7/31【新日本】屈辱敗戦から一夜…EVILがベルト殴打で鷹木に報復

『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE 2021』東京・後楽園ホール(2021年7月31日)
○BUSHI&鷹木信悟&内藤哲也&SANADAvsEVIL&高橋裕二郎&ディック東郷&外道×

　屈辱的な敗戦から一夜明け、EVILがベルト殴打で鷹木に報復した。

　9・5メットライフドーム大会でのIWGP世界ヘビー級戦に向けて、連日前哨戦で対戦している王者・鷹木と挑戦者・EVIL。闇討ちKOでタイトル挑戦を決めたEVILは、前哨戦初戦となった7・27後楽園大会でも金的攻撃を使って王者を圧倒した。しかし、前夜の後楽園大会で行われたイリミネーションマッチでは鷹木が挑戦者を翻ろう。EVILの注意を引きつけ、BUSHIにオーバー・ザ・トップロープで敗れるという屈辱を味わわせ、遺恨がさらに深まっていた。

　屈辱的な敗戦から一夜明け、今大会でも8人タッグマッチで対戦。怒りをあらわにしたEVILはゴングを待たずに鷹木を襲撃した。場外で暴行を加えると、ベルトを奪い取って殴打を狙う。内藤が割って入って未遂に終わったものの、場外戦ではEVILが鷹木を本部席に叩きつけてさらに痛めつける。その後は内藤に代わる代わる集中攻撃を浴びせて、BULLET CLUBが暴れ回った。

　挽回したい鷹木はようやくタッチをもらうと、EVILを真っ向から攻め立てる。そんな王者の気迫を削ぐように、わざと立ち上がらずに体力回復に努めたEVILは顔面をかきむしって奇襲。串刺しラリアット、フィッシャーマンバスターと一気呵成に反攻した。後頭部を踏みにじって勝ち誇ると、東郷も介入。エプロンから鷹木を捕獲する。しかし、鷹木はEVILの突進を東郷に誤爆させると、EVILにはバックエルボー、ナックルパンチの連続攻撃。続くラリアットを読まれてもDDTでマットに突き刺した。

　BUSHIも勢いに乗って外道を攻め立てると、東郷のスポイラーチョーカー、裕二郎のスティック攻撃は内藤&SANADAが阻止。EVILはパイプイスを持ち込んで振り回したものの、鷹木が力ずくで奪い取る。パイプイスを手にした鷹木だったが、あえてそれは使わず、パンピングボンバーでEVILを排除。試合権のある外道には左腕ラリアットを振り抜いて援護射撃すると、最後はBUSHIがエムエックスで勝利した。

　ロス・インゴ軍の快勝となったが、直後に暗転。試合中に鷹木に昨日のお返しを出来なかったEVILが襲撃に出たのだ。IWGP世界ヘビー級のベルトを本部席から強奪し、鷹木を今度こそ殴打してKO。この一撃でベルトの一部が破損してしまう。勝ち誇った表情でリングをあとにしたEVILに対し、鷹木はしばし立ち上がれず、内藤の肩を借りて歩くのが精一杯だった。

　EVILは「オイ、鷹木。ざまあみろ、コノヤロー! 結局よ、テメェは俺の手のひらの上で転がされてんだよ。わかったか、オイ!? よく覚えとけ」とニヤリ。一方、鷹木は「百歩譲ってもな、俺を壊すのはかまわねぇ。だがな、ベルト壊してんじゃねぇぞ、この野郎! 絶対許さねぇからな、あの野郎…。覚えとけ、EVIL!」と怒りを爆発させた。

　前哨戦ロードはまだ始まったばかり。2人の戦いは血で血を洗う壮絶な報復合戦に発展しそうだ。


【BUSHIの話】「なんとなく、なんとなくだよ。イメージはできてるんだ。ただ、こればっかりは、俺1人の力じゃ何もできない。だからこそ、まあ一応、説得はしてみるよ」

【鷹木の話】「(※額を押さえ苦しそうに)オラ、クソ!! クソ、EVIL! オイ? 百歩譲ってもな、俺を壊すのはかまわねぇ。だがな、(※額を押さえていた手を広げて、破損したベルトのパーツを見せると)ベルト壊してんじゃねぇぞ、この野郎! 絶対許さねぇからな、あの野郎…。覚えとけ、EVIL! 覚えてろ!」

【内藤の話】「昨日といい、今日といい、BUSHIは気合い入ってるね。悔しさの表れかな? BUSHIのああいう姿見ると、ワクワクしちゃうよね。さあ、明日の後楽園ホール大会の対戦相手は、辻陽太。どうやら、辻の壮行試合らしいね。え!? なんでその相手、俺がやらなきゃいけないの!? そんなの本隊の選手でやればいいじゃん。だって、彼、以前、皆様の前で言った(Twitterの)"5万5千いいね"、ゲットしてないんでしょ!? なのに、なんで俺とのシングルマッチが実現してしまうわけ!? 新日本プロレスはちょっと辻陽太に甘すぎるんじゃないの!? まあ、決まってしまった以上、俺は、明日、後楽園ホール大会のリングに立つけど、試合後、『ああ、辻陽太の壮行試合の相手が俺でよかったな』って、俺が思えるような試合を、明日見せてくれよ。ま、無理だと思うけどね。カブロン!」

【EVILの話】「(※東郷を引き連れてコメントスペースへ現れ、持参したパイプイスに座り)オイ、鷹木。ざまあみろ、コノヤロー! 結局よ、テメェは俺の手のひらの上で転がされてんだよ。わかったか、オイ!? よく覚えとけ。よし帰るぞ(※と言って東郷と共に立ち去る)」