5/13【新日本】ワト熱闘撃破、メイン締めYOHがSJ初優勝へ「俺と一緒にシビれようぜ!」

『BEST OF THE SUPER Jr.30』長野県立武道館(2023年5月13日)
Bブロック公式戦 ○YOHvsマスター・ワト×

　YOHがワトを熱闘の末に撃破し、スーパージュニア1勝目。初優勝に向けて進み出したYOHは「俺と一緒にシビれようぜ!」と吠えた。

　デビュー10周年の節目に初優勝を目指すYOHが長野大会のメインに登場。スーパージュニア公式戦で同じく新日本生え抜きのワトと激突した。開幕戦ではロビー・イーグルスに敗れて黒星発進となったYOHだが、気落ちすることなく奮闘した。

　序盤からワトのベンダバルに捕まったYOHだが、場外に逃れると会場後方の壁まで下がって挑発。リングに戻ると、逆にワトを場外に追いやり、プランチャを敢行した。ウルトラタイガードロップを皮切りに首攻めで序盤戦をリードする。

　ワトにとってYOHはデビュー戦の対戦相手。2年前の公式戦では敗北を喫しており、負けられない。ノータッチトペコンヒーロ、レシエントメンテと得意技を連発して勢いに乗ると、ベンダバルに再び持ち込んだ。

　しのいだYOHは豪快なドロップキックで反撃ののろし。先読み合戦を逆回転ドラゴンスクリューで制すると、雪崩式ブレーンバスターを決める。ワトもスワンダイブ式エルボースマッシュや旋風脚で譲らず。ローリングソバットを華麗にぶちこんだものの、負けじとYOHはボディスラム式牛殺しで両者大の字に持ち込む。

　ふらつきながらもエルボー合戦で火花を散らすと、YOHはワンツーエルボーで押し切り、ドラゴンスクリューへ。読んだワトは上手く押さえ込んで揺さぶりをかけると、ハイキックを一閃。通天閣ジャーマンやレシエントメンテをしつこく仕掛けた。だが、必死にしのいだYOHはリバースフランケン、トラースキックと一気呵成。こん身のラリアットを振り抜くと、DIRECT DRIVEで突き刺して熱戦を制した。

　YOHが生え抜き対決を制して1勝目。長野大会のメインで勝利を飾った。試合後、マイクを持ったYOHは「しゃあ!」と雄叫び。「長野のみんな、シビれてますか!? あと1つ、俺のことを好きですか!?」と観客に呼びかけると、「だったらさ、だったらさ、だったらさ。俺と一緒にシビれようぜ!」と絶叫し、「ワト、ありがとう」とワトにもメッセージを送って大会を締めくくった。

　「シビれようぜ」と言えばかつてのパートナーであるSHOが3K時代に使っていた決め台詞。YOHはあえてその言葉を使った理由を語ることなく、ノーコメントで控え室へ。なにはともあれ、1勝目を挙げ、初優勝に向けて動き出したYOHの次戦は明日(14日)の名古屋大会。帝国軍の新顔ダン・モロニーと激突する。一方、ワトはエル・デスペラード戦を迎える。

【ワトの話】「YOHのカベ、高ぇな……。あいつにさ、俺は1度も勝ったことねぇんだ、シングルマッチで……。だからこそ、超えなければならない存在、そのうちの1人……あんた、YOHさんだよ。ただ、俺はここで終わったわけじゃない。プロレスラー、マスター・ワトは、やられても這い上がるんだ。やられても這い上がるんだ……。そして、見てるすべてのファンの皆様、日本の、世界の皆様に、努力すれば夢は叶うんだってことを、証明してみせます」

※YOHはノーコメント