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4/8【新日本】ヒロムがジュニア薄氷V3 鬼のヒザ攻めしのいでイーグルスを執念突破

『CSテレ朝チャンネル Presents テレビ朝日 新日本プロレス放送50周年記念 SAKURA GENESIS 2023』東京・両国国技館(2023年4月8日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○高橋ヒロムvsロビー・イーグルス×

 ヒロムはイーグルスによる鬼のヒザ攻めで土俵際まで追い込まれながらも、最後はTIME BOMBIIで執念突破。薄氷のIWGPジュニア王座V3を果たした。

 IWGPジュニア王者のヒロムは3・21長岡大会でリオ・ラッシュを返り討ちにしてV2に成功。試合後、VTRで挑戦表明をぶち上げたのがTMDK入りを果たしたイーグルスだった。前哨戦ではイーグルスがヒロムの左足に集中攻撃。ヒロムは「鋼鉄の足を持っている」と強がったものの、不安が残る状況でタイトル戦に臨んだ。

 ヒロムは積極策に出る。序盤からTIME BOMBを狙うと、お株を奪うロン・ミラー・スペシャルに捕獲。一気にサンセットフリップパワーボムの構えに。しかし、場外に着地した瞬間、左足に痛みが走り悲鳴。すかさず足攻めに転じたイーグルスは鉄柵を絡めてのロン・ミラー・スペシャルで拷問した。その後もイーグルスは執ようなヒザ攻めを展開。テーピングまで剥がすと、あの手この手で一点集中攻撃を続けた。

 ヒロムは何度反撃を狙っても不発に終わり、一方的な展開を覆せない。止まらないイーグルスはトペコンヒーロでヒロムを鉄柵に叩きつけると、王者を仕留めるべくロン・ミラー・スペシャルに捕獲。ロープエスケープを許しても、アサイDDTで叩きつけ、足めがけて450°スプラッシュを投下した。ヒロムはヒザを立てて撃墜するも立ち上がれない。両国は「ヒロム」コールに包まれた。

 ビクトリーロイヤルを決めたヒロムだったが、足のダメージから即座に追撃に出られない。それでもイーグルスのバックドロップに対して投げ捨てジャーマンを繰り出し、スープレックス合戦に持ち込むと、コーナーめがけてデスバレーボムをズバリ。クラッチを離さず、そのままTIME BOMBを爆発させた。肩を上げたイーグルスのハイキックに被弾してもトラースキックでやり返し、こん身のラリアットを2連発で叩き込むと、TIME BOMBIIの体勢に。

 イーグルスは抱え上げられたまま抵抗してコーナーに着地。あとを追ってきたヒロムを雪崩式リバースフランケンで突き刺す。急角度の一撃で崩れ落ちたヒロムを仕留めようと、足めがけて450°スプラッシュを投下。ヒロムは首固めで逆転を狙ったものの、しのいだイーグルスはロン・ミラー・スペシャルに再び捕らえた。場内は「ヒロム」コール一色に。

 ヒロムは懸命にロープを目指したものの、リング中央に引きずり込まれてしまう。それでもギブアップは寸前でこらえると、丸め込みに持ち込んでなんとか脱出。イーグルスの猛攻を切り抜け、トラースキックで形成打開を図る。冷静なイーグルスは軸足をローキックで刈ると、再びロン・ミラー・スペシャルを狙ったものの、強引に抱え上げたヒロムは変型TIME BOMBをズバリ。一気に勝機をたぐり寄せたヒロムはラリアットからのTIME BOMBIIで逆転の勝利を奪い取った。

 鬼のヒザ攻めで陥落寸前まで追い込まれながらも、最後はヒロムが逆転勝利。薄氷のV3を果たした。

 足のダメージは深刻で、バックステージでも座り込んでしまったヒロムだが「ずっと痛かった! やせ我慢だよ! 当たり前だろ! 痛ぇ〜! でもこうして防衛したよ」と強がった。「ジュニアは俺がチャンピオンでいる限り、いや、俺がチャンピオンじゃなくても、新日本プロレスが一番のプライドなんだよ」と王者としての威厳をあらわにしたヒロム。激闘のダメージを気にせず、メイン後にはIWGP世界ヘビー級王座を獲得したSANADAに挑戦表明。金丸義信がベルト挑戦に名乗りを上げると即座に受諾し、次なる防衛戦が早くも決定的となった。

【ヒロムの話】「痛ぇ〜! (うめきながら足を引きずってインタビュースペースにたどり着き、左足を伸ばして座り込むと)ずっと痛かった! やせ我慢だよ! 当たり前だろ! 痛ぇ〜! あぁ〜、でもこうして防衛したよ。3度目か! まだ3度目か! 何だよ最多って! まだ言うの早かったなオイ! せめて半分ぐらい行ってからにすりゃよかったよ! でも俺は言ったこと曲げねぇぞ! 初めて獲った時からだ。ずっと言い続けてる。俺は狙うぞ。ロビー、『そんなこと意味ねぇ』って言ったか? 何て言った、昨日? (立ち上がりながら)ジュニアは俺がチャンピオンでいる限り、いや、俺がチャンピオンじゃなくても、新日本プロレスが一番のブランドなんだよ。そんな自信もねぇのか? まずはそこから身につけてこい。いつも言ってる。最後に言ったろう。『すげぇ楽しかった』と。すげぇ楽しかったよ。負けてもそう感じるだろう。勝った俺はもっと楽しいぞ。さて、さて、さて、さて……(と言いながら立ち去る)」

【イーグルスの話】「ボーイズ(TMDKの仲間たち)が揃っていたらどうなっていたか。(ザックが立ち去ると)俺は今日、業界を覆したかった。IWGPジュニアヘビー級王座を獲ることでそれが成せるはずだった。俺は自己中な男じゃない。TMDKに入った理由もそれだ。TMDKに自己中な人間はいない。俺たち…マイク、シェイン、ザック、若きフジタ…俺たちは皆、未来のためにいるんだ。プロレスをより良くするために、自分たちのため、王座のためではなくて、業界全体を良くしたいからだ。だから仲間たちとやってるんだ。リングサイドにマイクとシェインがいたらどうなっていたか想像してみてほしい。そして世界中のTMDKメンバーが応援してくれていたらどうなっていたか。粘れていたはずだ。もうすぐのところだったし、粘れていたはずなんだ。なのに…高橋ヒロム…鋼鉄の足を持っていてもいなくても…負けたよ。(日本語で)オメデトウ、ヒロム。(英語に戻して)でも俺の旅はここで終わりじゃない。BEST OF SUPER Jr.がこのあとに予定されている。今回は30回目という節目の年だ。今年のスーパージュニアで痕跡を残さないわけにはいかない。5年目の痕跡となるわけだ! こんなことが言える外国人選手が俺以外にどこにいる? 俺こそが、外国人選手のMVPだからだ。ジュニアヘビー級では特にだ! ロビー・イーグルスは全てを捧げる! BEST OF SUPER Jr.で俺は何かしらの方法で復讐をする。次は何かって? 次のTMDKは? 次のロビー・イーグルスの取る手は? (日本語で)シンニホン。ニュージャパンタマシイ! (英語に戻して)1週間も休みがない中、シングル3戦が予定されてる。ヒロムよ、お前は何をしている? 鋼鉄の足をアイシングして過ごすのか? 俺はアデレードでリンク・バーネット、シドニーでニュージーランド道場のアンドレア・ウオボス、メルボルンでオマエのL・I・J仲間、シンゴ・タカギをスナイパー・ボブが狙って、それぞれから勝利を掴み取る。シンゴ、俺の庭に来るわけだな。ヘビー級かもしれないが、俺はヘビー級と同じ威力で当たっていくし、見たことのないジュニアヘビー級のハイフライを見せてやる」

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