8/15【スターダム】王者対決は激闘ドロー たむ「決着絶対つける」、岩谷「続きまたやろう」
『5★STAR GP 2023 in KORAKUEN』東京・後楽園ホール(2023年8月15日)
RED STARS公式戦 △中野たむvs岩谷麻優△
たむと岩谷の5★STAR GP公式戦は壮絶な激闘の末に時間切れとなり、王者対決は痛み分けに。試合後、「岩谷麻優にどうしても勝てない!」と叫んだたむは「この決着絶対につけなきゃいけないでしょ?」とアピール。岩谷も「この続きはまたやろうね」と語り、将来的な決着戦を誓い合った。
8・13大阪大会でたむはメーガン・ベーンを、岩谷は林下詩美を破り、それぞれベルトを死守。激闘のわずか2日後に5★STAR GP中盤の天王山とも言える王者対決に臨んだ。両者は2021年10月の大阪城ホール大会でワンダー王座を懸けて対戦したが、30分時間切れドローに。今年2月の大阪大会で行われた浪花ルーレットシングル勝ち抜き戦でも激突した5分1本勝負のため、決着がつかなかった。
チャンピオン対決はたむがエプロンDDTで先制。岩谷は場外めがけての雪崩式フランケンを狙ってどよめきを誘ったものの、踏ん張ったたむは場外に叩き落とし、プランチャを敢行すると、バイオレットシューティングもぶち込んだ。
負けられない岩谷は逆打ちやぶっこ抜き式ジャーマンなど大技で逆襲。たむもダイブ攻撃をかいくぐり、急角度のジャーマンでぶん投げるが、すぐさま立ち上がった岩谷もジャーマンで譲らず。絶叫したたむはロコモーション式ジャーマンで一気にたたみかけるも、岩谷は肩を上げた。
ならばとスピンキックなどの打撃からタイガースープレックスを決めたたむはバイオレットスクリュードライバーを仕掛けたものの、背後に不時着した岩谷はドラゴンスープレックスを決めてピンチをチャンスに変える。打撃戦をこん身のトラースキックを制し、顔面をロケットキックで射抜くと、トペスイシーダを発射。時間切れが迫る中、間髪入れずにミサイルキック、ダイビングボディプレスとたたみかけた。
だが、今日2発目のドラゴンスープレックスを防いだたむが、残り30秒を切った場面で急角度のバイオレットスクリュードライバーで大逆転。岩谷がギリギリでフォールを返すと、たむはトワイライトドリームへ。完璧に投げたものの、村山レフェリーがカウントを取ろうとした瞬間にゴングが打ち鳴らされた。
チャンピオン対決は決着つかず、熱戦ドローに。ともに疲労困ぱいで倒れ込んだものの、終盤、攻めに攻めながらも勝利できなかったたむは悔しさを爆発させ、岩谷と言葉を交わすと、赤いベルトをIWGPのベルトに押しつけた。
試合後、たむは「岩谷麻優にどうしても勝てない! 岩谷、この決着絶対につけなきゃならないでしょ。そうだよね? それまでそのベルト絶対守ってろよ」と岩谷にメッセージ。一方、岩谷もタイトルマッと変わらない緊張感を持っていたことを明かし、「今の中野たむとなら、このベルトを懸けて戦ったり、あっちが持つ赤いベルトに挑戦したり、いろんな可能性が広がった、そんな試合でした」と振り返ると、「この続きはまたやろうね。待っているとは言わないけど、そっちにいくかもしれないよ」と呼びかけた。
【たむの話】「岩谷麻優にどうしても勝てない! 岩谷、この決着絶対につけなきゃならないでしょ。そうだよね? それまでそのベルト絶対守ってろよ」
【岩谷の話】「今日の5★STAR GPは、5★STARじゃなくて、試合前から凄いタイトルマッチするかのような気分でいて、マジで中野たむに負けたら、このベルトを落としてしまうんじゃないかっていうぐらい、試合前から怖かった。中野たむはやっぱ強くなったよ。強くなったけど、自分は一昨日IWGPのタイトルマッチやって、今日も相手は中野たむかって。メチャメチャつらいじゃんって。こんな時に、中野たむとシングルやりたくなかったよって気持ちがあったけど、あっちも赤いベルトの防衛戦をやった次の次の日が今日で。ドローで勝てなくても、何にも言い訳ができないぐらい同じ状況で、お互い。疲れた。疲れた。本当に疲れた。でも、今の中野たむとなら、このベルトを懸けて戦ったり、あっちが持つ赤いベルトに挑戦したり、いろんな可能性が広がった、そんな試合でした。もういっぱいいっぱい。負けてられないとか、壁でいなきゃとか、そんなんじゃない。必死に必死に、15分生き抜くこと。それだけでいっぱいいっぱいだった。じゃあ、この続きはまたやろうね。待っているとは言わないけど、そっちにいくかもしれないよ」