プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/18【新日本】三冠王者・永田が原点の地で全日軍に快勝 青柳の挑戦受諾、全日7・2後楽園で迎撃へ

『NEW JAPAN ROAD 永田裕志Produce Blue Justice XII〜青義回帰〜』佐倉市民体育館(2023年6月18日)
○永田裕志&棚橋弘至&小島聡vs宮原健斗&青柳優馬&安齊勇馬&青柳亮生×

 永田が自主興行のメインに三冠王者として登場して快勝。全日本・青柳の挑戦表明に「受諾」を返答し、全日本7・2後楽園大会での迎撃が決定的となった。

 三冠王座を保持する永田は前夜の全日本6・17大田区大会で安齊を退け、3度目の防衛に成功。試合後、青柳が挑戦を表明すると、永田は「明日の佐倉大会の試合後に判断してやるよ」との意向を示していた。

 佐倉は永田がレスリングの試合に初出場した格闘人生原点の地。この日、三冠王者としてメインに立った永田は棚橋&小島&ワトと組んで、宮原&青柳&亮生&安齊の全日本カルテットを迎撃した。

 永田は誇らしげに三冠ベルトを見せつけて出陣。青柳から挑発されて先発で向き合うと、腕の取り合いから強引なエクスプロイダーで先制して永田コールを起こした。青柳もすぐさまショルダータックル、ドロップキックで反撃。敬礼ポーズでお株を奪ってブーイングを浴びると、永田はフロントハイキックを打ち込んだ。

 ALL TOGETHER6・9両国大会でNOAH清宮海斗とエーストリオを結成した棚橋と宮原が今度はエース対決を迎えた。ともにあおって両者へのコールが交錯し、宮原が離れ際のチョップでブーイングを起こした。ジュニアオールスター戦3・1後楽園大会で一騎打ちを行い、AT両国大会で6人タッグ対決したワトと亮生が9日ぶりに再激突。ドロップキックの同時発射などスピードを駆使した先手争いを展開した。

 その後、全日本軍が小島に的を絞って主導権を握った。青柳は控えの永田にドロップキックを見舞ってから、マシンガン逆水平、「いっちゃうぞバカヤロー!」と小島のお株を奪いまくり、ダイビングボディアタックから永田ばりの腕固めで絞め上げた。

 小島が劣勢を逃れると、棚橋が宮原にフライングフォーアームを放ち、ドラゴンスクリューで青柳兄弟をなで斬りにする大立ち回り。ダイビングサマーソルトドロップも投下したが、宮原は低空ドロップキック、側頭部へのドロップキックの連続攻撃で反撃して健斗コールを起こす。エルボー合戦で火花を散らし、棚橋が左張り手を見舞えば、宮原はカウンターのフロントハイキックでやり返した。

 終盤、永田が亮生をエクスプロイダーで攻め込むと、青柳が飛び込んだ。ミドルキックを連打する永田をドラゴンスクリューで吹き飛ばすと、全日軍は安齊がダブルアームスープレックス、青柳がダイビングエルボードロップ、亮生がムーンサルトプレスを立て続けに決めた。両軍が入り乱れる混戦模様の中、青柳がロックボトムで永田を叩きつけたが、永田コールに応えるように三冠王者は沈まず。エクスプロイダーで青柳を蹴散らし、垂直落下式ブレーンバスター、バックドロップとたたみかけると、ナガタロック54で亮生を仕留めた。

 永田が自主興行のメインで快勝。試合後、三冠ベルトを肩に両腕を突き上げて仁王立ちした。永田コールの中、敬礼ポーズを決めると、青柳が「永田さん、まさかお忘れではないですよね? 昨日、僕がそのベルトに挑戦表明したことを忘れてないですよね」と迫り、「今日の佐倉大会のあとにお返事をいただけるとのことなので、タイトルマッチ、ベルトをかけた戦い、僕の挑戦を受けてくれるのか答えを聞かせてください」と返答を求めた。

 永田の答えはもちろんイエス。「青柳、そんなに焦んなよ、お前。お前が俺の目の前に立った時から、しっかり次の挑戦者は青柳だって俺の中にインプットされてるよ」と言い切り、「次の防衛戦までしっかり秘密兵器でも作ってかかってこい。俺は逃げも隠れもしない。いつでもこい!」と通告した。すると青柳は「ならば、7月2日、全日本プロレスの後楽園ホール大会でタイトルマッチができるように、僕がPWFにしっかり伝えておきますので、その時までしっかりとベルトを大事に持っておいてくださいね!」と舞台を指定した。

 「試合終わって早々に青柳から挑戦表明ありました。しっかりと受け止めて弾き返したいと思います」。そう言い切った永田は佐倉に集まったファンに来場を感謝すると、「僕の格闘技の原点である、この佐倉市民体育館、今回成功したということで、来年以降また日程を見つけて、毎年のようにここで開催したいと思います」と継続開催を誓い、「また来年、この佐倉市民体育館でお会いしましょう。1、2、3、ゼアッ!」と敬礼ポーズで締めた。

 原点の地・佐倉で自主興行を成功させた永田。次なる三冠戦の舞台は全日本7・2後楽園大会が決定的となった。


【試合後の永田】
▼永田「はい、どうもありがとうございました。今回初めて自分のレスリングのスタートの原点である佐倉市民体育館で大会を開催しました。自分の手でプロモーターとして、まずはやはり初めてなのに、これだけのお客様の人数と、これだけの熱を生み出すことができました。もちろん選手の戦いっぷりが素晴らしいっていうのは当然ですが、やっぱり全日本プロレスと新日本プロレスも含めて、それも当然ですけど、やはり佐倉の人たちが純粋にプロレスを楽しんでいた姿を見て、ちょっと自分自身グッと来ました、正直。まぁ三冠ベルトというものを、大きな歴史のあるベルトを持って闘うことができた。かなり緊張したし、昨日タイトルマッチで無事防衛してホッとする間もなく、こうやって大会を開催してかなり緊張して、試合早々にはちょっとヤバいなっていう感じで、緊張していたというか足がもつれそうになったけど。でも最後は勝って無事勝利を収めて、たくさんのお客様に楽しんでもらえて感無量ですね、今日は」

――東金の興行は恒例になっているが、違う感情があった?

▼永田「もちろんですね。東金は自分の故郷という。本当に最初厳しい時から手探りで少しずつ入ってって、少しずつ協力してくれる人が増えてるんで。そうやって何年もかけて出来上がった大きなイベントですからね。それとは別に佐倉で、自分の原点であるレスリングの原点の地である、この佐倉の地で、佐倉市で本当に我々を迎えてくれた佐倉市役所をはじめ、佐倉市民の皆さん、本当にありがたく思いましたしね。今日の成功はこれで絶やすことなく毎年やっていけるように、この体育館の空き日を相談して、また日程を決めていきたいです」

――またイチから作り上げたという意味では、プロモーターとしても原点に立ち返ったという感じ?

▼永田「まぁそうですね。やっぱり初めて来る土地にかなりの不安があったんですけど、佐倉市の産業振興部かな? そこの魅力推進課の皆様が多大なる協力をしてくれて、やはり我々が来ることを凄く楽しみにしててくれたようで、今の新日本プロレスって全国にかなり素晴らしい団体として認められてるんだと思いました。やはり、それは街中を回った時にそういう反応を得られましたし、だからこそ今回1回だけではなく、毎年やれるように。そして東金、佐倉だけじゃなくね、千葉県のプロレス熱をもっと高めたいなと。正直、新日本プロレスの熱が高いって言っても、千葉って若干厳しい状態が続いている中で、東金は爆発的に盛り上げましたけど、ここの佐倉でも今日これだけの反応が。ここを大きくしつつ、またいろんな所に進出していきたいなと。これはプロモーター・永田裕志、今後の野望ですね。プロレスを見て、本当に心から楽しんでいただける、感動できるプロレスというものを、やはり千葉県のいろんな所の人たちに見ていただきたい。それまでまだ頑張れるかなって、そういう野望があると。僕自身もね、まだまだ試合したいなと思います、そういう意味で」

――青柳選手の挑戦表明を正式に受諾という形になったが?

▼永田「まぁ僕の見えないところでいろいろ挑発されたりしてたので。いい選手だっていうのは分かっているし、『ALL TOGETHER』での彼の躍動感溢れるファイトは素晴らしいと思ったし、だから分かってたんだけど、素直にそれを人がいいように受け止めるのは癪に障ったんで、明日まで待てと。元々受けるつもりでしたよ。でも焦らしました、正直」

――正式に決まれば7月2日ということになるが?

▼永田「7月2日、いいですよ。向こうの都合で。僕がそれを拒む理由はないですね」

――三冠王者として新日本のリングに凱旋したのはどんな気持ちだった?

▼永田「三冠王者として5月のスーパージュニアの最終戦とか『ALL TOGETHER』とか出ている中で、ここのリングってやっぱり自分にとって原点というか、故郷というと本当に長いこと旅しているように思えますけど、新日本は僕の故郷というかふるさとというか。やっぱり、そのリングで闘うのは嬉しいことですよね、ハッキリ言って。そんなところですかね? 今日はどうもありがとうございました。また来年以降もよろしくお願いします。あっ、今年も9月に東金やりますんで、日程はまだ明かせないですけど、それに向けてそろそろ動き出さなきゃいけないんで。今日は本当に佐倉市民の皆様、外から来てくれた方にも本当に感謝ですね。これだけの空間を作れたのは最高でした。ありがとうございました」

【棚橋の話】「昔の記憶から、新日本が苦しい時もね、永田さんが開催された大会っていうのは必ず多くの方に来ていただいて盛り上がったっていう印象があって。なんかそういうのを思い出してね、今日は凄い嬉しい気持ちになったし、今回は対抗戦ということでね。今日はシリーズの区切りになるけども、AEWでベルトに挑戦してくるから。実はね、まだ名前を覚えてない。M…MJD? よし、倒したら……倒してから覚えるよ」

【小島の話】「ありがとうございました。いろんな地元凱旋大会に触れてますけども、永田裕志の凱旋興行ほど温かいものはないと個人的には思っています。いつも千葉の方々、本当に温かくて一緒にいて、まるで私まで地元のような気がするぐらい温かい人たちに触れて、とても気持ちが良く試合することができました。これも永田裕志がずっとやってきた努力の賜物だと思います。私も今、永田裕志と全日本プロレスで頑張ってますので、これからも切磋琢磨してライバルとして頑張っていきたいと思います! ありがとうございました! いっちゃうぞバカヤロー!」

【ワトの話】「こんなにたくさんのお客さんが集まった佐倉大会。俺自身、こんなにお客様とタッチしたのも初めてだからさ、とてもムチャクチャ最高でした。そして青柳(亮生)くん。俺たちさ、まだまだまだまだやり足りないなと思うからさ、まだまだまだまだこれからもっと戦っていこうぜ。またお前と会うのが凄く楽しみだよ。世界(ジュニアヘビー級)王者、凄く興味が湧いてきたね。俺はこのスーパージュニアの覇者として、もう一度あんたを倒して、そしてもう一度IWGPジュニアヘビー級王者に挑戦する。その覚悟はいつでもできている!」


【宮原の話】「(世界タッグのベルトを両手に持って現われて)おーしゃあ! 全日本プロレス満場一致で最高の男、並びに世界タッグ王者がこの新日本プロレスにやってきたよ。さぁ、今日は永田裕志さんの自主興行? まぁあまりね、俺に何か話題性があるわけでもないけど、反対側に棚橋さんがいたからね。いい刺激をもらえましたよ。次、新日本プロレス、いつどこで何があるか分かんないからね。倒したいレスラーが一人、二人ぐらいいるからね。その時まで楽しみにしてるよ。(帰り際に思い出したように)あぁ! 新日本プロレスファンよ、宮原健斗、最高だろ?」

【青柳の話】「聞きましたね? 聞きましたね? 永田さん! 永田裕志! 青柳優馬の挑戦を受けると、ちゃんと言いましたね? しっかりと記憶にも残ってますからね。あとで忘れたなんて言わせませんからね! 永田裕志! もう永田裕志の三冠ヘビー姿、俺はもう見たくねえんだ! 全日本プロレスにいい加減あのベルトを取り戻さないと、ファンの信頼を失ったままなんだ。全日本プロレスの青柳優馬が永田裕志からあのベルトを獲って、三冠ヘビー級王者・永田裕志にトドメを刺してやる!」

【亮生の話】「(安齊に肩を借りながら現われて)クソッ! ワト! ワトー! ワト、ワト、ワト、ワト……(と言いながらカメラに向かってワトのポーズをしてから控室へ)」

【安齊の話】「俺は新日本プロレスにリベンジしなくちゃいけない相手がいるんだ。ロスインゴ、内藤哲也。この俺、安齊勇馬はあきらめが悪いんだ。絶対リベンジしてやるからな!」

プロ格 情報局