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10/8【新日本】波紋必至…ジェリコ衝撃の試合前乱入で「EVILvsザック」ぶち壊し

『KING OF PRO-WRESTLING』東京・両国国技館(2018年10月8日)
スペシャルシングルマッチ EVILvsザック・セイバーJr.

 秋の両国で波紋必至の“事件"が起きた。IWGPインターコンチネンタル王者クリス・ジェリコがEVILを“試合前"に急襲して戦闘不能に追い込み、ザック・セイバーJr.との一騎打ち自体をゴング前にぶち壊した。

 6・9大阪城大会で内藤哲也を破ったジェリコに詰め寄っていたのがEVIL。とはいえ、その後ジェリコは姿を現さず、秋の両国でEVILは9月シリーズを通じて遺恨が生まれていたザックとの一騎打ちに臨む…はずだった。

 ザックのマネージャー・TAKAから「ディス・イズ・ノット・イービル、エブリスィング・イズ・ノット・イービル」と挑発されてEVILが入場してくると、“暗黒の王"と“サブミッションマスター"の一戦への期待感がさらに高まった。

 だが、その直後だった。白い仮面をつけたEVIL入場用王座運び手の一人が、突じょとして“主人"を襲撃。マイクコードで首を絞め上げてからEVILをリングに放り込むと、腰に巻くICベルトを見え隠れさせながらラリアットをぶっ放し、そしてコードブレイカーを完璧に決めてみせた。

 ここでようやく仮面を脱いだ男は、やはりジェリコその人。「Y2J」コールとブーイングが入り交じるなかで白いベルトを手にとると、フラフラと立ち上がってきたEVILの顔面をベルトの金属部分で迷いなく殴りつけた。

 大の字のまま動けないEVILを踏みつけたジェリコは、そのまま不敵な笑みを浮かべたまま立ち去った。

 ともあれ前代未聞の“試合前急襲"に遭ったEVILは、大の字のまま動けず。しかも駆けつけた三澤威トレーナーが戦闘不能と判断し、戦わずして「EVILvsザック」戦のノーコンテスト裁定がアナウンスされると、場内はブーイングとザワつきで騒然となった。

 当然おさまらないのは、場外で“待ちぼうけ"を食らった末に、ノーダメージのまま試合がぶち壊されたザックだ。レフェリーやヤングライオン勢へと無差別アームバーを仕掛けて怒りをあらわにし、EVILにもジムブレイクス・アームバーを繰り出して腹いせに出た。

 慌ててEVILの盟友・内藤哲也が駆けつけてザックを追い払ったものの、EVILとジェリコの遺恨が一気に深まったのと同時に、EVILとザックの遺恨もさらに深まった形。バックステージでは内藤がザックの相手に名乗り出る混沌とした展開となったものの、何より両国の大舞台で組まれていたスペシャルマッチ自体が、“試合前の急襲行為でノーコンテスト"となった事件は、あらゆる波紋を呼びそうだ。

【ジェリコの話】「クリス・ジェリコのお戻りだ。俺が戻って来たぞ。EVIL、お前は俺に対して対戦表明をするなんて生意気なことをしやがった。この世界を制圧するワールドワイドなチャンピオンであるこの俺にケンカを売るようなことをすれば、こういうことになるとわかっていただろ? (場内から無効試合を告げるゴングが聞こえてくると)おっと、あの試合はノーコンテストになるのか? それはそれで気の毒だったけれど、このベルトを懸けて、お前と俺が大阪エディオンアリーナで対戦するのはどうだ? EVILvsジェリコ。お前はビッグネームと戦いたいんだろ? 有名になりたいんだろ? だとしたら、この試合を通り抜けていかなきゃいけないんじゃないのか? お前がまだ見たことのないものを見せてやるよ。ケニー・オメガ、棚橋、内藤…誰とも違う。俺こそがこのプロレス界で史上最強の男だ。11月3日、このベルトがほしいんだったら、それを見せてやるよ。血が付いてこんなにカッコよくなったこのベルト…。EVIL、お前はすでにこのタイトル戦線の一員になっているんだ。それを覚えとけ。11月3日、お前は死ぬことになる」

【試合後のザック&TAKA】
▼ザック「腹立たしい…。ジェリコの手なんか借りなくたって、俺はEVILに勝つことはできる。12時間、飛行機に乗ってここまで来て、ノーコンテストなんて最低の結果になった。ジェリコ、お前は1人でボートにでも乗って、大海の海原にでも航海に出ればいい。内藤も助けに来たみたいだけど、遅すぎる。意味ない。友達だったら、もうちょっと早く助けに来るべきじゃないのか? そんな意味の無い友人関係なんて、俺にとっては本当に無意味なものだ」

▼TAKA「なんだかわからねえけどよ、内藤哲也、助けに来たつもりか。次はてめえでもいいんだ。2回よ、ザックとやって負けてるよな、お前も。何回やっても結果は一緒なんだよ。誰もザックには勝てねえ。ザックが相手してやるよ。わざわざ12時間かけて来てこれか。次に来た時、ザックはもっと凶暴になってるからな」

▼ザック「内藤ともう1回やるんだったら、3回目になるが、3回目だって絶対に勝ってみせる。もし俺に3度目の敗戦を喫することになったら、ロス・インゴのリーダーを辞めるべきだね。BUSHIがリーダーになればいいんじゃないか」

▼TAKA「誰が来たってな、結果は一緒だよ。ジャスト・タップアウト!」

【内藤の話】「今日の…ジェリコ? 暇人だね、彼は随分。今日のジェリコ、そして、ザック・セイバーJr.がやったこと。悔しい思いがあるんでしょ? それはEVILが返せばいいんじゃない? 別に俺はEVILの代わりに仇を討ってやるなんていう気持ちはないよ。自分の仇は自分で討てばいいんじゃないの? まあ、俺に関してはさ、前々から言ってるでしょ? ザック・セイバーとやりたいんだよ。王様の相手、散々してあげたでしょ? 俺にもご褒美をくださいよ。NEW JAPAN CUP、そしてG1 CLIMAXで敗れているザック・セイバーJr.とシングルマッチで試合を組んでくださいよ。まあ、彼に聞いてみたらいいんじゃない? 俺とやりたいか、やりたくないか。彼がノーだったら、説得しに行くまでかな。前々から言ってるでしょ。鈴木軍と絡むなら、ザック・セイバーJr.とやりたいって。ぜひシングルマッチをザック・セイバーJr.選手、よろしくお願いします。(頭を下げると)2連敗している身だからね。ザック・セイバーJr.選手、よろしくお願いします。いい返事、お待ちしています」

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