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6/9【新日本】リーとの頂上決戦制してオスプレイが1年ぶりにジュニア王座戴冠、G1出場を熱望

『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』大阪城ホール(2019年6月9日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合=○ウィル・オスプレイvsドラゴン・リー×

 スーパージュニア覇者のオスプレイがリーとの頂上決戦を制し、1年ぶりにIWGPジュニア王座を戴冠。試合後、オスプレイはジュニア王者のままでのG1 CLIMAX出場を熱望した。

 オスプレイは6・5両国で鷹木を下し、3年ぶり2度目のスーパージュニア制覇。次なる目標にIWGPジュニア王座獲りを掲げて、リーとのタイトル戦が決定した。リーはスーパージュニアをブロック2位タイで終えて決勝進出を逃しており、オスプレイ撃破で捲土重来を狙っている。両者は2017年のスーパージュニア公式戦で激突。オスプレイが勝利している。

 “スーパージュニア覇者vsIWGPジュニア王者"の頂上対決はスピーディかつハイレベルな先読み合戦で幕開け。お互いにコルバタを側転で切り返すと、オスプレイのオスカッター、リーのデスヌカドーラはどちらも空転する。ドロップキックが相打ちに終わると、同時にヘッドスプリングで立ち上がり、場内を早くも沸騰させた。

 オスプレイはプランチャで先手を取るが、リーは敬愛する柴田勝頼が得意とする武者返しや串刺し顔面低空ドロップキックで逆襲に転じる。オスプレイのサスケスペシャルを回避すると、不時着を許しても、そのまま鉄柵の上に座らせ、そこにトペスイシーダを一閃。決死の一撃で実況席のミラノコレクションA.T.ごとオスプレイを吹き飛ばした。

 しかし、オスプレイは逆さ吊り式ダイビングフットスタンプを下から蹴り上げて阻止。コーナー最上段からキリモミ式ケブラーダでダイブすると、止まらずに垂直落下式リバースDDT、背後からのトラースキックと畳みかける。再び激しい先読み合戦となると、リーが空中で首を取って急角度のDDTを繰り出したものの、続くデスヌカドーラはオスプレイがスタナーで切り返し、同時にリング上で崩れ落ちた。

 2人は闘志むき出しでエルボー合戦を繰り広げると、大技を惜しげも無く出し合ってせめぎ合い、何度も大阪城ホールを沸かす。先にアクセルを踏んだリーは、ロープを飛び越えての断崖式フランケンを強行し、勝利を確信したが、オスプレイはこれを不時着するウルトラCで流れを奪取。焦って飛びついてきたリーをエプロンめがけてのパワーボムで黙らせると、リングに戻り、シューティングスタープレスを投下した。そして、ロビンソンスペシャル(コークスクリューキック)からオスカッターで勝負に出る。

 あとがないリーはこれをカウンターのヒザ蹴りで撃墜して形勢逆転。場外側に向けてオスプレイをコーナーで逆さ吊りにすると、捨て身のダイビングフットスタンプを落として大ダメージを与えた。リングアウト寸前で戻ったオスプレイに強烈なヒザ蹴りをぶち込んだリーは、デスヌカドーラなどを連続して切り返されてしまったものの、負けじとオスプレイのパワーボム狙いを利用してカナディアンデストロイヤーを繰り出し、続けざまに強烈なランニングニーをぶち込んだ。

 そして、生ヒザ式の飛びヒザ蹴りを放つと、デスヌカドーラの構えに入るも、オスプレイは回転して不時着。トラースキックを2連発で突き刺し、後頭部をこん身のバックエルボーでぶち込んで活路を開くと、トップロープから飛びつくスーパーオスカッターから必殺のストームブレイカーに繋げて、死闘を制した。

 オスプレイが約1年ぶりにジュニア王座戴冠。頂上決戦で惜しくも敗れたリーも潔く負けを認め、オスプレイと抱き合うと、勝利を祝福した。「この試合は凄く価値のある重要な試合だった。ドラゴン・リーは以前戦った時よりも試合をするごとにドンドン進化している。彼こそが世界でも最高峰のジュニアの1人であることは明らかだ。ただ、このオスプレイも世界の最高のジュニア選手なんだ」と前王者へのリスペクトを口にしたオスプレイは、初防衛戦の相手にスーパージュニア公式戦で敗れたロビー・イーグルスを指名した。

 そして、「あえて俺は主張したい。ジュニアのベルトを持った状態でG1 CLIMAXに出場したいんだ」とさらなる野望を告白。「ジュニアにはその価値がないのか? それを考えてみてほしい。ジュニアのチャンピオンがG1 CLIMAXに挑戦する。あえて俺をその中に入れろと俺は主張する。スーパージュニアの優勝トロフィーをG1のトロフィーに変えてみせる」と優勝まで見据えた。

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