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1/26【DDT】丸藤が平田とダンス披露 「DDTではいろんな丸藤をお見せします」

『Sweet Dreams!2020』東京・後楽園ホール(2020年1月26日)
丸藤正道に名前を憶えてもらうためのスペシャルシングルマッチ ○丸藤正道vs平田一喜×

 丸藤が平田を虎王で撃破したものの、懇願されてダンスも披露。試合後には「いろんなプロレスがあって楽しいな。今後、DDTではいろんな丸藤をお見せします」と予告した。

 1・3後楽園でDISASTER BOX入りを電撃表明したノア・丸藤。かつてKO-Dタッグ王座をともに保持したHARASHIMAが率いるユニット入りとなったが、メンバーの平田だけは名前をまったく記憶していなかった。そこで、名前を覚えてもらうべく平田が挑む一騎打ちが組まれた。

 試合はまさかの幕開けに。平田がバックステージでパイプイスを使って丸藤を襲撃したものの、返り討ちにされたのだ。結果、入場テーマが流れても平田は姿を現さず。一方の丸藤が失神状態の平田を抱え上げ、パイプイス片手に入場する形となった。

 慌てて今林APが割って入って平謝り。「もう終わりだ。お疲れ様でした」と帰ろうとする丸藤を必死に止めると、平田を張り飛ばす。意識を取り戻した平田は「もう戦いたくない」とつぶやいたものの、今林APに一喝されると、「先ほどは奇襲してすいませんでした。でも、おかげさまで、僕はプロレスラーとしての自覚が芽生えました。どうか気持ちを入れ換えますんで、熱い気持ちを受け止めてくれないでしょうか? 改めてシングルマッチ、よろしくお願いします」と丸藤に頭を下げた。

 丸藤も仕方なく対戦を了承。握手で試合はスタートしたが、平田はすぐさま裏切り、再び丸藤にイスを振りかざす。だが、余裕の丸藤はイスを奪い取ると、リング上に設置し、そこに座るように命令すると、容赦なくトラースキックを突き刺した。さらに、四方のコーナーで逆水平を浴びせると、起き上がり小坊師式逆水平、ステップキックできついお仕置き。一方的な展開を変えようと、平田は後頭部に手刀を連打して何とかダウンを奪い取り、電飾メガネを装着して踊り始めたが、丸藤は背後からの逆水平で黙らせて、メガネをヒザ蹴りで破壊。これにはブーイングが巻き起こったものの、気にせず虎王で仕留めにかかった。

 が、その寸前で平田が待ったをかけると、「その鋭利な虎王は一旦置いといてください。何にも爪跡を残せず終わるところだった…。丸藤さん、僕は見ての通り、チョップだけでもう終わりでした。次の攻撃で負けるでしょう。だからって、僕はどうしても丸藤さんに伝えたいことがあるんです」とマイクアピールで必死になだめ、事前に書いてきたという手紙を読み上げ始めた。

 「拝啓・丸藤様…。元気ですか? 僕はおそらくひん死です。この手紙を読んでいるということは、あと一技で僕はKOです。丸藤さん、KO前に1つ伝えたいことがあります。僕は昔、学校に行かず、盗んだバイクで走り出しても生きる希望のない人生でした。しかし、そんなある日、街頭のテレビでたまたま丸藤さんの試合を見ました。その試合を見て、僕は生きる希望が見つかりました。こうして立派に生きてこれたのは、丸藤さん、あなたのおかげです。ありがとうございます」と嘘を駆使して情に訴えた平田は、「そんな僕はあと一技で終わります…レスラーとしても。どうか終わる前に、丸藤さん、願いを叶えてください。一緒に踊ってもらえないでしょうか?」と哀願した。場内も声援で後押しする。

 音楽がかかり、メガネを装着した平田が踊り始めると、最初は困惑した丸藤も結局メガネをつけ、平田と並んで華麗なダンスを披露した。音楽が流れたまま、平田は握手してから延髄斬りで即座に裏切り、首固めで丸め込むも、丸藤はギリギリでキックアウト。反対に丸藤が背後からのトラースキック、虎王で畳みかける。そして、改めて電飾メガネを装着してから、平田に敬意を表すかのように、再びダンスを披露しつつ、今度こそ虎王で3カウントを奪い取った。

 試合後、大の字になった平田に「お前よ、こんなことするためにDDT来たわけじゃないんだけどな。でもな、いろんなプロレスがあって楽しいな」と呼びかけた丸藤は、「今後、DDTではいろんな丸藤をお見せします」と予告。今日の試合を経て、さすがに平田の名前を覚えたようで、最後には「平田! 帰るぞ」と声をかけ、肩を貸して去っていった。

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