プロレス/格闘技DX

『WRESTLE PETER PAN 2025【DAY1】』ひがしんアリーナ・メインアリーナ(2025年8月30日)
葛西陽向デビュー戦 ○HARASHIMAvs葛西陽向

　“デスマッチのカリスマ"葛西純の息子・陽向がデビュー。HARASHIMAを相手に善戦健闘したものの玉砕し、号泣しながらも「1回見た人が忘れないようなワクワクドキドキするようなレスラーになりたい」と誓った。

　葛西を父に持つ陽向がこの日、念願のデビュー戦を迎えた。序盤、葛西はアームロックで攻めていき、チョップやエルボーを連打。ミサイルキックも決めた。その後も葛西はエルボー合戦で立ち向かった。ミドルキック連打、ファルコンアローでHARASHIMAに圧倒されながらも、グーパンチをさく裂させて見せ場を作った。

　だが、葛西の善戦もここまで。HARASHIMAの逆エビ固め→逆片エビ固めに捕まった。何とかロープに逃れたものの、ショートレンジの蒼魔刀を叩き込まれて万事休す。3カウントを聞いた。

　デビュー戦を終えた葛西はバックステージで「何回も練習生やめようと思ったこともあったけど、プロレスやめなくてよかった。初めて勝ったときとか、初めてチャンピオンになったときとか、自分の夢を叶えたときとか、想像するときとかワクワクするから、プロレスラーとして駆け抜けたいと思います」と号泣。そして「1回見た人が忘れないようなワクワクドキドキするようなレスラーになりたい」と目指すプロレスラー像を描いた。

　胸を貸したHARASHIMAは「子どもの頃から知ってる子がいつの間にか練習生になって、デビューして、その相手を務められたのは、長くプロレスを続けてきてよかったと思う一つです」と感慨深げ。「肌合わせてみて、器用な感じはないけど、熱い気持ちもあるし、グーで殴られたんで、頼もしい子がデビューしたという感じです。将来が楽しみです」と評価しつつ期待を寄せた。