6/3【DRAGON GATE】後楽園中学3B生徒会は1ヵ月で解散 ブレイブ王者・戸澤がK-ness.の挑戦承諾 後楽園大会

　『THE GATE OF MAXIMUM 2015』後楽園ホール大会が3日、行われ、CIMA&ドン・フジイ&Gamma&斎藤“ジミー"了の“後楽園中学3年B組生徒会"がMAD BLANKEY(MB)と激突した。試合をリードしたのは3B生徒会だったが、最後はK-ness.が光の輪でGammaをクルリ。勝利したK-ness.がオープン・ザ・ブレイブゲート王座挑戦をアピールすると、王者の戸澤陽もそれを承諾した。

　元“オレたちベテラン軍"のCIMA&フジイ&Gammaは、5・8後楽園で言い争いが絶えなかった土井成樹率いるMBと袂を分かった。そして、これまで何度も更生を訴えかけてきた“了八先生"こと斎藤と合体し、“後楽園中学3年B組生徒会"を結成。“不良グループ"のMB壊滅に乗り出した。土井自身は「お前らとは戦ってられない」と対戦を拒否。そこでサイバー・コング、問題龍、パンチ富永、そして元ベテラン軍として唯一MBに残ったK-ness.が迎え撃つ形となり、今大会の第4試合で激突した。

　生徒会のメンバーを引き連れ、武田鉄矢の『人として』に乗って入場した斎藤だったが、いきなり捕まってしまう。一度はフランケンシュタイナーを決めて反撃したものの、今度はローブローに被弾してピンチを迎えた。

　その後も防戦が続いたが、ピンチを生徒会のメンバーが救う。CIMA&Gammaが同時トペを放てば、フジイもエプロンからダイブ。斎藤も三角飛び式プランチャで続き、一気に3B生徒会が流れに乗った。

　だが、4人同時のサイクリングヤッホーが不発に終わると、暗雲が立ちこめる。波状攻撃で畳みかけても押し切れず、フジイのチョークスラムからCIMAがメテオラを突き刺しても、カットにあって3カウントを奪えず勝機を逸してしまった。

　MB軍は反撃に転じると、最後はK-ness.がサイバーのイエローボックス攻撃を受けて動きの止まったGammaを光の輪でクルリ。技ありの3カウントを奪い取った。

　勝利したK-ness.は「和気あいあいとやってるな。俺の選択肢は間違ってなかった」とかつての仲間をこき下ろし、「究極進化したK-ness.が次に狙うのはブレイブだ」と戸澤の保持するブレイブゲート王座挑戦を表明した。

　4人が勢揃いしたにもかかわらず逆転負けを喫した斎藤は意気消沈。そして、まさかの決断を下す。「今日は素晴らしい戦いでした。人間とは負けて成長するものです」と先生らしいメッセージを送ると、「もう教えることはありません。今日で解散します」と生徒会解散を宣言したのだ。

　観客からは惜しむ声もあがったが、斎藤はすぐに飽きられると指摘し、「旬のうちに終わった方がいい」と決意を変えず。CIMAたちもそれに従い、将来的な『後楽園中学 3年B組 了八先生2』開始に望みを託しながら、わずか1ヵ月で生徒会は解散となった。

　また、セミファイナルには今年の『KING OF GATE』を制し、6・14博多でオープン・ザ・ドリームゲート王者・B×Bハルクに挑むことになった吉野正人が登場。王者ハルクと前哨戦で激突した。

　鷹木信悟&戸澤とMONSTER EXPRESSトリオを結成し、ハルク&Kzy&ビッグR清水のDia.HEARTSトリオと対戦。序盤戦から吉野とハルクは互いを意識し合う。意地になってヘッドロックを取り合うと、吉野はドロップキックを放った瞬間、すぐにロープへダッシュし、矢のようなトペスイシーダを突き刺して歓声をさらった。

　序盤はKzyが捕まる展開となるが、何とか反撃に成功すると、一転してDia.HEARTSが入れ代わり立ち代わりで吉野を攻め立てる。連係攻撃も面白いように決まると、ハルクは豪快なカカト落としを脳天に叩き落とした。だが、挑戦を控える吉野もこのままでは終わらない。ハルクの蹴り技をことごとく避けると、リープフロッグを読んでドロップキックで蹴落としてみせた。

　ハルクも後半戦では猛攻を見せる。サイドキックやミドルキック、カカト落としを連打。キリモミ式のその場飛びムーンサルトプレスを投下した。負けじと吉野はダイブ攻撃を下からドロップキックで迎撃し、フロムジャングル(コルバタからの卍固め)を披露。ここでも痛み分けとなった。

　試合はMONSTER EXPRESSが押し切った。Kzyに照準を定めると、連続串刺し攻撃から吉野のトルベジーノ、鷹木のラストファルコンリーが立て続けにさく裂。Kzyも丸め込みを仕掛けて執念を見せたが、戸澤は投げ放しジャーマン、高速ジャーマンで振り切ると、最後はパッケージジャーマンで3カウントを奪い取った。

　試合後、吉野とハルクは無言で挑発し合い、静かに闘志を燃やす。また戸澤は「おい、K-ness.。お前のその挑戦をこの戸澤陽が受けたろうやないか。このDRAGON GATEの最前線でやっている戸澤陽のプロレスをお前の体に全部ぶち込んでやるからな」とK-ness.の挑戦宣言を受諾。博多2連戦での実現が決定的となった。