6/24【新日本】意地の肉弾戦で真壁撃沈 石井が2回戦突破
『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』会場非公表(6月24日※無観客TVマッチ)
2回戦 ○石井智宏vs真壁刀義×
石井が真壁との壮絶な肉弾戦を正面突破。高橋ヒロムとの『NEW JAPAN CUP』(NJC)準々決勝へと駒を進めた。
NEVER戦線などで重厚な肉弾戦を繰り返してきた石井と真壁の対決が、今年はNJCを舞台に実現。石井はエル・デスペラード、真壁は辻陽太をそれぞれ1回戦で下し、8強入りを懸けた2回戦での激突となった。
やはりのっけから小細工無用の肉弾戦。気迫が目立った真壁がビンタとエルボーの乱打戦で優勢に立ったものの、石井も投げ捨てジャーマンで真壁の後頭部をコーナーにめり込ませて譲らない。
そのまま石井は真壁の首に殺到したものの、不屈のキングコングもラリアットを3度に渡って相打ちに持ち込むや、4度目で競り勝って雄叫び。シットダウン式パワーボムで叩きつけ、石井のワンツーエルボーを浴びてもショートレンジのラリアットで黙らせるようにねじ伏せる。スパイダージャーマンを狙ったところで石井に抵抗されても、すかさず雪崩式フロントスープレックスにチェンジして豪快にぶん投げた。
ところが石井もムックリと立ち上がるや、猛ダッシュでコーナー上の真壁にジャンピング・ラリアット一閃。逆に滞空時間十分の雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばし、ラリアットで突っ込んだ。
真壁もまだまだ沈まない。真っ向からラリアットを受けて立ち、逆にカウンターの袈裟斬りチョップを打ち込んでジャーマンへ。続くキングコングニーを避けられ、石井のノーモーション頭突きを2度に渡って鼻っ柱に浴びても、鬼の表情で仁王立ちを決め込んだ。
そのまま両者はこん身のラリアットを打ち合っては倒れない意地の我慢くらべに突入。芯まで響く豪腕合戦を繰り広げたものの、石井がノーモーション頭突きからの延髄斬りで真壁の視線をさまよわせると、なおも倒れぬ暴走キングコングにこん身のラリアットをズバリ。続けて垂直落下式ブレーンバスターで完璧に突き刺し、正面突破の3カウントをもぎ取った。
壮絶な肉弾戦を制してNJC2回戦を突破した石井だが、当然とばかりにさっさと退場。真壁を“芸能人"と揶揄(やゆ)していただけに「アレはもうダメだな! 黒パンと黒シューズ用意しとけ!」とゲキとも挑発とも受け取れる“出直し通告"で好敵手を見下した。
続く石井の次戦は7・2TVマッチの準々決勝。現IWGPジュニア王者の高橋ヒロムとの対決が実現する。