6/24【新日本】オカダが師・永田を熱闘絞殺 優勝&奪取が「僕の使命」
『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』会場非公表(6月24日※無観客TVマッチ)
2回戦 ○オカダ・カズチカvs永田裕志×
オカダが師・永田を熱闘の末に変型コブラクラッチで絞殺。『NEW JAPAN CUP』(NJC)準々決勝進出を決めると、「このNEW JAPAN CUPを優勝して、ベルトを獲るのが僕の使命です」と誓った。
連覇を狙うオカダの前に立ち塞がったのは、1回戦で怨敵・鈴木みのるを破り、勢いに乗っている永田だった。オカダにとって永田はかつて付き人を務めていた師匠とも言える存在。一騎打ちは2015年8月のG1クライマックス公式戦以来、5年ぶり2度目で、前回はオカダが勝利。しかし、52歳の永田は一筋縄ではいかなかった。
永田はIWGP王座V10を果たした時のガウンを着込み、闘志満々で登場。序盤はオカダペースで進んだものの、カウンターのキチンシンクから猛反撃に打って出た。重たいミドルキック3連発や低空ドロップキックからのエクスプロイダーなどで自分のリズムを刻む。
オカダがスピードを活かして巻き返したものの、永田はカウンターのフロントスープレックスで鎮圧。後輩の感情を引き出そうとするように、「やってみろ!」「もっと来い!」と叫びつつ、真っ向からエルボー合戦を仕掛けた。オカダはショットガンドロップキックやリバースネックブリーカーで押し返すが、永田は一歩も下がらない。コーナーに上がったオカダのあとを追うと、エルボーを何発食らおうともロープを掴んで踏ん張り、雪崩式エクスプロイダーでレインメーカーを追い詰めた。
師の気持ちに応えるように、オカダも後頭部、そして正面からドロップキックを放って逆襲。ツームストンパイルドライバーでマットに突き刺すと、1回戦で外道を仕留めた変型コブラクラッチの構えに。しかし、これを待ち受けていた永田はナガタロックIIで切り返して絞めに絞めた。
しかし、オカダは続くバックドロップやリストクラッチ式エクスプロイダーを完璧に防いで、スタンディング式の変型コブラクラッチへ。脅威の粘りを見せた永田は気合いで耐え抜き、エクスプロイダーで反攻。オカダも呼応して激しいエルボー合戦に発展したが、ローリング式レインメーカーをかいくぐった永田は遂にバックドロップでぶん投げた。だが、バックドロップホールドや大☆中西ジャーマンはオカダがしっかりと阻止し、しつこく組みついてくる永田の体勢を前方に崩すと、再び変型コブラクラッチに捕獲。耐える永田を胴絞め式で捻り上げてギブアップを奪い取った。
師・永田を絞殺してオカダがNJC準々決勝に進出。リング上で勝利者インタビューを受けたオカダは、「いろんなオジサンがいますけど、今日の永田さんを見て、カッコいいと思わない人いないでしょ。そんなダンディな…カッコいいって言うとちょっと違うと思うんで。ダンディな永田さん、オジサンでした」と独特な言い回しで永田を称えた。その闘志から感じるものもあったようで、「今のトップの新日本っていうものを感じてもらって。今、別に永田さんは諦めたとは思ってないですよ。絶対俺らと一緒にまたやってやるんだって思っていると思うんで。僕はいつでも胸を貸しますんで、永田さん全然かかってきてください」と3度目の一騎打ちも視野に入れた。
準々決勝(7・2TVマッチ)の相手は元闘龍門の同門・石森太二となるが、オカダの目には頂点しか見えていない。「俺しかいないでしょう。新日本プロレスだけじゃなく、プロレス界に俺しかいないし、俺しかやらないとダメだと思います。だからこそ、このNEW JAPAN CUPを優勝して、ベルトを獲るのが僕の使命です。それが永田さんとか、そういう先輩たちにお見せする、今の新日本プロレスなのかなと思います」と優勝&ベルト奪取を予告した。
「最後にひとつだけ言わせてください。…特にありません。というわけで、また次会いましょう。今日はどうもありがとうございました」と締めくくったオカダ。必殺技のレインメーカーも「金の雨が降るぞ」の決めゼリフも大会再開後は披露していない。その復活の舞台はNJC決勝、そして二冠王・内藤へのリベンジ戦にするつもりだ。
【永田の話「クソッ! あー、負けた! やられた、ベイベー! 次こそ、オカダ、またやらせろ!」
※オカダはノーコメント