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4/3【新日本】激闘一夜、ヘナーレKOPW奪取ならずも「俺はハングリー」 オーカーンは“誤審"主張

『Road to SAKURA GENESIS 2023』後楽園ホール(2023年4月3日)
○グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレvs石井智宏&オスカー・ロイベ×

 鷹木との激闘から一夜明けたヘナーレが「俺はまだハングリーだ。いつかあの場所にもう一度立つぞ」と宣言。オーカーンは「誤審」を主張した。

 激闘となった鷹木とのKOPW戦から一夜明け、ヘナーレがオープニングマッチに登場し、オーカーンとの帝国軍コンビで石井&ロイベと対戦。首から左肩にかけてテーピングを施して出陣した。

 まずはオーカーンが石井相手にエルボー合戦、タックル合戦の真っ向勝負を展開。果敢に攻め立てるロイベを弁髪を利してのチョーク攻撃やショルダークローで鎮圧し、玉座で蹂躙した。

 タッチを受けたヘナーレはコーナーに追い込んでの左右のボディブロー連打、サッカーボールキックと打撃でロイベを圧倒。ヒザ十字固めで絞め上げた。その後、石井にショルダータックルをぶちかまされたヘナーレは、エルボーを乱れ打たれてヒザをついてしまう。鷹木戦のダメージの影響を感じさせたが、ダイビングレッグラリアットで一矢報いてみせた。

 オーカーンがロイベの逆エビ固めに捕まると、ヘナーレはミドルキックでカット。石井が飛び込んでも串刺しジャンピングニーで返り討ちにした。ロイベには串刺しラリアットを叩き込むと、アバランシュホールドで撃退されたが、最後はオーカーンが大空スバル式羊殺しで勝負を決めた。

 鷹木戦の爪あとが残るヘナーレだが、満身創痍ながらも奮闘を見せた。新日本で7年間培った全てをぶつけてKOPW獲りならなかったものの、「昨日、お前は俺の最高のものを引き出してくれた。おかげで俺は行くことができるとは知らなかったところへ行けた」と鷹木に感謝。当然、心は折れておらず「俺はまだハングリーだ」と言い切ると、「いつかあの場所にもう一度立つぞ」とタイトル戦線への再浮上を誓った。

 一方、オーカーンは「いつもああやってレフェリー、会社のせいで我々帝国は冷遇を受けてきた。最後まで立ったはずだ。ファイティングポーズを構えたはずだ。それなのにあのクソレフェリーは取らなかった。これでヘナーレの7年も、エンパイアの2年も全て水の泡だ」と誤審を主張。怒りと不満は収まりそうにないが、気を取り直してオージー・オープンがIWGPタッグ王座に挑戦する4・8両国大会へ向けて「次はオージー・オープンが4・8両国でIWGPタッグを支配して、この新日本をグッチャグチャにしてやる」と予告していた。


【ヘナーレの話】「昨日の試合以来、初のコメントだ。シンゴは(俺に)やられ過ぎてリングで話すことができなかったな。俺は(回復するのに)丸1日かかったよ。最後に憶えているのはパンピングボンバーだ。その後、最初に俺が見たのは自分のベッドで目覚めた時の景色だった。おかしなものだ。シンゴ、俺は全てを見返したよ。そしてお前は俺を別のレベルに連れて行ってくれた。お前は誰とでもそういう試合ができる。お前は男の中の男。真のレスラーだ。誰とリングに上がっても、お前は最高のものを引き出す。それがオカダとのIWGPヘビー級選手権であろうと、NEVER無差別級、KOPWの王座をかけた試合であろうと、ヤングライオンとの試合であろうともだ。お前は常に最高のものを引き出す。そして昨日、お前は俺の最高のものを引き出してくれた。おかげで俺は行くことができるとは知らなかったところへ行けた。俺は1回の試合で2回お前を倒した。ヘイ、お前はラストカウントを獲ったな? お前は証明したんだ。最高のレスラーであるためには1年、1ヵ月、1週間、1日、そして1時間という時間すらかける必要がないということをな。たった1秒で最高のレスラーになれるんだ。だからこそ、お前は今日もチャンピオンなんだろう? 今夜はイシイが相手だった。お前がトレーニングを積んでいるのは知っている。3年前は俺とお前のはずだった。タカギと俺ではなかった。イシイと俺のはずだったんだ。お前は俺と同じようにあの試合に飢えているんだろう? 俺はお前をいつか打ち負かすと誓ったことを忘れたことはない。俺はまだハングリーだ。昨夜KOPWに挑戦したばかりで傷にテーピング、それに打撲傷もある。これもゲームの一部だ。いつかあの場所にもう一度立つぞ」


【オーカーンの話】「あぁクソッ! あぁクソッ! 帝国にベルトが集まるはずだったんだ。いつもああやってレフェリー、会社のせいで我々帝国は冷遇を受けてきた。最後まで立ったはずだ。ファイティングポーズを構えたはずだ。それなのにあのクソレフェリーは取らなかった。これでヘナーレの7年もエンパイアの2年も全て水の泡だ。それで満足か? 貴様らは! まぁ、だがよ、まだIWGPタッグがある。『SAKURA GENESIS』はエンパイアの大会だ。余も、あのウィル・オスプレイを倒したヤツをゴキブリみてえによ、ビックンビクンさせてボコボコにして、4年9ヵ月無敗のチャンピオンっていうよ、大偉業、前人未到の金字塔を立ち上げたんだ。この姿は(肩にかけたブリティッシュヘビー級のベルトを叩きながら)この凄さが分かるか? おい! イギリス在住でもないヤツがよ、ここまで。ついでによ、元NXT・UKのダン・モロニーもエンパイアと同盟を結んだ。もっともっとエンパイアはデカくなる。楽しみにしとけ」

【ロイベの話】「来る日も来る日も打ちのめされて、ドージョーでも毎日練習しては打ちのめされて。センパイに怒鳴られても毎日練習をして……。でも決して辞めないぞ。俺はプロレスが大好きなんだ。俺はやってやる、トップになるまで。毎晩徹底的にやってくれ。俺は居座ってやる。皆が俺のスピリットを分かるまでやってやる!」

※石井はノーコメント

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