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10/8【新日本】スカルとの苦闘制す KUSHIDA1年ぶりジュニア王座返り咲き

『KING OF PRO-WRESTLING』東京・両国国技館(2018年10月8日)
第82代IWGPジュニアヘビー級王座決定戦 ○KUSHIDAvsマーティ・スカル×

 スカルとの苦闘を制し、KUSHIDAが1年ぶりにジュニア王座に返り咲いた。

 7・8サンフランシスコで高橋ヒロムはドラゴン・リーを破り、IWGPジュニアヘビー級王座2度目の防衛に成功した。しかし、ヒロムはこの試合で首を負傷。欠場が長引き、同王座を返上することに。そこで、新王者を決定するトーナメントが開催され、1回戦でBUSHIを破ったKUSHIDAと、ウィル・オスプレイを破ったスカルが王座決定戦で激突した。

 序盤からKUSHIDAにとって苦しい展開となった。場外に叩き落とされ、エプロンからのトラースキックで顔面を射貫かれると、痛めている右ヒザを攻められてもん絶。腕攻めで反撃に出るも、ヒザのダメージから勢いに乗れない。トラースキックに何度も被弾し、丸め込み合戦でもニアフォールを奪われた。

 何とかエルボーの相打ちを繰り返すと、KUSHIDAのオーバーヘッドキック、スカルのラリアットが交錯。ナックルパートも相打ちとなり、両者大の字となった。たまらず場外にエスケープしたスカルに対し、KUSHIDAは鉄柱越えのトペの構えに。スカルに読まれてしまうが、それを利用したKUSHIDAは雪崩式の飛びつき腕ひしぎ逆十字固めに捕獲してやっと自分のペースに持ち込んだ。脱出を許しても、KUSHIDAはかつての盟友アレックス・シェリーの得意技シェルショックをコーナーマットめがけて繰り出してすぐに鎮圧する。

 しかし、続くバックトゥザフューチャーはスカルが逆にぶん投げて切り返すと、そのまま空中でKUSHIDAを固めて、クロスフェイスチキンウイングに捕獲。流れを五分に押し戻した。KUSHIDAがお株を奪うクロスフェイスチキンウイングに切り返せば、スカルも掟破りのホバーボードロックでお返しし、激しく関節を取り合う。裏をかいたスカルはクロスフェイスチキンウイングの体勢からそのまま強引に後方へ投げ飛ばした。

 引かないKUSHIDAは元盟友・シェリーの得意技オートマティックミッドナイトでまたも逆転。指を踏みつけられたため、ホバーボードロックには固められなかったが、腕を蹴り上げると、またもバックトゥザフューチャーの体勢に。

 これを切り抜けたスカルは変型パッケージドライバーでマットにKUSHIDAを突き刺してチャンスを掴むと、強烈なラリアットをズバリ。そして、新兵器のザ・グラデュエーション(旋回式変型ダブルアームスープレックス)へ。

 大ピンチを迎えたKUSHIDAだったが必死に抵抗して阻止する。クロスフェイスチキンウイングに再び捕まるも、ファイヤーマンズキャリーの要領でスカルを担ぎ上げ、そこからバックトゥザフューチャーに移行。間髪入れずに連発してダメ押しし、何とかスカルを沈めてジュニア王座に返り咲いた。

 昨年の10・9両国でウィル・オスプレイに奪われたIWGPジュニア王座をKUSHIDAは1年ぶりに腰に巻くと、コーナーに上がって喜びを爆発させた。バックステージでも「ベルトが俺を必要としてたのか、俺がベルトを必要としてたのか、どっちでもいいですよ。どっちでもいい。1年ぶりに巻いてみて、ひときわ重いですね」と感慨深げに語ったKUSHIDAは、「前チャンピオンだけじゃねえぞ。歴代の王者全員の、ジュニアヘビー級の反骨精神。戦っているヤツらはみんな持ってんだろ? それを全部背負って、さあ行こうぜ、アイルランド。さあ行こうぜ、イギリス。さあ行こうぜ、タッグリーグ。さあ行こうぜ、WRESTLE KINGDOM」とこれからの戦いに思いを馳せていた。

【KUSHIDAの話】「獲ったぜ! 2018年生きてた証し。ベルトが俺を必要としてたのか、俺がベルトを必要としてたのか、どっちでもいいですよ。どっちでもいい。1年ぶりに巻いてみて、ひときわ重いですね。前チャンピオンだけじゃねえぞ。歴代の王者全員の、ジュニアヘビー級の反骨精神。戦っているヤツらはみんな持ってんだろ? それを全部背負って、さあ行こうぜ、アイルランド。さあ行こうぜ、イギリス。さあ行こうぜ、タッグリーグ。さあ行こうぜ、WRESTLE KINGDOM」

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