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1/5【新日本】ベルト化「KOPW 2023」最初の保持者は鷹木 オーカーンが挑戦要求

『NEW YEAR DASH!!』東京・大田区総合体育館(2022年1月5日)
「KOPW 2023」争奪戦 4WAYマッチ ○鷹木信悟vsグレート-O-カーンvsSHOvs矢野通×

 4WAY戦を制した鷹木がベルト化された「KOPW 2023」最初の保持者に。シングル2冠を逸したオーカーンが挑戦を表明した。

 1・4東京ドーム大会で行われたニュージャパンランボーで最後の4人に勝ち残った鷹木、矢野、オーカーン、SHOがKOPW 2023の座を争った。一度はKOPW撤退を宣言していた鷹木だったが、今年から自ら訴えたベルト化が実現したことで心変わり。KOPW獲りに再び乗り出した。

 開始と同時に矢野とSHOが場外に出て高みの見物を決め込み、鷹木とオーカーンの一騎打ち状態で幕開け。タックル合戦を展開していると、矢野が鷹木、SHOがオーカーンを同時にスクールボーイで丸め込んで意表を突く。鷹木とオーカーンが反撃を狙ってもSHOのセコンドについたEVILと裕二郎が場外から足をすくって妨害。SHOがコーナー金具ホイップ攻撃で矢野をいたぶり、EVILら拷問軍が3人がかりで暴行した。

 すかさずSHOが腕攻めからスネークバイトで矢野を料理にかかったが、鷹木が割って入った。エルボー合戦でSHOを圧倒したものの、またもEVILが介入。SHOが串刺しラリアット、フィッシャーマンバスターで追い討ちをかけ、鷹木を場外に落とせば裕二郎がイス攻撃をお見舞い。SHOが蹴りの雨を降らせた。

 鷹木もスピアーをキャッチしてのDDTで逆襲に転じた。セントーン、ブレーンバスターで巻き返し、SHOがワンツーエルボーを連打し、ラリアットを叩き込んでも鷹木は意地で倒れず。ショートレンジラリアットを叩き込む。ここで矢野とオーカーンが登場。オーカーンが矢野を一本背負いでぶん投げ、SHOのトーチャーツール攻撃を阻止した。

 だが、SHOが急所蹴りでオーカーンを撃退。矢野をイスで殴りつける。鷹木はイス攻撃を阻止し、オーカーンが押さえつけたSHOにパンピングボンバーをさく裂。オーカーンがEVILと東郷をアイアンクローで捕まえ、本部席に連行すると、鷹木が裕二郎をフェンスに叩きつけ、本部席のテーブルごと吹き飛ばした。

 リングに戻った鷹木とオーカーンが迫ると、SHOは両手を合わせて許しを乞うたが、鷹木がナックルパンチ、オーカーンがフロントハイキックを同時に決めて蹴散らした。鷹木とオーカーンはモンゴリアンチョップ連打を打ち合ったが、矢野が突然現れてマンハッタンドロップ、シーソーフリップでオーカーンを鎮圧。ならばと鷹木がパンピングボンバーを叩き込んだ。

 そして鷹木が矢野をコーナー金具に激突させ、パンピングボンバーで追い討ちをかけたが、オーカーンが戻ってきてフロントハイキックを鷹木に見舞い、矢野にエリミネーターを爆発させた。が、鷹木のスライディングエルボーによるカットが間に合って2カウント止まり。すかさず矢野をラスト・オブ・ザ・ドラゴンで仕留めた。

 鷹木がKOPWベルト最初の保持者となった。「これで一つ、俺の野望を果たすためにクリアしたぞ」と勝ち誇った鷹木は「俺もさんざん文句言ってたが、やっぱりこうして立派なベルトになったら正直嬉しいよ。気持ちがいいね」と満足げな表情を見せた。

 前夜の東京ドーム大会ではIWGP世界王者・オカダに挑戦を表明した。「まずはこのベルトを利用して行動を起こしてやるよ」と宣言した鷹木はこの日のメイン後、再びオカダの前に立って挑戦を要求。オカダから受諾の返答を取り付けた。

 一方、RPWヘビー級王者のオーカーンはシングル2冠ならず。試合後はベルトを手に鷹木と対峙。バックステージでも鷹木の前に現れ、「貴様、確かKOPWに参戦しねえとかなんとかほざいてたじゃねえか?」と疑問をぶつけると、鷹木と押し問答を展開した末に「そのベルト、てめぇには似合わねえ。寄越せ」と要求した。最終的に鷹木も受諾。両者によるKOPW戦が決定的となった。


【試合後の鷹木、オーカーン】
▼鷹木「(祝杯用の缶ビールが置かれたテーブルに座って)やるじゃねえか、新日本プロレス! そうだよ。タイトルマッチだったらしっかりビールを用意してくれないとな。ビールは得意じゃねえが、一口だけいただくよ(と缶ビールを一口飲む)。これで一つ、俺の野望を果たすためにクリアしたぞ。珍しく有言実行だ。どいつもこいつもベルトになった途端、色気づきやがって、この野郎。何だ、オーカーンの野郎。去年は何にも言ってこなかったのによ、ベルトになったらどいつもこいつもやっぱり欲しがるもんだな。俺もさんざん文句言ってたが、やっぱりこうして立派なベルトになったら正直うれしいよ。気持ちがいいね。でも俺はここで満足しないから。この後……今、入場曲が鳴ってるな? オカダ・カズチカに昨日、俺はIWGP世界ヘビー級王座に挑戦表明してんだ。オイ、このベルトを持ってキッチリ返答聞くからな。オカダよ、これでもう逃げらんねえだろう! まあいいや。とりあえずKOPWはKOPWで散々昨年やってきたからな。オーカーンだろうが矢野だろうが、まあSHO? SHO? 相変わらずしょうもないな。お前に関しては言うこと何一つねえや。いつでも来い! やってやるよ。まずはこのベルトを利用して行動を起こしてやるよ」

▼オーカーン「(報道陣の間から突然姿を見せると鷹木に向かって)一つ質問があるんだよ。帝国書記官から一つ質問があるんだ」

▼鷹木「何だ?」

▼オーカーン「貴様、確かKOPWに参戦しねえとかなんとかほざいてたじゃねえか? あれは、あのマニフェストはどうなったんでしょうか? 教えてくれよ」

▼鷹木「別に公約じゃねえよ。気が変わっただけだよ。お前だって気が変わることぐらいあるだろう?」

▼オーカーン「いいや。余だったらよ、支配者として、チャンピオン様として、言ったことは曲げねえよ! いや、もっともっと小さな話だ。日本男児だったらよ、1本筋を通すんじゃないのか?」

▼鷹木「待て待て待て。お前に日本男児の何が分かるんだよ? お前、モンゴル人だろ! 中国人か? 日本男児の何が分かるんだよ」

▼オーカーン「でも、分かるんだな、貴様よりはな! そうやってよ、言ったことをすぐ曲げて、そして何だ? 色めきだってる? それは貴様だろ? (鷹木が肩にかけているKOPWのベルトを叩いて)これを欲しておきながら、次は、いやその前からIWGP世界ヘビーが欲しい欲しい欲しい? てめぇの筋はどこにあんだよ! 余の方がよっぽど日本男児、大和魂を持ってるよ」

▼鷹木「イギリスのベルト巻いたヤツに言われたくねえよ、この野郎! いいか? まあ、パンケーキもいいけど……」

▼オーカーン「(鷹木の言葉を遮って)イギリスもモンゴルも中国も、そして日本も…(と祝杯用のビールを1本手に取って飲んでしまう)」

▼鷹木「ビールは飲むんか、お前!」

▼オーカーン「(ビールを鷹木にかける素振りをしてから)ハハハハハハ! そうやってビビっているところが大和魂を感じないっつうんだよ!」

▼鷹木「物を大事にしないヤツがな、大和魂を語るな、この野郎!」

▼オーカーン「逃げるのか? 逃げるのか? またそうやって逃げるのか? 逃げるのか? 逃げねえよな?」

▼鷹木「何が言いたいんだよ。何がしたいんだよ、お前は。ただ俺の邪魔がしたいのか?」

▼オーカーン「いらねえんだろ? そのアクセサリー」

▼鷹木「オイオイオイ、お前にKOPWの何が分かるんだよ」

▼オーカーン「そんなもんは分かんねえよ。ただそいつはアクセサリーにちょうどいいんだよ。いいか? アクセサリーっていうのはな、腰に巻くんだよ。肩に巻いてる時点で……格が落ちてるねえ!」

▼鷹木「まだ新し過ぎてな、硬えんだよ。腰に巻こうとした無理だから、とりあえず今日は…」

▼オーカーン「(鷹木の言葉を遮って)さすが言い訳が上手い! さすが嘘つき! さすが嘘つき! 言い訳が上手いね」

▼鷹木「いやいやいやいや! オイ、お前と漫才する気はねえんだよ! 何が言いたいのかハッキリ言えよ、この野郎!」

▼オーカーン「そのベルト、てめぇには似合わねえ。寄越せ」

▼鷹木「おう、そうか。だが、残念だったな。俺はこのベルトを持ってオカダ・カズチカにIWGP世界ヘビー級王座挑戦の返答を聞かなきゃいけねえんだよ。挑戦表明してっからよ。悪いな。その話はあとにしてくれ」

▼オーカーン「つまり逃げるってことか?」

▼鷹木「オイオイ(苦笑)」

▼オーカーン「それも懸ければいいだろ? IWGP世界ヘビーに挑む。裸一貫で行けばいいだろ? そのベルトが必要だってんなら、そのベルトごと余が世界ヘビーに行ってやるよ。余が言いたいのはそれだけだ」

▼鷹木「お前の方こそ筋が通ってねえじゃねえか! KOPWが欲しいのか、IWGPの挑戦権が欲しいのか、ハッキリしろ、この野郎! オイ、似た者同士じゃねえか、ハッキリ言ったらよ」

▼オーカーン「いらないんだよ」

▼鷹木「はあ?」

▼オーカーン「余はアクセサリーが欲しいだけだ。こんなものもな、(腰に巻いていたRPWヘビー級王座のベルトを床に投げ捨て)ゴミと一緒だ」

▼鷹木「オイ!」

▼オーカーン「(KOPWのベルトを指しながら)これも一緒だ、こんなものは(とビールをテーブルの上にぶちまけてしまう)。ただ、そのベルトが3つもあれば三冠王。余は支配者だ。アマチュア格闘技も何十種目も支配してきた、極めてきた! 十冠王になったんだ! プロレスも十冠王になる。そのための礎だ。それが一番分かりやすいだろう」

▼鷹木「お前、KOPWをナメてるよな? 頭もしんどいけどな、頭脳も使うけどな、肉体的にもしんどい。俺はKOPWを知り尽くしてんだよ。オイ、やる気あんだな?」

▼オーカーン「やってやるよ」

▼鷹木「後悔するぞ?」

▼オーカーン「余はな、貴様の土俵に合わせて闘うのは得意なんだよ」

▼鷹木「ああ、そうか。いいぜ。お前、ルール出して、提案してやろうじゃねえか」

▼オーカーン「おぉ、乗ったな? 次は逃げるなよ、チキン野郎」

▼鷹木「お前にルールを考える頭があんのか?」

▼オーカーン「それがお楽しみってとこだろ? そっから勝負だな。(テレビカメラに向かって)よし、今の撮ったな? 今の撮ったよな? 次は逃げるなよ? そのベルトも格闘技と一緒だ。支配してやるよ(と立ち去る)」

▼鷹木「(オーカーンが引き上げたのを見届けると)あいつの方が暗い野郎じゃねえか。筋通ってねえじゃねえか! まあ、俺はこのベルトを持ってやりたいことがたくさんあるんだよ。たくさんあるんだよ、新年早々! まだオカダから返答を聞いてねえけど、IWGP世界ヘビー級王座への挑戦、KOPW、さらにノア! ついに40代に入ってモテ期が来たな」

※矢野、SHOはノーコメント

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