プロレス/格闘技DX

『SUNNY VOYAGE 2025』Gメッセ群馬(高崎市/2025年7月13日)
○杉浦貴vs稲葉大樹×

　GHCタッグ挑戦を控えるTEAM 2000Xの“ゴッドファーザー"杉浦が一騎打ちでも王者・稲葉を失神葬。「チ●カス」呼ばわりして徹底的に見下した。

　6月に黒く染まった杉浦は早々に王者・稲葉をタッグマッチで沈め、「チャンピオンが弱すぎる」とダガと組んでのタッグ王座獲りに照準。相棒のダガもシングルマッチ(7・6島田)で稲葉を無法撃破し、7・26京都大会のGHCタッグ王座戦「(王者)征矢&稲葉vs杉浦&ダガ(挑戦者)」が正式に決まった。

　そしてこの日の高崎大会では、杉浦と稲葉がシングルマッチで前哨戦。ヨシ・タツの介入もあって悔しさが募る日々が続いている稲葉はゴングと同時に動いてショルダータックルで突進。「情熱!」と絶叫する。

　しかし、杉浦はそこにビンタを叩き込み、場外戦に持ち込むと、鉄柵に投げつけるなどして一気に猛攻。序盤戦をリードした。抵抗した稲葉もキャノンボールやローリングエルボー、投げ捨てジャーマンなど得意技でペースを掴んだかに見えたが、スライディングラリアットは空転。すかさず杉浦は投げ捨てジャーマンで巻き返すと、場外ネックスクリューで稲葉をリングアウト寸前まで追い込む。杉浦の猛威は続き、雪崩式ブレーンバスターからオリンピック予選スラムの構えに。

　これを卍固めで切り返した稲葉だったが、セコンドのヨシ・タツがエプロンに上がると自ら技を解いてしまう。それでも攻撃の手は緩めず、ローリングエルボー、ローリングヘッドバットからゴツン!と強烈な頭突きをねじ込み、ラリアットを振り抜いて杉浦を追い詰めた。しかし、DDDは不発。杉浦はスリーパーに捕獲して流れを押し戻すと、キチンシンク、ラリアットでねじ伏せる。さらに、非情なナックルパンチで殴り倒すと、最後はフロントネックロックで絞めに絞めてレフェリーストップ勝ちを奪った。

　ピクリとも動かない稲葉を軽べつの眼差しで見下ろした杉浦は、無表情のまま退場。バックステージでは相変わらず無言だったものの、そっとヨシ・タツに耳打ちし「お前チ●カスみてえだな。チ●カスって意味わかるか? ピーのカスだよ。わかるか?」と下品の極みなたとえで、王者を徹底的に見下した。

【ヨシ・タツの話】「おい、稲葉。お前、弱すぎるんだよ。今日もゴッドファーザーからのありがたいお言葉だ。(無言で仁王立ちする杉浦がヨシ・タツに耳打ちすると)お前チ●カスみてえだな。(再び耳打ちすると)チ●カスって意味わかるか? (またも耳打ちし)ピーのカスだよ。わかるか? お前、コノヤロー。お前ら、ぜってえぶっ殺してやるからな」