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12/25【DRAGONGATE】吉岡がBen-Kとの熱戦同期対決制してドリームV5 挑戦表明シュンに「いつでもかかってこいよ!」

『THE FINL GATE 2022』福岡国際センター(2022年12月25日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○吉岡勇紀vsBen-K×

 吉岡が熱戦となったBen-Kとの同期対決を制し、ドリームゲート王座V5を達成。2022年最後のビッグマッチを締めた王者はシュン・スカイウォーカーの挑戦表明を受けて「いつでもかかってこいよ!」と迎撃を宣言した。

 12・6後楽園大会で吉岡が望月を退け、ドリーム王座V4を果たした試合後、王者の元に「12月25日、福岡国際センター、次の挑戦者は俺だ。チキチキチキ」と書かれた手紙が黄金のバラとともに届けられた。いうまでもなく差出人はBen-K。吉岡にとってデビュー戦の相手との同期対決を迎えた。

 5分過ぎまで先手争いが続き、Ben-Kがショルダータックルをぶちかまして先制すると、「福岡! 間違いなく刻んでやるから!」と豪語。腹部攻めを展開して着実に吉岡を消耗させる。守勢に回った吉岡だったが、Ben-Kのスピアーを鉄柱に誤爆させて反撃を開始。痛打した右肩を脇固めなどで徹底攻撃した。

 なおも吉岡がエルボーを連発すると、Ben-Kは「来てみろよ、ヨシオ」「効いてねぇな」と意地で倒れず。起死回生のスピアーをさく裂させた。さらにアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げ、吉岡がバックドロップで反撃しても、すぐさまBen-Kドロップ(旋回式バックドロップ)で応戦。ならばと吉岡はドロップキックを放って譲らない。

 勝負の行方が見えない展開が続く中、吉岡がダブルニードロップを連発し、ブレーンバスターで投げれば、Ben-Kはジャックハマーで叩きつけて徹底抗戦。エルボー合戦でともに消耗しながらも意地で殴り合い、頭突きも打ち合う。Ben-Kがスピアーを叩き込むと、2発目をキャッチした吉岡はデスバレーボムを敢行。Infernoをさく裂させた。

 吉岡がフロッグスプラッシュを狙ってコーナーに上がると、Ben-Kはジャックハマーで叩きつけて阻止。スピアーで3カウント寸前に追い込む。パワーボムを食い止めた吉岡は掟破りの逆スピアーをさく裂。バトルフック、ダークネスバスターでたたみかけると、フロッグスプラッシュを発射した。それでもBen-Kは意地で肩を挙げたが、吉岡は再びフロッグスプラッシュを放って3カウントを奪った。

 26分の熱戦の末、吉岡がBen-Kを下してドリーム王座5度目の防衛を果たした。「福岡、この同期対決、勝ったのはこの俺、吉岡勇紀だ!」と絶叫した吉岡は「Ben-K、お前は同期のトップとして道を切り開いてきた。俺は自信満々のお前がうらやましかったよ。こんな何の武器もないこの俺は凄く情けなかったよ」と同期への思いを吐露。「だからこそ! 今日負けることができなかった。Ben-K、お前は本当に本当に強かったよ。またやろうぜ」とメッセージを送った。

 吉岡からマイクを受け取ったBen-Kは「今日、ヨシオに勝ってドリームのベルトを巻いて、新たに生まれ変わったチキチキBen-KとしてDRAGONGATEをドリームゲート王者として世界に広めていこうとずっと思ってたんですけど…俺の思ってた同期のヨシオは想像以上に間違いなかったです」と悔しさをにじませながらも吉岡を称えた。そして「ヨシオ、同期として同じ日に入門して、いつか必ず同期でメインイベントでドリームゲート戦を約束したな。俺たちの目標がまず一つ叶ったな」と感慨をのぞかせた。

 再びマイクを手にした吉岡は「Ben-K、いや、中村風太。同期の俺の中では風ちゃん。今日は本当にありがとう」と感謝し、右手を差し出す。Ben-Kも「間違いなかったよ、ヨシオ」と握手に応じた。

 大団円と思いきや、ここで場内に高笑いが聞こえてきた。二人の同期であるシュンだ。入場ゲート前に現れたシュンは「お前たち二人の戦いでちょっとはそのベルトに輝きを感じたと思ったら、試合が終わってみたら安い感動の握手と称え合いか。ホントに下らないな。それに拍手してる人間もあまりにも頭が弱すぎる」と罵倒。「吉岡、お前が言うドリームゲート王者としてDRAGONGATEを背負いたいだとか、歴代王者を倒して過去を超えたいだとか、俺は微塵も感じない。俺はお荷物を背負いたくないからな。けどな、かつて俺が輝かせたドリームゲートのベルト、お前みたいな生ぬるいレスラーが持ってることにいてもたってもいられなくて来ちゃった」と続けると、「吉岡、ドリームゲートのベルト、俺に渡してもらおうか」と挑戦を迫った。

 これを受けて吉岡は「おい、シュン。今度は俺にゴチャゴチャ言いに来たのか? 今のドリームゲートチャンピオンはこの俺だ。誰の挑戦であっても受けてやる。たとえお前であってもな。いつでもかかってこいよ!」と迎撃を宣言。シュンは高笑いとともに去っていった。

 シュンとのV6戦が決定的となった中、吉岡は「2023年もDRAGONGATEという最高のプロレスを皆さんにお届けできるように、これから選手一同、頑張っていくので来年もよろしくお願いします」とアピール。「ありがとうございました。そして、メリークリスマス!」の叫びで2022年最後のビッグマッチを締めた。

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