7/1【GLEAT】河上がT-Hawkを熱戦撃破 「一気にテッペンかっさらう」
『GLEAT Ver.1』東京ドームシティホール(2021年7月1日)
○河上隆一vsT-Hawk×
河上がT-Hawkを熱戦の末に撃破。『G PROWRESTLING』の“頂上決戦"と言うべき試合を制して弾みを付けた河上は「一気に俺がテッペンをかっさらう」と宣言した。
大日本からGLEATに金銭トレードで移籍した河上はT-Hawkに対戦要求し、今後の『G PROWRESTLING』の中心になるであろう2人による注目の一騎打ちが旗揚げ戦で実現した。大日本マットでは2020年3月にシングルマッチで対戦。河上が勝利しており、T-Hawkにとっては雪辱戦となった。
河上にとっては4ヵ月ぶりの実戦となったが、序盤からT-Hawkと一進一退の攻防を繰り広げた。先に仕掛けたのは河上だ。ブレーンバスターを狙われた場面で、逆に垂直落下式ブレーンバスターを繰り出して大ダメージを与える。さらに、逆水平を連打。T-Hawkも果敢に打ち返して何度も打ち合いになるが、そのたびに河上が競り勝ち、変型風車式バックブリーカーやブレーンバスターもさく裂した。
劣勢が続いたT-Hawkだが、矢のようなトペスイシーダを敢行して意地を見せる。リングアウト寸前でなんとか戻ると、再び逆水平合戦に突入。「負けるか!」と吠えて押し切りにかかったT-Hawkは、バックドロップで引っこ抜かれてしまったものの、コーナーに座った河上めがけて「落ちろ!」と逆水平を振り抜き、場外に叩き落とした。
コーナー上の攻防で競り負け、雪崩式ハリケーンドライバーの餌食となったT-Hawkだったが、即座に立ち上がってケルベロス(ランニングニー)をぶち込み、ダブルダウンに。同時に立ち上がる、ショルダータックルで正面衝突し、またまた逆水平合戦になだれ込む。スキを突き、ニーアッパー、リバースパワースラムと畳みかけたT-Hawkは、カウンターのラリアットを食らっても、即座に立ち上がり、後頭部めがけてケルベロスをズバリ。再びダブルダウンとなるが、先に動いたT-Hawkはコーナーに据えた河上を担ぎ上げて、スプラッシュマウンテンがさく裂した。
河上はそれでも沈まず。打撃戦に持ち込んで、ラリアットを振り抜くと、投げ捨てジャーマンで逆襲。抵抗するT-Hawkをハリケーンドライバーでマットに叩きつけた。ギリギリでT-Hawkが肩を上げると、場内は沸騰するが、河上は重たいエルボー連打から急角度のハリケーンドライバーでダメ押し。T-Hawkを沈めた。
大の字になったT-Hawkの前で勝ち誇った河上は「T-Hawk、とりあえず若大将は潰したよ。次は大将・CIMA、カズ、田中稔。他の若えヤツらともやってみてえけど、そんな興味ねえよ。1つずつよ、1つずつ、俺が今日みたいにぶっ潰してよ、着々と…いや、一気に俺がGLEATのテッペンをかっさらっていくからよ」と高らかに宣言した。
【試合後の河上】
▼河上「ちょっとな…いや、だいぶ強かったよ、T-Hawk。俺がGLEATに入って組まれた、この河上vsT-Hawk、シングル、もはや頂上決戦だろ? ベルトとか懸けてもおかしくねえぞ、マッチメイク的によ。幸先いいな。最強だよ。T-Hawk、とりあえず若大将は潰したよ。次は大将・CIMA、カズ、田中稔。他の若えヤツらともやってみてえけど、そんな興味ねえよ。1つずつよ、1つずつ、俺が今日みたいにぶっ潰してよ、着々と…いや、一気に俺がGLEATのテッペンをかっさらっていくからよ」
――久々の試合だったが?
▼河上「約4ヵ月ぶりだ、最後に大日本に出てから。まあでも、バッチリだな。いやあ、俺に4ヵ月もたせちゃったのが、少なくとも今日のT-Hawkの敗因のひとつだよ。準備期間をみっちり与えちゃったから、俺に。ばっちし4ヵ月今日のために作ってきたからな。いいね。プロレスいいね。4ヵ月ぶりにやった試合は。プロレス最高だよ。プロレスは本当に最高。俺の人生はいい意味でおかしくさせちまったよ、プロレスは。その責任はプロレスとGLEATに取ってもらうぞ」
【T-Hawkの話】「今日のGプロメイン。自分で俺が若大将とか言っておいて、負けたのはクソダサいと思っているよ。それ以上に、あいつに、河上隆一に気持ちで押し出されたのはもっと悔しいよ。俺はGLEATの一員である前に、いちレスラーだ。これからは強い心を持ったヤツが引っ張らなきゃいけねえんだよ! 俺はこんなところじゃ終わらねえぞ」