【NOAH】OZAWA陥落、衝撃KO負け 拳王がGHCヘビー戴冠で即KENTA指名、超異例の翌日防衛戦へ 2025/7/19
『ABEMA presents プロレスリング・ノア25周年記念大会 NEW DEPARTURE day1』後楽園ホール(2025年7月19日) GHCヘビー級選手権試合 ○拳王vsOZAWA× 反逆王者ついに陥落――。拳王がOZAWAを破って約1年半ぶり4度目のGHCヘビー級王座戴冠に成功。即座にKENTAを指名し、あす(20日)の後楽園大会で超異例の“戴冠翌日防衛戦"が行われることが決定的となった。 NOAH旗揚げ25周年記念大会のラストを飾る後楽園2連戦。両日ともにチケット完売となったが、その初日メインを飾ったのは王者OZAWAに拳王が挑戦するGHC戦だった。 今年1月に行われた一騎打ちはTEAM 2000X勢の介入でノーコンテスト決着。あれから約半年、破竹の防衛ロードを歩んでその怪物性を増したOZAWAに、満を持して拳王が挑んだ。 戦前は双方が自身のYoutubeチャンネルに動画を投稿し合って煽り合う、まさに“サイバーファイト"な前哨戦を繰り広げてきたが、試合でもOZAWAが拳王をスマホで撮影しておちょくる展開から幕開けした。OZAWAは序盤から拳王ポーズを真似たり、テレビカメラを奪って拳王を接写したりとやりたい放題。パラダイスロックで自由を奪うと、そこにまたがり「気持ちいいか!」と拳王の尻を叩いていく。ブレイクダンスをOZAWAが踊ろうとしたところでは拳王が阻止し、逆にYouTubeで達人から手ほどきを受けたダンスを自ら披露。だが、今度はOZAWAがそこに低空ドロップキックで斬り込み、見本を見せるかのように自信満々でブレイクダンスを決めてみせた。 後手に回った拳王だったが、打撃戦になると、自身のYoutubeチャンネルで習得した躰道(たいどう)の卍蹴り(身をかがめながらの蹴り)を胸板に叩き込んで形勢打開。OZAWAは空中戦で巻き返し、掟破りの逆拳王スペシャルに絡め取るが、拳王は一歩も引かず、輪廻、ドラゴンスープレックス、蹴暴と得意技で攻め立てた。PFSはオオワダサンの妨害に遭うと、雪崩式ビッグベンエッジ、ドロップキックの餌食に。それでも拳王はReal Rebelを決めさせず、危険な雪崩式ドラゴンスープレックスで一気にチャンスをたぐり寄せる。 拳王のPFSが完璧に決まり、勝負あったかと思われたが、ヨシ・タツがレフェリーのカウントを妨害すると、TEAM 2000Xの面々が乱入。拳王を暴行する。しかし、KENTAと憂流迦が救出に飛び込むと、モリスのラリアットがOZAWAに誤爆となった。それでもOZAWAはなりふり構わず急所蹴りで拳王の動きを封じ、拳王ポーズからお株を奪うPFSで急降下。ビッグベンエッジも繰り出すと、ダメ押しとばかりにReal Rebelで突っ込む。 拳王は間一髪で避けて自爆を誘う。OZAWAはなおもニールキックや完璧な輪廻を決めたものの、拳王は旋風脚にカウンターの右ハイキックを一閃。意識もうろうとなったOZAWAに胸板ではなく顔面に叩き込む超卍蹴りをぶち込むと、レフェリーが慌てて試合をストップし、劇的なKO勝ちを手にした。 大の字のままピクリとも動かないOZAWAの姿にトレーナーも駆けつけ、場内も騒然となったものの、衝撃のKO勝ちをおさめた拳王はガッツポーズを連発して喜びをあらわにした。 ついに反逆王者陥落。どうにか目を覚ましてセコンドに両肩を担がれながら退場すると、場内も安堵の拍手に包まれた。 ともあれOZAWAを止めて約1年半ぶり4度目のGHCヘビー戴冠を成し遂げた拳王は、マイクを握ると「25周年イヤーの後楽園ホールで拳王がGHCヘビー級チャンピオンになったぞ! OZAWA! 今年に入ってお前には腹立たしいことばかりだけど、お前は今年、本当によくやってると思う。今日はプロレスのやり方を教えてやった。そして俺が勝った。だがOZAWA、プロレスでは勝ったけど、ブレイクダンスでは負けた。まだまだお前とはやり足りない、N-1決勝戦で待ってるからな!」と怪物に成長した“後輩"にメッセージを送った。 拳王は続ける。「25周年、テメーらクソヤローどもに本気で感謝している。そして、OZAWAにも少しだけ感謝してる。でも、まだまだ俺の中で感謝する人間がいるんだ。それはKENTA! 俺がこのプロレスリング・ノアにやってきたのもテメーの首を狩るためだ。そして、プロレスリング・ノアが本当に大好きになった。プロレスリング・ノアのことを愛してる。俺がNOAHに来た時はNOAHイコールKENTAだった。そして25周年イヤーに帰ってきてくれて本当にありがとう」とKENTAをリングに招き入れてから感謝した。 そのうえで「感謝の気持ちはあるけど、俺はまだお前の首を狩れてない。このベルトを懸けて、25周年イヤー、俺と戦ってくれ!」と熱望。「断る理由なんかどこにあるんだよ? いつでも、どこでもやってやるよ」とKENTAが応じると、拳王は「それでこそ俺が超えたいと思うKENTAだ! いつでも、どこでもやってやる? だったら明日! 後楽園ホール、このベルトを懸けてやってやるぞ!」と宣言して場内も大きくどよめいた。 さすがにKENTAも「え…ちょっと急じゃない?」と戸惑ったものの、場内はまさかの「アシタ」コール一色に。「…って、どんなコールだよ! 初めて聞いたよ!」とツッコんだKENTAだったが、返す刀で「…明日、やってやるよ」と承諾して翌日後楽園大会でのGHCヘビー級選手権試合「(王者)拳王vsKENTA(挑戦者)」が決定的となった。 KENTAとは今年の元日武道館大会で約11年ぶりに一騎打ち。その後のKENTA再入団につながったが、試合には敗れ、かつて憧れたKENTAの壁を突破できぬままだった。今度は電撃的にGHCヘビーを懸けて“3度目の正直"を期す形となる。 しかも戴冠翌日の初防衛戦は異例中の異例。あすの後楽園大会2日目で、NOAH25周年記念大会はラストを迎えるが、波乱の25周年イヤーは最後の最後まで先の読めない状況となった。 【拳王の話】「やったぞ。25周年イヤー、最後の記念試合の後楽園2連戦1発目でGHCヘビー級チャンピオン獲ったぞ。これまで応援してくれたクソヤローどもに本当に感謝だ。1年前か、2年前を考えると、この後楽園の景色…明日も超満員なんだろ。考えられなかったよ。これまで俺たちがプロレスリング・ノアは本当に業界で一番面白いと胸を張ってやってきた甲斐があった。ようやく伝わった。そして、応援してくれて本当に感謝だ。それともう1つ。OZAWA、2年ぐらい前はまだまだくすぶってた。そのOZAWAがようやく成長を感じれて、今年から成長を感じれて、心の中では嬉しかったぞ。だが、お前はそんなプロレスがやりたくてNOAHに来たのか? お前はそうじゃないと思うぞ。お前の親のよしみさんも『大嗣はそんな子じゃない。いい子なんです』って言ってたぞ。そろそろOZAWA、本性出してもいいんじゃないのか? まあ、いいや。OZAWAにはプロレスでは勝った。だが、ブレイクダンスでは負けたから。N-1の決勝待ってるぞ。そしてKENTA。俺がNOAHに来た理由もKENTA、お前だ。お前の首を狩りにNOAHに来た。そしたら、NOAHが大好きになった。その時の感謝の気持ちを込めて、明日このベルトを懸けて、お前の首を獲ってやるからな。明日、KENTAを倒すのはこの俺、拳王だ。そして、25周年イヤーを引っ張っていくのもこの俺、拳王だ。おい、いいか。テメーらクソヤローども。これからはな、プロレスリング・ノアを引っ張っていく拳王、俺についてこい」 【KENTAの話】「ビックリしたね。ビックリしたけど、ご指名。まあ、いずれにしてもいつかはと俺も思っているし、チャンピオンになりたいと、チャンピオンになるためにここに帰ってきたというのもあるし。拳王が望むなら、もちろん俺はいつでもいく準備できているし。明日やってやるよ。まあ、今日の試合を見てても激しい試合してたし、どう考えたって、体力的に見たら向こうのほうが不利な状態なのは明らかだし。そんな状態の中、俺を指名して、明日もタイトルマッチをやろうとする拳王の男気に応えないほうがおかしいだろ。応えないほうが男じゃないだろ。いつでもやるよ。明日やろう。でも、俺やったことないけど、ブレイクダンスだったらマジでちょっと勝てそうな気がする、あいつに。今日見た感じだと。やったことないけど、見た感じだと。でも、明日は試合で俺の首をかっ切るって言ってるけど、そうはいかない。俺だってやる時はやるから。もう何時間後、またここ後楽園で拳王、リング上で会うのを楽しみにしてるよ」
『ABEMA presents プロレスリング・ノア25周年記念大会 NEW DEPARTURE day1』後楽園ホール(2025年7月19日)
GHCヘビー級選手権試合 ○拳王vsOZAWA×
反逆王者ついに陥落――。拳王がOZAWAを破って約1年半ぶり4度目のGHCヘビー級王座戴冠に成功。即座にKENTAを指名し、あす(20日)の後楽園大会で超異例の“戴冠翌日防衛戦"が行われることが決定的となった。
NOAH旗揚げ25周年記念大会のラストを飾る後楽園2連戦。両日ともにチケット完売となったが、その初日メインを飾ったのは王者OZAWAに拳王が挑戦するGHC戦だった。
今年1月に行われた一騎打ちはTEAM 2000X勢の介入でノーコンテスト決着。あれから約半年、破竹の防衛ロードを歩んでその怪物性を増したOZAWAに、満を持して拳王が挑んだ。
戦前は双方が自身のYoutubeチャンネルに動画を投稿し合って煽り合う、まさに“サイバーファイト"な前哨戦を繰り広げてきたが、試合でもOZAWAが拳王をスマホで撮影しておちょくる展開から幕開けした。OZAWAは序盤から拳王ポーズを真似たり、テレビカメラを奪って拳王を接写したりとやりたい放題。パラダイスロックで自由を奪うと、そこにまたがり「気持ちいいか!」と拳王の尻を叩いていく。ブレイクダンスをOZAWAが踊ろうとしたところでは拳王が阻止し、逆にYouTubeで達人から手ほどきを受けたダンスを自ら披露。だが、今度はOZAWAがそこに低空ドロップキックで斬り込み、見本を見せるかのように自信満々でブレイクダンスを決めてみせた。
後手に回った拳王だったが、打撃戦になると、自身のYoutubeチャンネルで習得した躰道(たいどう)の卍蹴り(身をかがめながらの蹴り)を胸板に叩き込んで形勢打開。OZAWAは空中戦で巻き返し、掟破りの逆拳王スペシャルに絡め取るが、拳王は一歩も引かず、輪廻、ドラゴンスープレックス、蹴暴と得意技で攻め立てた。PFSはオオワダサンの妨害に遭うと、雪崩式ビッグベンエッジ、ドロップキックの餌食に。それでも拳王はReal Rebelを決めさせず、危険な雪崩式ドラゴンスープレックスで一気にチャンスをたぐり寄せる。
拳王のPFSが完璧に決まり、勝負あったかと思われたが、ヨシ・タツがレフェリーのカウントを妨害すると、TEAM 2000Xの面々が乱入。拳王を暴行する。しかし、KENTAと憂流迦が救出に飛び込むと、モリスのラリアットがOZAWAに誤爆となった。それでもOZAWAはなりふり構わず急所蹴りで拳王の動きを封じ、拳王ポーズからお株を奪うPFSで急降下。ビッグベンエッジも繰り出すと、ダメ押しとばかりにReal Rebelで突っ込む。
拳王は間一髪で避けて自爆を誘う。OZAWAはなおもニールキックや完璧な輪廻を決めたものの、拳王は旋風脚にカウンターの右ハイキックを一閃。意識もうろうとなったOZAWAに胸板ではなく顔面に叩き込む超卍蹴りをぶち込むと、レフェリーが慌てて試合をストップし、劇的なKO勝ちを手にした。
大の字のままピクリとも動かないOZAWAの姿にトレーナーも駆けつけ、場内も騒然となったものの、衝撃のKO勝ちをおさめた拳王はガッツポーズを連発して喜びをあらわにした。
ついに反逆王者陥落。どうにか目を覚ましてセコンドに両肩を担がれながら退場すると、場内も安堵の拍手に包まれた。
ともあれOZAWAを止めて約1年半ぶり4度目のGHCヘビー戴冠を成し遂げた拳王は、マイクを握ると「25周年イヤーの後楽園ホールで拳王がGHCヘビー級チャンピオンになったぞ! OZAWA! 今年に入ってお前には腹立たしいことばかりだけど、お前は今年、本当によくやってると思う。今日はプロレスのやり方を教えてやった。そして俺が勝った。だがOZAWA、プロレスでは勝ったけど、ブレイクダンスでは負けた。まだまだお前とはやり足りない、N-1決勝戦で待ってるからな!」と怪物に成長した“後輩"にメッセージを送った。
拳王は続ける。「25周年、テメーらクソヤローどもに本気で感謝している。そして、OZAWAにも少しだけ感謝してる。でも、まだまだ俺の中で感謝する人間がいるんだ。それはKENTA! 俺がこのプロレスリング・ノアにやってきたのもテメーの首を狩るためだ。そして、プロレスリング・ノアが本当に大好きになった。プロレスリング・ノアのことを愛してる。俺がNOAHに来た時はNOAHイコールKENTAだった。そして25周年イヤーに帰ってきてくれて本当にありがとう」とKENTAをリングに招き入れてから感謝した。
そのうえで「感謝の気持ちはあるけど、俺はまだお前の首を狩れてない。このベルトを懸けて、25周年イヤー、俺と戦ってくれ!」と熱望。「断る理由なんかどこにあるんだよ? いつでも、どこでもやってやるよ」とKENTAが応じると、拳王は「それでこそ俺が超えたいと思うKENTAだ! いつでも、どこでもやってやる? だったら明日! 後楽園ホール、このベルトを懸けてやってやるぞ!」と宣言して場内も大きくどよめいた。
さすがにKENTAも「え…ちょっと急じゃない?」と戸惑ったものの、場内はまさかの「アシタ」コール一色に。「…って、どんなコールだよ! 初めて聞いたよ!」とツッコんだKENTAだったが、返す刀で「…明日、やってやるよ」と承諾して翌日後楽園大会でのGHCヘビー級選手権試合「(王者)拳王vsKENTA(挑戦者)」が決定的となった。
KENTAとは今年の元日武道館大会で約11年ぶりに一騎打ち。その後のKENTA再入団につながったが、試合には敗れ、かつて憧れたKENTAの壁を突破できぬままだった。今度は電撃的にGHCヘビーを懸けて“3度目の正直"を期す形となる。
しかも戴冠翌日の初防衛戦は異例中の異例。あすの後楽園大会2日目で、NOAH25周年記念大会はラストを迎えるが、波乱の25周年イヤーは最後の最後まで先の読めない状況となった。
【拳王の話】「やったぞ。25周年イヤー、最後の記念試合の後楽園2連戦1発目でGHCヘビー級チャンピオン獲ったぞ。これまで応援してくれたクソヤローどもに本当に感謝だ。1年前か、2年前を考えると、この後楽園の景色…明日も超満員なんだろ。考えられなかったよ。これまで俺たちがプロレスリング・ノアは本当に業界で一番面白いと胸を張ってやってきた甲斐があった。ようやく伝わった。そして、応援してくれて本当に感謝だ。それともう1つ。OZAWA、2年ぐらい前はまだまだくすぶってた。そのOZAWAがようやく成長を感じれて、今年から成長を感じれて、心の中では嬉しかったぞ。だが、お前はそんなプロレスがやりたくてNOAHに来たのか? お前はそうじゃないと思うぞ。お前の親のよしみさんも『大嗣はそんな子じゃない。いい子なんです』って言ってたぞ。そろそろOZAWA、本性出してもいいんじゃないのか? まあ、いいや。OZAWAにはプロレスでは勝った。だが、ブレイクダンスでは負けたから。N-1の決勝待ってるぞ。そしてKENTA。俺がNOAHに来た理由もKENTA、お前だ。お前の首を狩りにNOAHに来た。そしたら、NOAHが大好きになった。その時の感謝の気持ちを込めて、明日このベルトを懸けて、お前の首を獲ってやるからな。明日、KENTAを倒すのはこの俺、拳王だ。そして、25周年イヤーを引っ張っていくのもこの俺、拳王だ。おい、いいか。テメーらクソヤローども。これからはな、プロレスリング・ノアを引っ張っていく拳王、俺についてこい」
【KENTAの話】「ビックリしたね。ビックリしたけど、ご指名。まあ、いずれにしてもいつかはと俺も思っているし、チャンピオンになりたいと、チャンピオンになるためにここに帰ってきたというのもあるし。拳王が望むなら、もちろん俺はいつでもいく準備できているし。明日やってやるよ。まあ、今日の試合を見てても激しい試合してたし、どう考えたって、体力的に見たら向こうのほうが不利な状態なのは明らかだし。そんな状態の中、俺を指名して、明日もタイトルマッチをやろうとする拳王の男気に応えないほうがおかしいだろ。応えないほうが男じゃないだろ。いつでもやるよ。明日やろう。でも、俺やったことないけど、ブレイクダンスだったらマジでちょっと勝てそうな気がする、あいつに。今日見た感じだと。やったことないけど、見た感じだと。でも、明日は試合で俺の首をかっ切るって言ってるけど、そうはいかない。俺だってやる時はやるから。もう何時間後、またここ後楽園で拳王、リング上で会うのを楽しみにしてるよ」