【新日本】G1最後の一枠はYOSHI-HASHIに オーエンズを逆転突破で2年ぶり出場 2025/7/4

『NEW JAPAN SOUL 2025』東京武道館(2025年7月4日)
「G1 CLIMAX 35」Bブロック出場者決定戦 ○YOSHI-HASHIvsチェーズ・オーエンズ×

 YOSHI-HASHIがオーエンズの猛攻をしのぎ切り、G1最後の出場枠を獲得。2年ぶりのG1出場を決めた。

 両者ともに昨年もG1出場者決定トーナメントにエントリー。1回戦で対決し、YOSHI-HASHIが勝利した。しかし、YOSHI-HASHIもカラム・ニューマンに敗れて、G1出場ならず。今年も2年ぶりのG1出場を懸けて、一騎打ちに臨んだ。

 オーエンズは6・9大阪城大会でBC WAR DOGSを裏切り、HOUSE OF TORTUREに電撃加入。前哨戦となった6・29名古屋大会での6人タッグマッチでは、オーエンズがラストテスタメント(パッケージドライバーから名称変更)でYOSHI-HASHIから3カウントを奪っていた。

 オーエンズが奇襲を仕掛けたものの、背中にテーピングを施したYOSHI-HASHIはバックエルボーで迎撃。場外戦に持ち込まれても逆水平を叩き込むと、場外ブレーンバスターもさく裂した。しかし、オーエンズは首をトップロープに叩きつけて逆転。しつこく首に攻撃を重ね、場外戦ではエプロンから場外めがけてエルボードロップを投下する。テーピングを引っぺがしたオーエンズは執ようなスリーパーでなおも首にダメージを重ねた。

 劣勢が続いたYOSHI-HASHIだったが、オーエンズを上手く場外に投げ捨てると、エプロンに上がったところにラリアットをぶち込んで反撃開始。絶叫すると、場外ネックブリーカードロップを繰り出し、ダイブ式ヘッドハンターも敢行した。オーエンズもバックドロップを返したものの、YOSHI-HASHIはドラゴンスープレックスで応戦。オーエンズのラリアットやハイヌーン(ハンマーロック式ラリアット)を食らっても、Cトリガーはキャッチすると、ラリアットをショートレンジでぶち込み、カナディアンデストロイヤー、トラースキックと攻めに攻めた。

 必殺のカルマは決めさせないオーエンズは、サミングでYOSHI-HASHIの動きを止めると、後頭部にCトリガーを一閃。正面からもCトリガーをねじ込む。パイルドライバーで突き刺し、Cトリガーを挟んで必殺のラストテスタメントへ。しかし、不時着したYOSHI-HASHIはコードブレイカーで大逆転。そこから激しい打撃戦になっても、トラースキックやラリアットで一気に攻め込み、最後はカルマで3カウントを奪った。

 YOSHI-HASHIがオーエンズを逆転撃破。G1最後の枠はYOSHI-HASHIが掴み取り、2年ぶりの出場を決めた。

 「今日の試合前に、ちょうど1年前の同じ日、東京武道館の試合後のコメント、もう一回俺は見返したんだよ。思い出そうと思って。そうしたら俺が這いつくばってたよ、その時。だから今日は必ず俺は勝って堂々と立った状態で、このバックステージコメントに来ようと思ったんだ」と試合に臨んだ際の決意を告白したYOSHI-HASHI。1年前のG1出場を逃した絶望感を振り返ったうえで、「でも、『G1』の最終日に俺はデビット・フィンレーから勝ちを収めて、IWGPのGLOBALのベルトに挑戦することができた。その時は絶望かもしれないけど、周りの明かりを消されても、また歩いて俺は必ず明かりを灯してやろうと思った。そして今日、俺は再び明かりを灯すことができた」と胸を張った。

 今年のG1出場者決定戦では石井智宏やタイチが敗れてG1出場を逃しているが、「始まるまでは予選だから。絶対気持ち絶やさなかったら、必ず俺はワンチャン回ってくるんじゃないかと思ってる。その先にね、今回ダメだったとしてももう次必ず回ってくると思っています」と2人を激励。「いいか、今年の『G1』、身体も魂も全て振り絞ってやる」と決意をあらわにした。

【YOSHI-HASHIの話】「今日の試合前に、ちょうど1年前の同じ日、東京武道館の試合後のコメント、もう一回俺は見返したんだよ。思い出そうと思って。そうしたら俺が這いつくばってたよ、その時。だから今日は必ず俺は勝って堂々と立った状態で、このバックステージコメントに来ようと思ったんだ。去年負けた時、まぁ正直ちょっと絶望感に苛まれていたけど、でも俺はその後すぐ思ったんだ。『G1』の予選は『G1 CLIMAX』が始まるまで予選だと。もしかしたら誰かしら欠員が出て、その時は俺がリザーブで出るんじゃねぇかと思って、気持ち絶やさずずっとずっといて、結局出られなかった。でも、『G1』の最終日に俺はデビット・フィンレーから勝ちを収めて、IWGPのGLOBALのベルトに挑戦することができた。その時は絶望かもしれないけど、周りの明かりを消されても、また歩いて俺は必ず明かりを灯してやろうと思った。そして今日、俺は再び明かりを灯すことができた。今年の『G1 CLIMAX』、去年の分まで、去年出られなかった分まで魂を燃やそうと俺は燃やした。そして今年予選出られなかった石井さん、タイチにしろ……(予選ではなく)『G1 CLIMAX』か……始まるまでは予選だから。絶対気持ち絶やさなかったら、必ず俺はワンチャン回ってくるんじゃないかと思ってる。その先にね、今回ダメだったとしてももう次必ず回ってくると思っています。いいか、今年の『G1』、身体も魂も全て振り絞ってやる」

【オーエンズの話】「YOSHI-HASHI……(※カメラに向かって)オイ、こっちに寄れ、もっと寄れよ。YOSHI-HASHI、俺の身体の細胞全てがお前を嫌っている! なんでだか分からんが、シングルマッチになるとどうしてもお前に勝てない! YOSHI-HASHI、今年はまだ半年しか過ぎてねぇ。『G1』では背後に気をつけるんだな。俺がお前の人生を地獄に叩きこんでやるからな!」