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3/20【DDT】MAOがユニバーサル初戴冠、足場からの荒技で佐々木粉砕 3・27後楽園で中澤迎撃

『Judgement2022〜DDT旗揚げ25周年記念大会〜』
東京・両国国技館(2022年3月20日)
DDT UNIVERSAL選手権ハードコア3WAYマッチ ○MAOvs葛西純vs佐々木大輔×

 MAOがラダーにかけた足場から雪崩式みちのくドライバーIIをテーブルめがけて敢行し、佐々木を粉砕。ユニバーサル王座初戴冠を果たした。試合後、AEW所属であることを強調した中澤マイケルが挑戦に名乗り。3・27後楽園大会での初防衛戦が決定した。

 ユニバーサル王座4度の防衛を誇る佐々木にMAOが挑戦表明。さらに、2017年3月のさいたまSA大会で佐々木に敗れた雪辱を狙う葛西も名乗りを上げ、3WAYによるハードコアルールでのタイトルマッチが両国大会で行われる運びとなった。

 ゴング直後から佐々木と葛西に無視されたMAO。「私を見て!」と何度も割って入るが返り討ちにされる。葛西と佐々木を同時に工事現場用のフェンスに叩きつけることに成功して、ケブラーダを敢行したものの、投入した工事現場用の足場があまりに大きすぎてコントロールできず墓穴。佐々木の巧みなラダー使いに鎮圧されてしまった。

 葛西が大量の竹串を投入すれば、佐々木もリングサイドの客席に2人を座らせ、コーナーから捨て身のダイビングエルボーアタックを敢行。有刺鉄線バットを投入すると、2人を同時にバットを挟み込んでのクロスフェイスで絞め上げた。

 粘るMAOはパイプイスを巧みに使って反攻。葛西のイス攻撃を回避して佐々木にダメージを重ねると、キャノンボール450°で勝負に。しかし、避けられてプラケースに激突。そこに葛西もパールハーバースプラッシュを投下するが、これも佐々木が回避すると、パイプイスに衝突し、自爆を誘発した佐々木が好機を掴んだ。

 佐々木は佐々木式ウラカンラナでMAOを仕留めにかかるも、葛西が急行。佐々木を垂直落下式リバースタイガードライバーでMAOの体に突き刺し、2人に大ダメージを与える。葛西はついにナイフまで投入。自らの胸板を切り裂いて絶叫すると、ギター片手にダイブしてきた佐々木の脇腹も引き裂き、垂直落下式リバースタイガードライバーを再び繰り出した。

 負けじと佐々木も急所蹴りやラダーへのスプラッシュマウンテンで巻き返すと、リング上に設置したテーブルに葛西を寝かせてラダーの上へ。しかし、葛西は「ゾンビ!」と叫んで息を吹き返し、「いいもの見つけた!」ギターを手にすると、佐々木に振り上げた。そのギターを背後から奪い取ったMAOは葛西、そして佐々木の脳天に一撃。MAOはラダーを2つ並べて、そこに足場をかける。抵抗する佐々木を黙らせたMAOは、足場からテーブルめがけてみちのくドライバーIIを敢行。強烈な一撃で佐々木を沈めた。

 MAOがユニバーサル王座初戴冠。アイアンマン王座を除くと、嬉しいシングル初戴冠となった。マイクを持ったMAOは「いやあ、長かった。ここまで本当に長かった。苦節1ヵ月半、今日こうして僕はユニバーサルのチャンピオンになることができたのは、お集まりいただいたお客さん、そしてWRESTLE UNIVERSEをご覧の皆さん、そして支えてくれたThe 37KAMIINA…の目の前にいる俺の頑張りのおかげです」と自画自賛。「せっかく、ユニバーサルのチャンピンになったからにはこのベルトの存在感を高めていく。そのために、存在感のあるヤツとしか防衛戦をしない」とアピールした。

 そこに中澤が登場。「存在感と言えばこの私、中澤マイケルです。そのユニバーサルのベルトって世界のために作られたものでしょ? だったら、この僕がそのベルトを獲ってAEWに持ち帰れば、もっともっとこのベルトを世界に向けて発信できるってことなんじゃないかな? 僕に挑戦させてくれないかな、MAOくん」と挑戦表明をぶち上げた。

 MAOは「三四郎ごときに負けている中澤マイケル、申し訳ないが顔じゃねえです。帰ってください」と拒否したものの、中澤が「考え方を変えてみましょうか? 三四郎に負けしまうような弱いこの私ですが、この胸に輝くロゴはAEW。この私相手にイージーな防衛戦をして勝てば、AEW選手相手に防衛したという事実ができる。もっともっとそのベルトを世界に向けて発信したことになりませんか?」と提示した。

 すると、MAOは一転して受諾し、3・27後楽園大会で初防衛戦が決定した。MAOは「中澤選手、次の後楽園、あなたを必ず超えて、AEWの選手に防衛したという実績を作ります。よろしくお願いします」と礼儀正しくあいさつし、中澤と握手を交わした。

☆3/27(日)東京・後楽園ホール『Day dream Believer 2022』10:30開場、11:30開始

▼DDT UNIVERSAL選手権試合
[挑戦者]
中澤マイケル
vs
MAO
[第6代王者]
※MAO初防衛戦

【試合後のMAO】
▼MAO「いや、長かった。本当に長かったですから。苦節1ヶ月半とかちょっとリング上では強がって言ってしまいましたが、実は2020年ぐらいからほぼDDTのベルト全部に挑戦して、全部ダメだったんでしょ、僕。6人タッグもダメだったし、2020年に田中将斗が持っていたKO-D無差別もダメだったし、EXTREMEも獲れなかったし、タッグも竹下さんと組んで獲れなかったね。で、最近やっと獲れたのがアイアンマンのベルトで、調子づいた勢いで。ここまで本当に長かったです。やっと、やっとここで1つキャリアの中で結果を出すことができました。DDTの25周年ですが、僕はDDTと同級生なんで。僕も1997年の1月生まれで、DDTとは同級生で。こんな25周年でしっかり結果を残せて、DDTの歴史に名前を残せてよかったです」

――佐々木選手と葛西選手、難敵2人が相手だったが?

▼MAO「カリスマ2人を出し抜いて、ちゃっかり勝っちゃったという面では、ある意味、俺もカリスマなんじゃないかなって。自分である意味、カリスマとして、これからも生きていこうと思います。ある意味ね」

――存在感がキーワードになっていたが?

▼MAO「存在感はですね、本当にあの2人の中で言うと、『MAOはちょっと顔じゃないな』って感じもするんですけど、自分でもMAOならできるんじゃないかっていう淡い期待があって。そこで、やっぱり自分をしっかり出さないとなと思って。存在感をテーマにして、しっかりベルトを獲れたんで、ユニバーサルのベルトもしっかり存在感を高めていきたいと思います。ちょっと存在感が無差別とかに比べると薄い気がするんで、存在感を大きくします」

――次はさっそく中澤マイケル選手が名乗りを上げたが?

▼MAO「勝てばAEWの選手に防衛したと。それは真の意味でユニバーサルになれるんじゃないかと。存在感がある相手もそうなんですけど、僕はこのユニバーサルという名前が好きなんで。僕はプロレスの系譜としてはユニバーサルプロレスで…UWFじゃないですよ? みちのくの前身だったほうのユニバーサルの流れを組んでいる選手でもあるので。そういうところの血筋もしっかり大事にしていきたいですね。まあ、中澤さんもDDTでデビューしているんで、そういった意味ではユニバーサルに繋がっていけるんじゃないかなと、無理矢理ですが、思います」

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