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5/5【WRESTLE-1】6・6後楽園W-1王座戦「芦野vs土肥」など正式決定 土肥「俺のリミットすべて外す」

 WRESTLE-1は5日、6・6後楽園大会でW-1王座戦「(王者)芦野祥太郎vs土肥孝司(挑戦者)」、同クルーザー王座戦「(王者)MAZADAvsカズ・ハヤシ(挑戦者)」を行うと発表した。いずれも5・4後楽園大会で対決が決定的となっていた。また「黒潮“イケメン"二郎vs近藤修司」のシングル再戦も決定。イケメンが敗れた場合はジャケットを封印し、近藤が敗れた場合はイケメン流のファンサービスを行うという“ジャケット・コントラ・ファンサービス"マッチとして行われる。

 この日都内W-1事務所で会見が開かれ、芦野と土肥、イケメンと近藤が出席。「もう敵はいない」と豪語しNEW ERA解体も予告している芦野に対して土肥は「俺のリミットをすべて外す」と通告した。一方で前夜の復帰戦で近藤に敗れたイケメンは変則ルール(?)の再戦に向けて「俺が勝って近藤さんの笑顔をお客さんの前で引き出します」と宣言してみせた。

 この日発表されたカードと会見の模様は以下の通り。


☆6/6(火)東京・後楽園ホール『WRESTLE-1 TOUR 2017 OUTBREAK』18:00開場、19:00開始

▼「ジャケット・コントラ・ファンサービス」
近藤修司
vs
黒潮“イケメン"二郎

▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ
[挑戦者]
カズ・ハヤシ
(1/60)
MAZADA
[第9代王者]
※MAZADA初防衛戦

▼WRESTLE-1チャンピオンシップ
[挑戦者]
土肥孝司
(1/60)
芦野祥太郎
[第11代王者]
※芦野3度目の防衛戦


【芦野、土肥会見の模様】
▼芦野「昨日、征矢選手と試合をしまして、ベルト防衛ですね。で、征矢さん、試合では普通に来ましたね。ヘビー級の重みというのを凄い体感したというか、技一つ一つの重さですか。それを凄いありまして、今日もダメージが残っているんですけど。それでもW-1の中で河野、近藤、征矢、この3名を僕がタップアウトさせました。もう敵はないかなという感じですね。まあ、NEW ERAから土肥孝司が挑戦。僕は誰でもいいんで。僕のプロレスをするだけなんで。まあ、こんな感じなんでね、試合もどうなるかちょっと予想つかないんですけど、ガッチリやって後楽園でタップアウトさせたいと思ってます」

▼土肥「昨日、タッグベルトを落としてしまったんですが、彼にああいう形で挑発をされて、挑戦表明という形になりましたけど、彼が言っている闘いのあるプロレスというか、殺伐としたプロレスをやるということに関しては僕も同調できるところはあるんで。彼とのタイトルマッチで緊張感のある殺伐とした試合をできればいいかなと思います」

──NEW ERAを解体したいと言っていたが?

▼芦野「NEW ERAはあってもなくてもいいユニットだと思っているんで。しかも、僕がああいう形で挑発しないとリングに出てこない。そういうユニットはいらない。だから、あのユニットを抜けて、一緒にやりたいんであればやりましょうよと、稲葉さんであったり、アンディさんにブラックアンディのマスクを作ってきたんですけど、土肥さんもきっとあんなデビュー1年に満たない熊ゴローとやるよりは僕とやるほうがおもしろいんじゃないかと思うんですけどね。まあ、タイトルマッチは僕がガッチリ勝つんで、そのあとは僕の下でやってもらう分にはかまわないですね」

──その言葉を聞いて?

▼土肥「NEW ERAというのは俺らはユニットと思ってないし、若い力でW-1を盛り上げようという同じ志で集まっている人間なんで。こういう輪を乱すヤツっていうか、俺らでW-1を盛り上げていこうって言っているのに1人だけこういうヤツがいるのはおもしろいんじゃないかなと思うけど、イラッとは来るね」

──芦野選手から『もう敵はいない』という言葉があったが?

▼土肥「お客さんからしても今回の征矢戦で次は誰なんだみたいな雰囲気もあったと思うんですけど、正直言ったら、俺しかいなかったから俺がいったというところもありますけども、まあ6月6日は俺のリミットを全部外してガッチリタイトルマッチに勝ってベルトを取ります」

──土肥選手は向こう気が強いが?

▼芦野
「熱くなってもらえれば、技も乱れるでしょうし、そこを突くだけですね」


【近藤、イケメン会見の模様】
▼イケメン「俺、絶対負けませんよ!」

▼近藤「違う違う、まず意気込みつってるからさ。そのあとだろ、俺に噛み付くのは」

▼イケメン「楽しかったですか、昨日? 復帰したばかりの俺に噛み付いて、グッチャグチャにして」

▼近藤「噛み付いたのはお前のほうだろ(笑) 俺は普通に試合しただけだよ」

▼イケメン「確かに……。とにかく昨日久しぶりに試合をしました。試合の感じがつかめなかったですね、全然。ただ、1カ月あればこんなものあっちゅうまに身体に入ってきます。あと、僕、闘ってどうでしたか? 体重とか増えて技とかもちょっと重みとか出てきてないですか?」

▼近藤「そういうの次戦う相手に聞く? 6月に試合すんだよ、俺と」

▼イケメン「とにかく次負けたら俺はこのジャケットを脱がなきゃいけないです。そんなことは絶対に嫌です。このジャケットは俺は自信をもって着ていますから。だから、勝ってこのジャケットを……」

▼近藤「(イケメンの言葉を遮って)な、なんの自信なの? 自信をもってって、なんの自信なの? 」

▼イケメン「俺に自信をもっているんです」

▼近藤「それ着ないとないっていうこと? 」

▼イケメン「そんなことはないですね。練習の時に脱ぐんで」

▼近藤「じゃあ、脱いでやってみればいいじゃん」

▼イケメン「それはまた違うんですよ」

▼近藤「なんで?」

▼イケメン「わからないです。わかんないからプロレスはおもしろいんだと思います」

▼近藤「じゃあ、脱いでやってみたら? もしかしたらいいかもしんないじゃん」

▼イケメン「いや……そんなことはないです、そんなことはないです。とにかく次もう賭けてるんですから今脱いだら、何賭けるんですか、俺」

▼近藤「じゃあ髪の毛でも賭ける?」

▼イケメン「ふざけんじゃねえよ! 俺はとにかくこのジャケットを守り抜いて、近藤さんが負けたらこのジャケットを着て……」

▼近藤「(再びイケメンの言葉を遮って)ちょっと待った、ちょっと待った。そういえばファンサービスって、昨日聞いてなかったけど、何したらいいの? 」

▼イケメン「う〜ん……。じゃあ、まず最初、なぜ僕が近藤さんにファンサービスをしてほしいか。こんな無愛想な人間見たことないですよ、生きてて。1年に1回しか笑いません。その笑顔すら見たことないけど、そんな人が副社長でいいいのか? 動物園のゴリラが笑ってるのを見たことありますか? ないですよね。あのゴリラが副社長として俺たちの上に立っていると言っても過言ではない! 俺はそんなヤツの下にはつきたくない。だから、この人の笑顔を俺が勝って、お客さんの前で引き出します。あとファンサービスがいかに気持ち良くて、お客さんが楽しんでくれるかっていうのを肌で感じてほしいです。だから俺はなんとしてでもジャケットを勝って守って、勝ったら近藤さんが着ますから!」

▼近藤「いや、俺、笑ってるって。お前がつまんねから笑ってねえだけだよ。だから、お前が俺の笑顔を見てねえんだよ。お前がつまんないからじゃない?」

▼イケメン「はあ?」

▼近藤「ジャケットを着せるとか言ってたけど、あれはなんなの?」

▼イケメン「あれは個人的に俺が見たいだけです。近藤さんにとってファンサービスっていうのがパッと思いつかなかっただけで」

▼近藤「何したらいいの、ファンサービスって?」

▼イケメン「俺が試合に勝ったら、まずこのジャケットを着てもらいます。そして勝ったときのためにこのかつらを買っておくんで、(自分の髪を指でさして)この長さの。で、音響さんに言って、『HELLO』を流してもらいます。するとイケメンコールが起こります、近藤さんに」

▼近藤「なんで俺だよ(笑) イケメンじゃねえし」

▼イケメン「僕は横で『イケメン! イケメン!』ってやるので、近藤さんは客席をグルっと。笑顔で、1回もふてぶてしい態度は出さずに回る。ファンサービスを振りまいてください。そして、そのあとに大会のチケット、グッズ、なんでもいいです。二人で売店にジャケットを着てロン毛で立ちます。そこでもお客さんに笑顔を振りまいてください。それが副社長の本来のあるべき姿だと思います」

▼近藤「いや、副社長の本来の姿じゃねえだろう。おかしいだろ、それ」

▼イケメン「まあ、ああだこうだって言ってますけど、俺がこの人のサービス精神を引き出します。フィニッシュ!」

▼近藤「いや、俺が本当に見たいのは、俺だけじゃないと思うけど、裸のイケメンというレスラーだよ。結局ジャケットを何度も言ってますけど、マスクマンのアンディがMAZADAさんに言われたようにその中の表情が見えないと。イケメンもたぶんそうだと思うんだよね。ジャケットを着ている限りイケメンのレスラーとしての本来の表情が見えてこない。俺はそれを変えてもらいたい。そこが抜けてこそイケメンというレスラーが完成されるのかなと。僕は若い頃の飯伏とかそれこそ本当に若い時のオカダ・カズチカとか見ていますけど、彼のポテンシャルはそれに近いものがある。もしくはそれを超えているかもしれない。でも、そこを越えるために俺はジャケットを脱いだほうがいいかもしれないという提言をしている。それをたぶん彼が理解してくれていないだけですね」


──ジャケットを脱げばポテンシャルが引き出されるのではないか…という考え方については?

▼イケメン「正直に言うとそれについてはニヤニヤしてます。ただ昨日の今日なんでちょっと……。あと一個驚いたのは僕と近藤さんの話、お客さんがノリノリなんですよ。ジャケットを賭けて戦うイケメン、ファンサービスを賭けて戦うイケメン……あ、イケメンじゃない。イケメンじゃないっていうのも失礼ですけど、近藤さん。これにお客さんがノリノリなんですよ。Twitterで見ましたか? この試合を見に6月も行こうという意見がけっこうありましたよ」

▼近藤「え、どれぐらい?」

▼イケメン「僕が見た中で20はありました。本当に本当に! 俺のところに返信もあったし、エゴサーチでも。『W-1 イケメン』、『イケメン 二』ってエゴサ。『黒潮 イケメン』って書いてエゴサ、『黒潮選手』、『イケメン選手』全部エゴサして20件ありました」

▼近藤「そんなことしているヒマがあるなら練習しろっていう話だよ。俺から言わせるとな。そこなんだよ、そこ。そこを意識しすぎているんだよ、お前は」

──ジャケットを着るメリットは?

▼イケメン「新しい。新しさですね。今までジャケットを着て……まあコブラ選手はジャケットにマスクというなんとも奇抜なスタイルですけども、ジャケットを着て試合をする。鏡を持ってナルシスト……。今までプロレス界にいないですよね。今やジャケットプレーとまで言われていますから、俺はこれを貫き通したい。W-1に今必要なのは新しさです。イコール俺、イケメン」

──近藤選手はジャケットにメリットが無いと感じる?

▼近藤「ないですね」

▼イケメン「なんでですか!」

▼近藤「おもしろいとは思いますよ? おもしろいとは思いますけど、でもそこまでなんですよ。そっからさらに上に行くためにはまあ格闘技ですからね、プロレスは一応ね。そこを自分で否定してはいけないと思うんですよ。戦うっていうことが大前提。それがプロレス。そこを逸れてほしくないっていうのはありますよね。そこがまず大前提だよと。たぶん彼の場合は入場8割ぐらいが頭にあると思うんですよ。これはこれまではいいと思うんですよ。でも、こっから先に進むためには闘いこそ比重を8割にしないと上にいけないんじゃないかと思いますね」

──前夜のシングルマッチではそういう手応えはあまり感じられなかった?

▼近藤「いや、元々持っているものは僕はわかるんで。でも、自分でそれに制限をかけて、俺はこれがあるからいいと、自分でストップをかけちゃっている気がするんですよね。お客さんを沸かせれば、それでいいんだということですね。それも大事です。それもわかってます。それが大事だということはわかってる。それがあるから他はいいんだという考えですよね。結局、勝たないと意味がないというところでしょうね」

──副社長としてファンサービスという部分に関してはどう考えている?

▼近藤「まあまあそうやって言われて、昨日もマイクでこいつにファンサービスどうこうって言われて、お客さんの反応が凄かったんで、俺、全然ファンサービスしてんだって感じました。ただ、まあレスラーって生まれ持ったものがあると思うんですよ。生まれ持ったヒールと生まれ持ったベビーと。僕は生まれもってのヒールなんですよ。彼は生まれ持ってのベビーフェイスなんですよね。それを逆にやれって言ってもできない。逆にイケメンがお客さんに憎まれなきゃいけないと言ったら絶対に無理ですね。そこの違いだけで、あとは何をもってファンサービスかというのは副社長として考えなきゃいけない部分かなと思うんですけど」

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