8/1【新日本】ロビンソン意地の2勝目 “手負いの左"解禁でSANADA撃破
『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』鹿児島アリーナ(2018年8月1日)
Bブロック公式戦 ○ジュース・ロビンソンvsSANADA×
“手負いの左”を解禁したロビンソンが、激しい裏読み合戦を制して2勝目。一方、SANADAは痛恨の3敗目となった。
3勝2敗のSANADAと1勝4敗のロビンソンがBブロック公式戦で激突した。好調をキープしてきたSANADAは全勝のケニー・オメガを追走していたが、7・28名古屋での直接対決に敗れて一歩後退を余儀なくされた。対するUS王者のロビンソンは左手負傷の影響から開幕4連敗となったものの、名古屋大会で矢野通を撃破してやっと初日を迎えた。両者は昨年のG1でも対戦。SANADAが勝利している。
のっけから2人は激しい読み合いを繰り広げる。場外戦になると、互いにプランチャを仕掛けるがどちらも不発。SANADAはSkull Endを、ロビンソンはパルプフリクションを場外で狙ったが、時期尚早で決まらなかった。熱くなってエルボー合戦で火花を散らすと、カウント19で同時にリングイン。その直後にロビンソンがラリアットで再び場外に叩き落とし、今度こそプランチャを放って先制した。
場外Skull Endに捕まり、リングに戻ってもキーロックで痛める左手を長時間攻め込まれてしまったロビンソンだったが、フルネルソンバスターで流れを奪い返す。右のナックルパートを乱射すると、スパインバスター、キャノンボール、ダイビングボディアタックが立て続けに決まった。
ポーカーフェイスのSANADAはリープフロッグからドロップキックに繋げると、間髪入れずにプランチャを浴びせて逆転する。ここから、両者はまたも先読み合戦へ。SANADAがTKOを、ロビンソンがプリンスズスロウンを仕掛けたが空転。ならばとSANADAは執拗にSkull Endを狙っていく。ロビンソンも裏をかき、体勢を入れ換えて、掟破りの逆Skull Endに捕獲。グラウンドで絞め上げると、そこからムーンサルトプレスに繋げるSANADAの必勝パターンを大胆にも再現した。
これを自爆させたSANADAはカウンターのフランケンシュタイナーを狙ったものの、ロビンソンはパワーボムで鎮圧。ここで、ロビンソンは決意に満ちた表情で、左手のギブスとテーピングを剥ぎ取ると、ナックルパートを解禁したが、SANADAは屈んで完璧に避けた。
最後も必殺技の読み合いが勝敗をわけることに。SANADAはまたまたSkull Endに捕獲。ロビンソンがコーナーを蹴り飛ばして背後に回り込めば、SANADAもムーンサルトで飛びつき、再びSkull Endに捕らえた。そのままぶん回すと、グラウンド式に引き込むが、倒れた瞬間にザックは後転して脱出。負けじとパルプフリクションの体勢に。SANADAはSkull Endを真似されたのを意識したのか、自分もパルプフリクションを仕掛けたものの、ロビンソンはそれを振り払った瞬間、左手のナックルパートを一閃。今度こそパルプフリクションを敢行して3カウントを奪い取った。
ロビンソンが読み合いを制して2勝目。自ら左手のギブスを剥ぎ取ったことからもわかるように、負傷は癒えつつあるが、すでに4敗を喫しており、今日脱落が決まった。「優勝は来年のG1に持ち越しだ」としながらも、SANADA戦での勝利に胸を張ったロビンソンは、8・4大阪で対戦するザック・セイバーJr.に言及。昨年の一騎打ちで敗れているだけに、「前回は足をフックされ、ヒジを極められて、タップするしかなかった。それを思い出してしまう。でも、もうあの時のジュース・ロビンソンとは違うんだ」とリベンジを誓った。
一方、SANADAは痛恨の3敗目。ブロック突破がまた一歩遠のく形に。8・4大阪では矢野通と対戦する。