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3/12【新日本】後藤がフレッチャー撃破で「20年目の春」始動 「トップ戦線に舞い戻る」

『NEW JAPAN CUP 2023』滋賀県立文化産業交流会館・イベントホール(米原市)(2023年3月12日)
2回戦 ○後藤洋央紀vsカイル・フレッチャー×

 後藤がフレッチャーとの熱戦を制してNEW JAPAN CUP準々決勝に進出。「キャリア20年目の春」を始動させた荒武者は「もう一度ヘビーのトップ戦線に舞い戻ります!」と11年ぶりV4による浮上を誓った。

 2009年、2010年、2012年と最多3度のNJC優勝を誇る春男・後藤は今年7月にデビュー20周年を迎える。1回戦シードでこの日がNJC初戦。相手は3・10甲府大会での1回戦でYOSHI-HASHIを撃破したフレッチャーで、毘沙門連破を予告して荒武者の前に立ちはだかった。

 試合はショルダータックル合戦、エルボー合戦で幕開け。後藤がラリアットで場外に叩き落として先手を取り、場外戦でもラリアットを叩き込んだ。フレッチャーもドロップキックで場外に蹴落として譲らず。ここから後藤は強烈なランニングローキックを食らうなどしばし劣勢を強いられたが、ローリングラリアットで反撃ののろし。村正、バックドロップの連続攻撃、珍しいプランチャで一気に押し返す。ダイビングエルボードロップも投下した。

 だが、フレッチャーのコーナーに乗せてのジャンピングハイキックで場外に転落させられた後藤はエプロンへのバックドロップ、コーナーからのケブラーダで攻め込まれてしまう。串刺しレッグラリアット、垂直落下式ブレーンバスターの猛攻が襲い、牛殺しで一矢報いても、GTRは不発。ショートレンジラリアット、後頭部へのゼロ戦キックを被弾し、ツームストンパイルドライバーで追い込まれた。

 それでも後藤は3カウントを許さず。フレッチャーの雪崩式攻撃を阻止して回天で叩き落とした。フレッチャーの強烈なエルボーで腰砕けにされても、ノーモーション頭突きで応戦。フレッチャーがラリアットでやり返しても、串刺し攻撃を回避してコーナーに乗せての消灯で逆襲。こん身のミドルキックで蹴り飛ばすと、牛殺し、GTRとたたみかけて20分を超える熱戦に終止符を打った。

 最多3度の優勝を誇る後藤が2012年以来11年ぶり4度目の優勝へ向けて始動。3・18浜松大会における準々決勝に進出し、NEVER無差別級王者・タマとの対決が決まった。後藤コールの中、マイクを手にした後藤は「後藤洋央紀、キャリア20年目の春がやってきました」と宣言。「今日は声出しOKということなので、ぜひ皆さんにまた聞きたい。NEW JAPAN CUP優勝するのは誰だと思う?」と問いかけた。「後藤しかいない!」などの声にご満悦の荒武者は「ありがとう。誰が何と言おうと俺がもう一度ヘビーのトップ戦線に舞い戻ります!」と誓ってみせた。

 そして最後に「ずっと前から寝ないで考えてました」という「せーの、消灯!」の叫びで締めた後藤。バックステージでも「もう一度シングルのテッペンに、トップ戦線に舞い戻りたい。その一心がこの俺を突き動かしてますよ。優勝しか見てません」とモチベーション高く浮上のみを見据えていた。


【後藤の話】「勝ったぞ。キャリア20年目の春だ。43歳、確かに体力的にはね、やっぱりきついものがあるよ。でも俺は突き動かすのは…もう一度シングルのテッペンに、トップ戦線に舞い戻りたい。その一心がこの俺を突き動かしてますよ。優勝しか見てません。以上」


【フレッチャーの話】「(アイシングしてくれるデイビスに対して)ありがとうよ。ゴトーよ……YOSHI-HASHIに勝って、今日は結構自信があった。今日のGTRを食らった今なら分かる。ビシャモン、どちらが相手になっても勝てる。どちらでもいい。俺かデイビスのどちらかがビシャモンのどちらが相手になっても3カウント獲ってやる。IWGPタッグ王座に挑戦できる時がきたら、UNITED EMPIREの最強のタッグ、オージー・オープンが立ち向かう」

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