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12/29【スターダム】舞華がワールド王座初戴冠、2024年へ“女帝時代"到来宣言 すずはジュリアとの合体浮上

『STARDOM DREAM QUEENDOM 2023』両国国技館(2023年12月29日)
ワールド・オブ・スターダム王座新王者決定戦 ○舞華vs鈴季すず×

 舞華が新王者決定戦をみちのくドライバーII3連発で制し、歓喜のワールド王座初戴冠。2024年に向けて、女帝時代到来を宣言した。一方、敗れたすずはジュリアとの合体が浮上した。

 舞華にとって2023年は激動の年だった。4月にタッグパートナーだったひめかの引退試合の相手を務めると、「必ず今年ベルトを獲る」と決意を新たに。5月にはすずと共に世代闘争をぶち上げて、上の世代に噛みついた。強い思いを胸に臨んだ5★STAR GPでは躍進を遂げたものの、決勝ですずに敗れ、涙の準優勝に終わった。

 心機一転、メーガン・ベーンとのコンビで臨んだタッグリーグでは優勝を果たしたが、ゴッデス王座獲りには失敗。それでも気持ちは折れず、中野たむのベルト返上を受けて行われたワールド新王者決定戦進出トーナメントで勝ち上がり、両国メインで赤いベルトを懸け、すずとの再戦に臨んだ。

 のっけから勝負は白熱した。エルボー合戦で幕開けすると、場外に降りても打ち合う。すずは早くもテーブルを投入。テーブルめがけての断崖式ジャーマンを狙うが、舞華は阻止し、パワーを活かして反撃に出た。すずも場内の階段を駆け下りてから側頭部にヒザ蹴りをねじ込むなど破天荒な攻撃を披露するが、動じない舞華は胴絞めスリーパーで長時間捕獲する。

 続く断崖式パワーボムはフランケンで切り返され、テーブルに激突。大ダメージを負う。すずの大技ラッシュで攻め込まれるが、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターやパワーボムで必死の抵抗。スープレックス合戦からナックルパンチが交錯し、両者大の字に。

 必死に立ち上がった2人はなおも大技で火花を散らす。舞華はロコモーション式ブレーンバスターで押し切ると、山茶華(クロスアーム式大外刈り)もさく裂。すずも決死の雪崩式ジャーマンスープレックスホールドを決めると、ロコモーションジャーマンも繰り出すが、今度は舞華が肩を上げた。パワーボムを切り返したすずがバズソーキックをクリーンヒットさせるが、それでも沈まない舞華はみちのくドライバーIIでやり返し、再び両者はリング上に崩れ落ちた。

 すずはみちのくドライバーIIをリバースフランケンで切り返す。舞華がラリアットを振り抜けば、すずもテキーラショットで即座にやり返し、いつ終わってもおかしくない大技合戦が続いた。だが、舞華はひめかさんの必殺技・ランニングパワーボムでチャンスをたぐり寄せると、炎華落とし(変型サイドバスター)をズバリ。最後はみちのくドライバーII3連発で激闘を制した。

 ついに舞華が初の赤いベルト戴冠を達成。両国は「舞華」コールに包まれる。マイクを持った舞華は「4度目の挑戦でやっと赤いベルト獲ったぞ!」と喜びをあらわにした。すずには「これじゃ終われねえよな。これで1勝1敗だろ? お前は強いよ。それは認める。だから、また戦おうぜ、バカヤロー」と呼びかける。ジュリアの肩を借りて、すずが花道を下がっていくと、客席からは「すず」コールも発生した。

 舞華は「赤いベルト、巻いたということで、2024年私がスターダムを引っ張っていきます。来年は中野たむ、林下詩美、上谷沙弥、そしてジュリア……いや、スターダムにはまだまだおもしれえヤツがたくさんいるから、1人1人残らず私がぶっ倒す」と上位陣総なめを予告。そして「今、この両国から女帝時代が始まり、そしてそして、もっともっと私の時代にしていこうと思います」と女帝時代到来を高らかに宣言すると、「みんな本当にありがとう。本当にありがとう。みんなで笑って年越ししようぜ」と笑顔で両国決戦を締めくくった。

 バックステージでは元盟友のひめかさんにもベルト奪取を祝福されて、最高の形で2023年を締めくくった舞華。「今年、本当に自分にとっては山あり谷あり、本当にどん底に落ちて、心も折れて。それでもみんなが支えてくれたから。本当にみんなが私の生きる活力であり、歯を食いしばって頑張れる原動力でした。でも、今度は私がみんなの生きる活力になる。死にたいとか、どん底に落ちている人たちの私が頑張れる源になる。そういうチャンピオンでありたいと思っている」と早くも所信表明した。

 一方、ベルト獲りを逃したすずは肩を落とすばかりだったが、その前にジュリアが現れた。来年の1・4TDCホール大会では「ジュリア&舞華vsすず&メーガン」が組まれていたが、ジュリアは「舞華と戦いたい。で、私はすずと組みたい」とすずに合体を要請。すずも受諾し、対戦カードの変更が決定的となった。9・10横浜大会で恩讐を超えてすずとタッグを組んだジュリアは「いつか絶対私のタッグパートナーになれ」と呼びかけていたが、図らずも再合体が浮上する形となった。


【試合後の舞華】

▼舞華「やっと…やっとスターダム最高峰のベルトを獲ることができました。なんだろう? 本当に実感が…。今年、本当に自分にとっては山あり谷あり、本当にどん底に落ちて、心も折れて。それでもみんなが支えてくれたから。本当にみんなが私の生きる活力であり、歯を食いしばって頑張れる原動力でした。でも、今度は私がみんなの生きる活力になる。死にたいとか、どん底に落ちている人たちの私が頑張れる源になる。そういうチャンピオンでありたいと思っている。これからたぶん、このベルトを持って、困難なことに立ち向かうことが増えるし、またどん底に落ちるかもしれないけど、その弱さもこれからもしっかりと受け止めたうえで、私は生きていく。2024年、女帝時代の始まりだ。みんなそこをお楽しみに、安心してスターダムを見守ってください。私からは以上です。本当にありがとうございました」

※ひめかさんが拍手しながら現れて、2人は抱き合う

▼ひめか「おめでとう」

▼舞華「ちょっと待って。獲ったよ」

▼ひめか「おめでとう」

▼舞華「獲ったぜ。なんで私より泣いてんだよ、おめえがよ(笑)」

▼ひめか「やっと報われて…」

▼舞華「誰のせいでこうなったと思ってんだ、お前(笑) でも、これは私だけじゃないから。はい(ひめかの肩にベルトをかける)」

▼ひめか「そんな(舞華にベルトを返す)」

▼舞華「なんでやねん!」

▼ひめか「似合ってる」

▼舞華「ありがとう。ようやく獲れたよ」

▼ひめか「これからも頑張ってね。見守ってます。おめでとう」

▼舞華「ありがとう。帰ろうっか。手をつないで帰ろう」

▼ひめか「ありがとうございました」


【試合後のすず、ジュリア】

▼すず「ああ、クソ。クソ。届かなかったか、赤いベルト。獲れなかったか、赤いベルト。負けたか、舞華に。ジュリアの目の前で5★STAR優勝して、ジュリアの目の前で赤いベルトを巻きたかった。プロレス界の顔はまだ遠いか。でもな、鈴季すずはここからだよ。鈴季すずがへこたれると思うか! 鈴季すずはここからだ。プロレス界の顔になるまで、お前ら全員乞うご期待! 以上!」

※すずがコメントスペースを立ち去ろうとすると、ジュリアが現れる

▼ジュリア「泣いてんじゃねえかよ」

▼すず「泣くよ! 悔しいだろ」

▼ジュリア「そうだよな。悔しいよな。話があって。今日の試合を見て、凄い感じたことがいっぱいあるの。いっぱいあったから、ちょっと1個提案したいなと思って。1・4のカード、すず&メーガン対ジュリア&舞華だったんだけど、ちょっと変えていいかなって。カード変更を要求させてもらいます。舞華と戦いたい。で、私はすずと組みたい。だから、また1・4で会おう」

※ジュリアが去っていくと

▼すず「突然、ちょっともう頭が混乱してるんだけど。なに? 組みたい? ……わかった! ジュリアと組むよ」

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