プロレス/格闘技DX

『SUNNY VOYAGE 2025〜令和6年能登半島地震復興支援チャリティー大会〜』石川県産業展示館3号館(金沢市/2025年7月27日)
○ドラゴン・ベイン&丸藤正道&アルファ・ウルフvs清宮海斗&AMAKUSA&Eita×

　8・3神戸大会のGHCジュニアタッグ王座戦「(王者)ベイン&ウルフvsEita&近藤(挑戦者)」に向けた王者コンビが猛反撃。Eitaを完璧に仕留めて防衛へ弾みをつけ、GHCヘビー挑戦を控える丸藤も「ビバ! 金沢!」締めで弾みをつけた。

　前夜の京都大会ではEita一人に翻ろうされ、弟ベインが完璧な3カウントを奪われていたルチャ兄弟の王者コンビ。神戸に向けた最後の前哨戦となった金沢大会のメインイベントでは丸藤とトリオを組んで、清宮&Eita&AMAKUSAのトリオと対決した。

　試合では石川県の馳浩知事を意識した清宮がジャイアントスイングを披露した一方で、KENTA相手のGHCヘビー挑戦を控える丸藤も躍動。清宮とタイトルマッチさながらの攻防を繰り広げる。清宮のエルボースマッシュに対して、強烈な逆水平を返してラリーを展開。清宮のドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードの波状攻撃を食らっても虎王を叩き込んで譲らず、金沢のファンから歓声を巻き起こした。

　そして終盤にはEitaとルチャ兄弟が火花。連勝を狙うEitaはベインの動きを完璧に読み、ランニングローキック、フットスタンプとたたみかけると、イダルゴの体勢に。しかし、ベインが切り返すと、ウルフがあうんの呼吸で動いて加勢。ベインのローリングエルボー、ウルフの頭突き、ベインのジャンピングトラースキック、ウルフの風車式バックブリーカー、ベインの飛びヒザ蹴り…と怒とうの連続攻撃であっと言う間にEitaを追い詰めると、最後はベインがツイスターベインを投下して、快勝となる3カウントを奪った。

　一夜にしてEitaに猛反撃。神戸に向けた最終前哨戦で、王者たる証明に成功したベインは「タイトルマッチも楽勝だよ。僕たちはメキシコから世界に羽ばたく最高の2人だし、この通り僕の兄はまだ空腹が満たされてないからね」と“噛みつき狼"な兄を示しながら胸を張った。

　大会自体をマイクで締めくくったのは丸藤。「皆さん本日は本当に暑い中、ご来場ありがとうございます。この2人は8月3日神戸、そして俺は8月11日後楽園ホールで、タイトルマッチがあります。必ず俺たちが勝利しますんで、ぜひとも応援のほどよろしくお願いします」と誓いを立てると、「最後に遠くメキシコから来てくれたこの兄弟、この2人に敬意を評して、俺が『ビバ』と言ったら、皆さん『メヒコ』、続いてビバと言ったら『金沢』と応えてください」と呼びかけ、「ビバ!」「メヒコ!」、「ビバ!」「金沢!」のコール&レスポンスを唱和して締めくくり、丸藤も8・16後楽園大会での“丸KEN対決"によるGHC戦へ弾みをつけた形となった。

【試合後のベイン&ウルフ】

▼ベイン「Eita、今日は僕たちが勝つと言ったよね。タイトルマッチも楽勝だよ。この通り、僕の兄はまだ空腹が満たされてないし、僕たちはメキシコから世界に羽ばたく最高の2人なんだから」

▼ウルフ「お腹すいた」