4/8【新日本】BULLET CLUBがファンタズモを追放 KENTA&石森もフィンレーに加勢

『CSテレ朝チャンネル Presents テレビ朝日 新日本プロレス放送50周年記念 SAKURA GENESIS 2023』東京・両国国技館(2023年4月8日)
○エル・ファンタズモ&デビッド・フィンレー&KENTAvsタマ・トンガ&ヒクレオ&マスター・ワト×

　BULLET CLUBの新リーダー・フィンレーがファンタズモを暴行してユニットから追放。KENTAと石森太二もファンタズモを裏切り、フィンレー側に加勢した。

　ジェイ・ホワイトの追放を受けて、外道を従えたフィンレーがBULLET CLUBの新リーダーに就任。NEW JAPAN CUP準優勝という結果も出した。しかし、納得のいかないファンタズモは苦言を呈し、KENTA、石森との共同リーダー案まで提示。不穏な空気が漂う中、フィンレー&KENTA&ファンタズモがトリオを結成し、タマ&ヒクレオ&ワトと対戦した。

　入場時からBULLET CLUBは微妙な空気に包まれる。フィンレーはリング上を気にせずリングサイドの観客に接近してアピールするが、それをフィンレーが注意。ファンタズモは苛立ちを垣間見せた。

　序盤こそチームワークは機能したが、途中から亀裂が鮮明に。フィンレーはファンタズモをコーナーに上がらせると、連係をすると見せかけて、ワトをブレーンバスターで投げてしまう。フィンレーとファンタズモは殴り飛ばすようにタッチを交わしてにらみ合うと、KENTAが慌てて止めに入った。

　BULLET CLUBの内紛をよそに、タマとヒクレオが割って入ってワトを援護射撃。怒とうの連続攻撃でたたみかける。ワトはスキを突いてレシエントメンテでファンタズモを追い詰めると、プランチャなどを連発して大暴れ。場内を沸かしたものの、ファンタズモはサドンデスからのCRIIで一気に3カウントを奪った。

　試合後、フィンレーがNEVERのベルトを奪ってタマを痛打。さらに、KENTAもSTRONG無差別級のベルトでヒクレオを殴りつけて2人をKOする。フィンレーがしつこくタマを殴りつけると、見かねたファンタズモが止めに入る。ブチ切れたフィンレーがエルボーを浴びせると、怒ったファンタズモもやり返して乱闘に。KENTAと外道が止めに入るが、ファンタズモはヒジのサポーターを投げつけて怒りを爆発させた。

　すると、突然、態度をひょう変させたKENTAがファンタズモをgo 2 sleepで黙らせて、フィンレー派であることが明らかに。タッグパートナーの石森も駆けつけたものの、不敵な笑みを浮かべると、ファンタズモに急所蹴りを一撃。最後にフィンレーがシレイリ(こん棒)で殴打してファンタズモをKOすると、外道を加えた4人でTooSweetポーズを披露して勝ち誇った。

　BULLET CLUBの内紛はまさかの結末に。KENTAと石森はフィンレー側に加勢し、ファンタズモのBULLET CLUB追放が確定。1人肩を落としてリングを去っていった。

　フィンレーは新リーダーとして「ELP、お前は口が達者過ぎたようだ。リーダーについて語り過ぎた。問題だったのはリーダーではない。メンバーだ。だから俺がそのメンバーを選別した。俺はやると思ったことはやる」と改めてファンタズモに通告。さらに、「タマ・トンガ、帰ったらこの試合を注意深く見返してほしい。お前の運命も同じ道を辿ることになるからな。片手にメモを取りながら見てほしい。そして、その王座が俺に獲られるまでもう時間がないことを実感してほしい」とタマの保持するNEVER王座に照準を合わせた。

【フィンレーの話】「(KENTA、石森、外道を引き連れて現われ)エル・ファンタズモよ。俺はリーダーに見えるか? (KENTAらに視線を移して)コイツらは俺についてきてくれた。俺の哲学を理解している。俺のキラー(素晴らしい)な本能を理解している。今一度、この俺がBULLET CLUBの前リーダー(ジェイ・ホワイト)をどんな目に遭わせたのかおさらいしよう。このシレイリを使って、アイツの頭蓋骨を割ってやって、2ヵ月は人前に出れなくしてやった。何千マイルも離れた場所にいながら、アイツは未だにCLUBのロゴや名前を使ってやがる! だから会社から追放されたんだ! ELP、お前は口が達者過ぎたようだ。リーダーについて語り過ぎた。問題だったのはリーダーではない。メンバーだ。だから俺がそのメンバーを選別した。俺はやると思ったことはやる。KENTAもキラー(素晴らしいヤツ)だ。石森もキラー(素晴らしいヤツ)だ。俺たちは皆、キラー(素晴らしいヤツ)だ。フィラー(中身がないヤツ)でなはい。そしてタマ・トンガ、帰ったらこの試合を注意深く見返してほしい。お前の運命も同じ道を辿ることになるからな。片手にメモを取りながら見てほしい。そして、その王座が俺に獲られるまでもう時間がないことを実感してほしい。ベルトと一緒に子どもたちの記念撮影を撮っておくべきだ。そして息子に、娘に、そして妻に、ベルトを持って帰宅できなくなる日が近いことを伝えるべきだ。なぜならそのNEVER無差別級王座に、このTHE REBELが挑戦するからだ。これは俺のBULLET CLUBだ。BAD ASSなCLUBだ。THE REBEL時代が始まった」

【石森の話】「ざまあねぇな。笑っちまうよ。まぁアイツとは何度かジュニアタッグ獲って、その思い出は語り尽くせない。だが、その後どうだ? 見たら分かるだろ? アイツはもう…用済みだ! ということで、今日はここまでだ」

※ファンタズモ、KENTAはノーコメント

【ヒクレオの話】「KENTAよ。お前たちの前リーダー、ジェイ・ホワイトはやってやったぞ。卑劣なことをするのはもうやめろ。そんなことをするくらいならお前とは1対1のシングル戦でやりたい。BULLET CLUBはもう終わりだ」

【タマの話】「この王座に挑戦したいって? フィンレー? 分かった。あぁ、やってやるよ」

※ワトはノーコメント