合の前、そして日本に来る前、アルベルト・デル・リオはプロレスでお金を稼いでいなかった。引退しようとも考えていた。日本は私の人生を大きく変えた。そのあと、私はチャンピオンになった。そして今日、ここにいる。神様、ありがとう。家族のみんなありがとう。私のかわいい息子は日本で初めて戦う父を見ている。神様に感謝したい。そして、CIMAもありがとう。日本もありがとう。アリガトウゴザイマス」

▼CIMA「聞いた通り、誰がなんと言おうと、どんなことがあろうと、アルベルト・エル・パトロンはパトロンや。彼はCIMAのパトロンや。このプロモ力、コメント力、全部GLEATのレスラーに持っていてほしい。俺はリング上で言った通り、1994年、お互い16歳、一緒に毎日ドスカラス先生とトレーニングしたんや。その思いがあるけど、そんなもの全部突き抜けて。今ここにいる、GLEATにいる彼こそが本物のアルベルト・エル・パトロンや。ドリアン代表も来た。鈴木社長もリングに上がった。これから何が起こるかわからん。ネバー・セイ・ネバー。それがプロレスや。プロレスで勇気をもらって、夢をどんどん作っていこうぜ。(アルベルトにスペイン語で)ありがとう」

▼アルベルト「アリガトウゴザイマス」