12/2【新日本】J5Gコンビ4勝目 上村がタイチ21周年を勝利で祝福

『レック Presents WORLD TAG LEAGUE 2023』
エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第2競技場(2023年12月2日)
Bブロック公式戦 ○上村優也&タイチvsソベラーノJr.&アトランティスJr.×

　上村がアトランティスJr.から逆転勝利を挙げて、WORLD TAG LEAGUE4勝目を獲得。タイチのデビュー21周年記念日を勝利で祝福した。

　“モンスター・ソース"ランス・アーチャー&アレックス・ゼインとの無敗対決に敗れて、一歩後退したタイチ&上村のJust 5 Guysコンビ。それでも3勝1敗で2位につけ、ブロック突破を狙える好位につけている。今宵の相手は今回のリーグ戦で実力を発揮している2勝1敗1分のアトランティスJr.&ソベラーノのCMLLルチャコンビ。優勝を狙うタイチ&上村にとっては負けられない一戦だった。

　タイチは2002年12月2日、全日本プロレス長岡大会の土方隆司戦でデビュー。今大会でデビュー21周年を迎えた。序盤からアトランティスJr.とショルダータックル合戦、チョップ合戦で激しく火花を散らして、気を吐く。

　中盤では絶好調をキープするCMLLコンビの空中殺法に追い込まれたが、自力でピンチを脱すると、あとを受けた上村が奮戦。タイチも献身的にカットに入って上村を援護する。タイチがソベラーノの場外ダイブで分断されると、上村はアトランティスJr.のみちのくドライバーII、ダイビングボディプレスの連続攻撃で大ピンチを迎えるが、風車式バックブリーカー狙いを切り返し、巧みに丸め込んで逆転の3カウントを奪った。

　タイチ&上村組が4勝目を獲得。試合後にはCMLLコンビと健闘を称え合った。「アイツらがあんなやると思わなかったからさ。ちょっと面を食らったよ」と素直にルチャコンビの実力を評価したタイチは「日に日に頼りになるなあ。たくましいよ」とパートナーの上村を称えた。

　リーグ戦も終盤を迎えているが、タイチは「タッグとしては、全然100点に到達してないし、俺ら。まだ今日だって60点、70点、80点かもしれないし。それでも結果出しているってことはさ、まだまだ今後の伸びしろがいっぱりあるから。これで100点取った時にはとんでもないことが起こるような気がするな。夢あるわ、夢しかないよ、これ」と上村とのコンビに改めて手応え。「やってて楽しいよ、メチャクチャ今」と充実感をあらわにすると、上村も「優勝しましょう」と笑顔を見せた。

　一旦コメントはお開きとなったが、上村がきびすを返して戻ってくると、「言い忘れてましたけど、タイチ兄やん、21周年おめでとうございます」とパートナーの記念日を祝福。タッグとしてチームワークも絆も日に日に成長している2人の次戦は12・3高知大会のバッドラック・ファレ&ジャック・ボンザ戦になる。BULLET CLUBの別働隊を撃破し、ブロック突破に向けてさらに勢いを加速させるつもりだ。

【試合後のタイチ&上村】

▼タイチ「(上村の胸を叩き、握手すると)助けられたよ。危なかった」

▼上村「いえいえ」

▼タイチ「アイツらがあんなやるとは思わなかったからさ。ちょっと面食らったよ」

▼上村「まあとりあえず勝ったんで、また明日から前哨戦も含め、優勝に向かって勝っていきましょう」

▼タイチ「日に日に頼りになるなあ。たくましいよ」

▼上村「いえいえ」

▼タイチ「今度は俺が足引っ張らないように頑張らないと」

▼上村「タイチさんのおかげでここまで来てるんで」

▼タイチ「お互いヨイショし合って(笑)」

▼上村「ホントにでも、毎試合、勉強っすね」

▼タイチ「ホントにそうだ」

▼上村「今日もそれを感じましたし」

▼タイチ「毎日ね、勝ってはいるけど反省点もあるし、前から言ってる通り、タッグとしては、全然100点に到達してないし、俺ら。まだ今日だって60点、70点、80点かもしれないし。それでも結果出してるってことはさ、まだまだ今後の伸びしろがいっぱいあるから。これで100点取った時にはとんでもないことが起きるような気がするな。夢あるわ、夢しかないよ、これ。やってて楽しいよ、メチャクチャ今」

▼上村「ま、そうっすね。とりあえずは」

▼タイチ「4勝あげたからね、何だかんだ言って。どうせ俺らなんか誰も優勝候補には挙げてなかったんだろ? 見てみろバカヤロー。ひょっとしたらこのまま1位通過するんじゃないのか? 誰も俺らのことなんて思ってなかったかもしれないけど、まあ見とけよ。それにしてもアイツら、すごかったな。(赤くなった胸のあたりを気にすると)あんなやるとは思わなかった。な、アトランティスよ。お前のパパにはホント世話になったから、『ありがとう』って言っといてくれよ。そしてお前にも、グラシアスだ。ありがとう。またやろうぜ、どっかでよ。気持ちよかったよ、今日は。あと2つ、しっかり取ろうぜ。1位通過だ」

▼上村「優勝、しましょう」

▼タイチ「するよ」

▼上村「行きましょう、以上です!(控室へ)」

▼タイチ「じゃあ僕からも以上です(笑)」

▼上村「(1人で戻ってきて)すみません。言い忘れてましたけど、タイチ兄やん、21周年おめでとうございます。以上です」


【試合後のアトランティスJr.&ソベラーノ】

▼ソベラーノ「何と言ったらいいのか……このフラストレーション、この怒り……アトランティスがフォール負けを許すなんて……ほぼ勝利は手にしていたじゃないか。はるばる遠くからやって来て、簡単に3カウント取られて負けるなんて……。相手を倒すのは難しいのは分っているが、もっと何かできたんじゃないか。でも、残念ながら、為すすべなかったな……。この負けでは、素晴らしい対戦相手を褒めるしかないな。もう偉大さを認めるしかないな」

▼アトランティスJr.「(遅れてやってきて)おい、ソベラーノ! ソベラーノ! (声をかけるが、ソベラーノは背を向けて先に控室に行ってしまうと)こんなはずじゃなかった。こんな結果になるなんて……。また負けるなんて……。光り輝きたかった。ソベラーノと共に、光を放ちたかった。リーグ戦の勝利を、メヒコに捧げたかった。でも、今夜はソベラーノの機嫌を損ねてしまったようだ。まだまだ、次に向けて調整していくよ。優勝トロフィーは、メヒコに持って帰るぞ」