4/27【新日本】ナイト歓喜の初挑戦初戴冠、Catch2/2撃破で“JET SETTERS"がIWGPジュニアタッグ奪取
『Road to レスリングどんたく2023』広島サンプラザホール(2023年4月27日)
IWGPジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○ケビン・ナイト&KUSHIDAvsTJP&フランシスコ・アキラ×
KUSHIDA&ナイトの『JET SETTERS』が、TJP&アキラの『Catch2/2』を破ってIWGPジュニアタッグ王座初挑戦・初戴冠に成功。驚異の身体能力を誇るナイトがそのポテンシャルをいかんなく発揮して一気にスターダムに駆け上がった。
ロス道場出身でキャリア3年のナイトは、昨年末のジュニアタッグリーグ戦から新日本ジュニアに本格参戦。驚異的なジャンプ力など身体能力の高さを見せつけつつ、KUSHIDAに師事しながらレスラーとしての技量を磨いてきた。
広島の地で4度の防衛を誇る盤石王者『Catch2/2』に挑戦。序盤から随所でナイトが飛び回り、鉄柵を踏み台にしたボディアタックを繰り出すなどして躍動した。一方でKUSHIDAと二人三脚の腕攻めも繰り出すなど、師弟の絆を源としたチームワークも見せつけた。
そして中盤にも滞空時間十分の旋回式ボディプレスや三角飛びボディアタックを繰り出して、場内のどよめきを誘う。さらにはKUSHIDAが肩車したアキラに、得意のダブルインパクト式ドロップキックをぶっ放してみせた。
譲らない王者コンビも得意のアリウープ(合体フェイスバスター)や、ダイビングフットスタンプ&ファイナルカットといった合体攻撃を次々と繰り出して瞬く間に反撃。KUSHIDAとTJPは腕とヒザを狙い合う関節技合戦を繰り広げて戦況は白熱の五分となった。
そして最終盤にはカットプレーを機に、4人が読み合いながら次々と入り乱れる乱戦状態に。4人大の字となったところで「ゼッタイカツ!」とナイトが日本語で叫んで躍動したが、そのナイトを『Catch2/2』が止めるや、TJPが得意のエアウォーク式ダイビングボディプレスを投下だ。続けざまに必殺合体技のツーバイフォーを繰り出して万事休すかと思われた。
だが、KUSHIDAのカットがギリギリで間に合う。報いたいナイトも、逆にTJPに強烈な振り子式DDTをカウンターで発射。返す刀でコーナー上のアキラに、ノーステップでコーナーに飛び乗っての雪崩式フランケンシュタイナーも放つ。さらにはKUSHIDAとの合体技“カルチャークラッシュ"(合体振り子式DDT)を完璧に決め、歓喜の3カウントをつかみ取った。
初挑戦初戴冠となったナイトは、KUSHIDAと抱き合って喜びを爆発。『BEST OF THE SUPER Jr.30』を前にした新日本ジュニアでまた一人、注目株の新星が浮上を果たした。
【試合後のKUSHIDA&ナイト】
▼KUSHIDA「ごめん、ごめん。コーナー間違えた。アホな先輩でごめん」
▼ナイト「ソーソーソーソー」
▼KUSHIDA「大丈夫?」
▼ナイト「ダイジョウブ」
▼KUSHIDA「ちょっと時間ロスしたな、それで」
▼ナイト「ノープロブレム」
▼KUSHIDA「行きたかったんだよ。はあ、サンキュー」
▼ナイト「アリガトウゴザイマス」
▼KUSHIDA「(※英語で)よくやった。最初の挑戦でタイトルを獲ったな!?」
▼ナイト「ハイハイ」
▼KUSHIDA「凄いポテンシャルや。このタッグのベルト、下手したらシングルのタイトルの2倍、4倍喜びを共有するってことで、こんなにうれしい日はないよ。ありがとう〜〜!」
▼ナイト「アリガトウゴザイマス、KUSHIDAサン。このタイムトラベルの旅を一緒にさせてもらってありがとうございます。とても長い旅だった…。俺の新日本での最初の年はパンデミックの最中だった。まさに無観客で、ファンの声も聞こえないし、姿さえ見えない。ヤン
グライオンとしての最初の年のことだ。2年目もアメリカ国内のツアーが2度だけで、新日本の全貌を感じることはできなかった。そして3年目。KUSHIDAサンと組み、ヤングライオンとして俺の初めてのツアーがあった。そしてツアー中に卒業した初めてのヤングライオンになったんだ。お楽しみの旅行とか、そういうのもなしで。ドージョーシステムを経験し終えた最初のアフリカンアメリカン・ヤングライオンとなった。それから、俺にとって2度目のツアーで、IWGPジュニアタッグ王座に初挑戦し、王者となった。ここにいるのは、本物のジェットセッターだ。すべては、いま俺の横にいる人のおかげだ」
▼KUSHIDA「君を信じてよかった。2023年、アフリカン・アメリカンの彼と、ジャパニーズのKUSHIDA。(※英語で)フィニッシャーDDTの名前は?」
▼ナイト「カルチャークラッシュ」
▼KUSHIDA「カルチャークラッシュ」
▼ナイト「カルチャークラッシュ」
▼KUSHIDA「(※英語で)ああ。OK。TJPとフランシスコ・アキラに感謝したい。なぜなら彼らは俺たちの挑戦を受け入れてくれた。それで、次の挑戦者は誰だ?」
▼ナイト「誰になるだろうか。このベルトをニュージャパンユニバース中持っていける。IMPACT!のエース・オースティンとクリス・ベイ、ForbiddenDoorでルチャ・ブラザーズ、トップ・フライトとか。ストリート・プロフェッツのことも忘れてないぜ。なぜなら俺たちは最高のジュニアタッグチームだってことを証明したところだ」
▼KUSHIDA「ニュージャパンにもいっぱいいるしね」
▼ナイト「でも、俺たちが世界のどこを見ても最高のタッグチームだ」
▼KUSHIDA「ああ、ヤングバックスとかね」
▼ナイト「ヤングバックス、たしかに、相応しい」
▼KUSHIDA「モーターシティ・マシンガンズ」
▼ナイト「アー、モーターシティ・マシンガンズ。ハイ」
▼KUSHIDA「彼らとタッグチームとして肩を並べる存在になれたらいいなと。(※英語で)OK、君に教えてあげよう。新しい日本語を1つ教える」
▼ナイト「OK」
▼KUSHIDA「(※英語で)日本語で“グレイト"を何と言うか知っているか?」
▼ナイト「いや、まだ知らない」
▼KUSHIDA「スゴイ!」
▼ナイト「スゴイ!」
▼KUSHIDA「そうだ(※と言ってナイトに囁く)」
▼ナイト「OK」
▼KUSHIDA「OK」
▼ナイト「ハイハイハイ」
▼KUSHIDA「Why?」
▼ナイト「Why?」
▼KUSHIDA「Because……」
▼ナイト「オレタチハ」
▼KUSHIDA「スゴイ!」
▼ナイト「ツヨイ!」
KUSHIDA「混ざっちゃった。ワン・モア・タイム?」
▼ナイト「OK。オレタチハ」
▼KUSHIDA&ナイト「ツヨイ!」
▼ナイト「ヘイ。そろそろ時間だ。ビールを開けて、お祝いだ。2本いっちゃう!?カンパーイ!」
※缶ビールを開けて、ともにビールを浴びる二人
▼ナイト「フォーー!」
▼KUSHIDA「センキュー、ケビン!よかったな!報われたぜ!やった。アイ・コール・柴田さんと、LADOJOスタッフと、あと誰だ?アレックス・シェリーにLINE電話するわ。ありがとう!うれしいよ!」
【試合後のTJP&アキラ】
▼TJP「(※コメントスペースで座り)どこが一番痛いんだろうか。腕か?頭か?……(※自分の胸を指して)心か?1年にわたり、そうほぼ1年だ。Catch2/2はジュニアタッグ王者だった。その防衛記録で俺たちに勝る王者組はいない。ただ1組、オオタニ・タカイワ組以外は。史上2位だ。今年はこの子(アキラ)のおかげで、生まれ変わったみたいな気分だった……(※何かを思い返すように微笑む)2人でたくさんのことを成した。それは史上初のことだったり、長い間成されていなかったことだったり。そして初めて壁を破る時には……血まみれになってしまうようだな。でもそれは問題ない。王座を去るが、お前(アキラ)にはこう言った……これはきっと第1章の終わりなんだ。俺たちの第1章『勝者』は終わった。それが終われば、また始めるだけ。それでいいんだ。第2章が待っているのだから。ふたたびCatch2/2の番だ。上手く説明できないが、その味がする。俺はそれを感じるし、においがわかるんだ。だが別の何かもまた、一緒にやってくる」
▼アキラ「(※イタリア語と英語を交互に)すまない。本当にすまない。すまない。すまない。すまない。すまない。ゴメンナサイ。(※TJPはアキラの頭をなでる)ゴメンナサイ。(※大声で日本語で)ゴメンナサーイッ!(※うめき声を上げたあと、TJPと額を合わせる。2人そのままよろよろと立ち上がる)」
▼TJP「立つんだ。(※アキラに肩を貸す)勝った時も、負けた時も俺たちは立つんだ。(※アキラのあごをつかみ、言い聞かせるように)わかったか?俺たちは立つんだ。(※と言ってアキラの胸を叩くが、なおもアキラが座り込みそうになる)俺たちは立つんだ。別の何かがやってくるぞ(と言って控室へ。アキラもそれに続く)」