プロレス/格闘技DX

　ロウが現地時間23日、ペンシルベニア州ピッツバーグで行われ、マネー権保持者セス“フリーキン"ロリンズが世界ヘビー級王者・グンターを挑発。LAナイトと乱闘を繰り広げ、『サタデーナイト・メインイベント』での一騎打ちが決まった。

　世界ヘビー級王者・グンターは7・12『サタデーナイト・メインイベント』でゴールドバーグとの防衛戦を控える。この日、リングに登場し、「ヤツはハリボテ。俺の栄光に乗っかる58歳のジジイが最後に花を咲かせたいんだろ。だが、それは起こらない。ヤツの力でこの俺からこのベルトは獲れない。3分以内に潰してやるよ。待てよ。ゆっくり引き裂いて料理してやる」と言いたい放題に予告。「ゴールドバーグを片付けたら俺が聞く番だ。次は誰だ?」とゴールドバーグの名セリフを拝借し、その先の挑戦者を見据えた。

　現れたのはマネー権保持者・ロリンズ。2日前の『ナイト・オブ・チャンピオンズ』では統一WWE王座戦「ジョン・シーナvsCMパンク」の試合中にキャッシュインを狙ったが、未遂に終わっている。「祝福に来た。世界ヘビー級王者になったからな。リングの皇帝、おめでとう」と祝福したロリンズは「ジョン・シーナにキャッシュインしにリヤドに行ったわけじゃない。この2年間、何度も言ってきた。俺が生きてる限り、CMパンクだけは絶対に世界王者にはさせない」と続けた。

　そしてロリンズは「俺はこのマネー権を勝ち取った時、言ったろ? どっちの世界王者にも総攻撃するとな」と意味深長な言葉を口に。「あらためて言おう。おめでとう、チャンプ」と再び祝福すると、グンターとにらみ合った。

　ここでパンクがリングに駆け込み、ロリンズに襲いかかってパンチを連打。反撃に出たロリンズがカーブストンプの構えを見せてもバックエルボーで返り討ち。ロリンズはリング下に降りて客席へと退散した。場内は「CMパンク!」チャントの大合唱。パンクは呼び止めようとしたグンターの胸を小突いてから去っていった。

　ロリンズは客席で勝ち誇っていたが、その背後にナイトが現れた。6・20スマックダウンでロリンズ軍団にKOされていたナイトは缶ビールでロリンズを殴打。会場ロビーになだれ込んでの乱闘に発展すると、ロリンズはビールをぶちまけての目つぶし攻撃に出てから逃走した。これを受けて7・12『サタデーナイト・メインイベント』でロリンズとナイトの一騎打ちが決まった。

　キャッシュイン未遂もあってロリンズは統一WWE王座に狙いを定めたかと思いきや、この日は世界ヘビー級王者・グンターを挑発。ロリンズはどちらの王座にマネー権を行使するのか。

　今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。