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4/4【DRAGONGATE/武勇伝】武勇伝12年ぶり復活 金剛コンビがツインゲート奪取、拳王がタッグ2冠王に、近藤はドラゲーでの初栄冠

『武勇伝・令-ZERO-』新宿FACE(2023年4月4日)
オープン・ザ・ツインゲート選手権試合 ○拳王&近藤修司vsKzy&BIGBOSS清水×

 約12年ぶりに復活した武勇伝のメインで金剛コンビがツインゲート王座を奪取。拳王はタッグ二冠王に輝き、近藤はDRAGONGATEでのベルト初戴冠を果たした。

 望月マサアキが実行委員長を務める特別興行・武勇伝は2007年に始動。DRAGONGATE本戦では実現しない対他団体のカードを中心に据え、2011年11月まで定期的に行われていた。そんな武勇伝が約12年ぶりに復活。今回も刺激的な対抗戦が組まれたが、セミファイナルまではDRAGONGATE所属選手の敗戦が続いていた。

 メインイベントはツインゲート戦。6度の防衛を誇る王者のKzy&清水に近藤が挑戦表明。NOAHマットで金剛として共闘している拳王をパートナーに指名し、ベルト獲りに挑んだ。拳王は2021年11月以来2度目の同王座挑戦。現在、征矢学とともに世界タッグ王座を保持しており、勝利すればタッグ2冠王となる状況だった。

 Kzyに照準を合わせて試合をリードした金剛コンビだったが、清水がパワーを活かして逆転。フライングショルダーで拳王&近藤を吹き飛ばすと、2人まとめてバックフリップでぶん投げる離れ技を披露した。体力を回復させたKzyはスピードで近藤をかく乱。清水と怒とうの連続攻撃を浴びせると、KZ.time(ダイビングボディプレス)を狙ってコーナーに。

 だが、近藤がデッドリードライブで叩きつけると、チャンピオンチームにブルドッキングヘッドロック&ジャンピングネックブリーカーの合わせ技をズバリ。さらに拳王が清水に蹴暴をぶち込んだ。ミドルキック連打で清水が倒れないとみるや、拳王はアンクルホールドに捕獲。足を引っ張り上げて、土手っ腹を蹴りつけた。

 反攻を止めない清水がフライングショルダーで吹き飛ばすと、Kzyが急行。拳王にホイップ式合体エルボースマッシュをぶち込んだ。だが、拳王も輪廻でKzyを足止め。そこに近藤がランサルセを繰り出す。リングに残った清水と近藤はラリアットで何度も正面衝突した。

 押し切った近藤のキングコングラリアットがクリーンヒットすると、すかさず拳王がPFSを投下。決定的な場面だったが、Kzyのカットが間に合う。Kzyは各種エルボーを乱れ打ったが、金剛コンビはドラゴンスープレックス&キングコングラリアットの合体技で場外に排除した。

 拳王は清水に強烈なミドルキックを連打。清水は「負けるか!」と叫んで気を吐くも、近藤が延髄へのキングコングラリアットを振り抜く。勝負を捨てない清水は近藤をラリアットで排除したものの、直後に拳王がハイキックを一閃。なんとか立ち上がった清水だったが、拳王が再度ハイキックをぶち込むと、八木レフェリーが試合をストップ。拳王が劇的なKO勝利を決めた。

 拳王&近藤の金剛コンビがツインゲート王座を奪取。拳王は世界タッグ王座と併せてタッグ二冠王に。そして、近藤は意外にもDRAGONGATEでのベルト初戴冠となった。

 拳王はマイクを持つと、「金剛の拳王と近藤がツインゲートチャンピオンになったぞ。世界タッグベルトよりも全然こっちのほうが輝いているよな」と世界タッグのベルトを投げ捨て、手にしたばかりのツインゲートのベルトを満足げに見つめた。さらに「世界タッグのベルトはNOAH限定で防衛戦するけど、このツインゲートのベルトはDRAGONGATEのリングでやってやるよ」と宣言し、「おい、DRAGONGATEの選手、このベルトに挑戦したいヤツ、いないのか?」と呼びかけた。誰も挑戦者候補が現れず、観客から失望の声も上がると、拳王は「これがDRAGONGATEの弱さだよな」と吐き捨てた。

 「DRAGONGATEのリングでDRAGONGATEの選手が怖くなかったらいつでも挑戦させてやる」と改めて表明した拳王は「てめぇらクソヤローども、武勇伝の興行は楽しかっただろ? 次いつあるかわからないけど、DRAGONGATEがダメだったら、武勇伝の興行でこのベルトを防衛してもいいよ」と武勇伝の防衛戦実現も視野に入れた。

 最後を締めたのも外敵の拳王。「DRAGONGATEファン、いいか、よく聞け。これからもプロレス界を引っ張るのはツインゲートチャンピオンの俺たち金剛だ。そして俺、拳王だ。おい、新宿のクソヤローども、プロレス界を引っ張る拳王、俺に……ついてこい」と自信に満ちあふれた表情で言い切った。

 所属が全敗に終わり、ツインゲート王座も流出。武勇伝復活興行はDRAGONGATEにとって課題が残る結末に。次回興行は7月8日に決定。対抗戦がテーマの武勇伝で、DRAGONGATE所属レスラーたちは巻き返しを遂げることができるのか。


【試合後の拳王&近藤】
▼拳王「近藤、このツインのベルトは輝いてるよな。輝いてるけど、このベルトの団体のレスラー、俺たちにビビってんじゃねぇのか? 今日の戦い見ただろ? おい、9割9分、俺たちが押してたよな? お前らチャンピオンなんじゃねぇのか? 俺たちNOAHの金剛の拳王、近藤にビビってんのか? 普通だったらよ、いの一番に出ていくよな。ビビってるDRAGONGATE、いつ防衛戦できるかわかんないけど、それまで俺たちが輝かしておいてやろう。この次はな、チャンピオンになった近藤が今からメチャメチャしゃべると思うから、てめぇらクソヤローども、よく聞いとけ」

▼近藤「しゃべるぞ。3年か4年か、DRAGONGATEに上がってから散々、俺は悔しい思いしてきたぞ。おい、初栄冠だ。やっとだ。やっとチャンスが回ってきたんだ。わかるか? 今まで俺に悔しい思いさせてきたDRAGONGATEのレスラー、覚悟しとけよ。今、日本の団体で一番熱いユニットは金剛なんだ。DRAGONGATEにもユニットはたくさんあるけど、日本で一番熱くて強いユニットは金剛だ。誰でもいいぞ。DRAGONGATEの選手、誰でもいいからかかってこい。今までの俺の悔しさを晴らしてやるからな」

▼拳王「カッコいい! 今の近藤が全てだ。行こうぜ。誰も来ねぇんだろ? DRAGONGATEの選手。ビビってんのか? 俺たちに!」

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